平成3500日目

1998/08/08

この日のできごと(何の日)

【高村正彦外相】中国・唐家璇外相と会談

高村正彦外相は8日夜(日本時間同)、北京市内の釣魚台迎賓館で中国の唐家璇外相と3時間会談し、東アジアの経済問題に関する関係省庁次官級会合と、核不拡散問題についての局長級協議を早期に開催することで合意した。

日中経済協力に関し高村外相は、1999年からの第四次円借款後期分について9月上旬の江沢民国家主席訪日をめどに取りまとめを急ぐ意向を表明。唐外相は中国通貨、人民元のレートを維持する考えを強調した。その上で「日本の新内閣は経済活性化、円の安定に実効ある政策を取ってほしい」と注文を付けた。

新たな日米防衛協力の指針(ガイドライン)については、唐外相が「台湾を範囲に入れるなら断固反対する」と述べ、警戒感を示した。

両外相は、21世紀に向け中長期的に安定した日中関係を構築することで一致。江主席の訪日に合わせて策定を検討している新たな共同文書の具体的内容については引き続き協議していくことを確認した。

両外相は日中間で懸案になっている大陸棚の境界線画定問題を話し合う会議を19、20の両日、北京で開催することでも一致。

核不拡散問題に関連して、高村外相は包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期批准を中国に要請。唐外相は「国際社会がインドに対しCTBTへの無条件参加を促していくべきだ」と述べ、核実験を実施したインドの対応を見て判断する考えを示した。戦争中に旧日本軍が中国内に遺棄した化学兵器の処理で、唐外相は日本側の作業を急ぐよう求め、高村外相は「責任を持って誠意ある対応をするのがわが国の立場だ」と述べた。《共同通信》

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【第80回全国高校野球選手権大会】第3日

第80回全国高校野球選手権大会第3日は8日、甲子園球場で1回戦を行い、如水館(広島)桜美林(西東京)智弁学園(奈良)が2回戦に進んだ。降雨コールドゲームで再試合となった第1試合は、如水館が4−4の七回に3点を奪い、高橋大の2打席連続本塁打などで粘る専大北上(岩手)を10−5で振り切った。21年ぶりに出場の桜美林は序盤から着実に得点。工ース高橋は9安打を許したが今大会完封一番乗りし、5−0で昨夏ベスト8の敦賀気比(福井)を下した。東京勢は夏の甲子園大会で110勝目。智弁学園は清水が3打席連続二塁打の大会タイ記録をマークするなど、毎回の16安打。6−2で滝川西(北海道)に快勝し、夏の甲子園10勝目を挙げた。

【Jリーグ第1ステージ】磐田が制覇

Jリーグ第1ステージ最終節(8日・ジュビロ磐田スタジアムほか=9試合)首位のジュビロ磐田が3−1でベルマーレ平塚を下し、第1ステージを制した。勝ち点で並んでいた清水エスパルスも3−0で勝ったが、得失点差で及ばなかった。磐田は13勝4敗の勝ち点39で、得失点差はプラス34。清水も同勝敗、同勝ち点ながら、得失点差はプラス18だった。柏レイソル−セレッソ大阪は計12点が入り、1試合最多得点のリーグ記録を更新した。磐田は、第2ステージ勝者と、11月21、28日のチャンピオンシップで年度優勝を争う。《共同通信》

【アメリカ大使館爆破事件】死傷者4000人超える

ケニア、タンザニアの米大使館同時爆破事件は8日、死者が計140人となり、負傷者は4000人を超えた。依然、多数ががれきの下敷きになっているとみられ、難航する救出作業から、犠牲者がさらに増える懸念が強まっている。 米政府は8日、米連邦捜査局(FBI)、中央情報局(CIA)などで構成する特別捜査班をナイロビ入りさせるなど、イスラム原理主義組織を中心にテロ実行組織の本格解明に乗り出した。 米国のブシュネル駐ケニア大使は8日、ナイロビでの死者は132人に達したと語り、ケニアのゴダナ外相は負傷者は4149人と明らかにした。ダルエスサラームで死亡が確認された8人と合わせ、双方の死者は少なくとも計140人。ブジュネル大使によると、ナイロビの米大使館内では米国人10人、ケニア人14人が死亡した。

双方の現場でほぼ同時、強力な爆発物を爆破させた能力などなら、内外に連絡網を持つ国際的なテロ組織の犯行との見方が強まっている。《共同通信》

【村山聖さん】死去

天才肌の勝負師として人気を集めた将棋のA級棋士、村山聖八段が8日午後0時11分、進行性ぼうこうがんのため広島市の広島市民病院で死去した。29歳。広島県出身。

1983年、森信雄六段に入門。86年四段、95年にA級八段に昇進した。

92年度の第42期王将戦でタイトル初挑戦し、谷川浩司王将に0勝4敗で敗退した。本格派の将棋で、その深い読みには定評があり、特に「終盤は村山に聞け」といわれるほど寄せは鋭かった。

以前から腎臓が悪く、昨年6月に手術したが、今年になっての検査で再発が判明。5月半ばから入院していた。A級順位戦など今期の棋戦を欠場していた。《共同通信》

【この日の民主党】

民主党の全国都道府県代表者会議が8日、都内で開かれた。

最初に菅代表が「民主党への期待が大きい分だけ厳しい目で見られているし、行動が求められている。できるだけいろいろな機会を通じて国民の話を聴きながら、民主党の政策として活かすべきものを具体的に作り上げていきたい。全国で活動している皆さんが、いわばアンテナとして、いろんなものを受けとめる重要な役割を担っていただきたい」と挨拶。

続いて、熊谷弘・参院選対事務総長が参議院選挙について総括。選挙対策における問題点をいくつか上げ、中でも「ポスターの貼り出し、宣伝カーによる遊説、ビラ配布など、著しく立ち遅れた」と運動量不足を指摘。「結果として高投票率に救われたが、もし投票率が低ければ深刻な結果となった」と厳しく分析した。

次に山花貞夫選対委員長が、次期総選挙の位置づけを・自民党政権を交代させるために・全国で組織の統一・整備をすすめつつ・300小選挙区に出来る限り候補者の擁立を図り・過半数の獲得を目指す、とする方針を発表。小選挙区立候補者予定者の調査・発掘・調整・検討を行い、9月末日までに党本部へ報告するように要請した。

さらに、前川忠夫組織委員長が、地方組織の統一を促進するために基本的役割や運営方法などを示す「ガイドライン」を作成することを表明。「今秋をめどに全国47都道府県で統一した県支部連合の設立をはかる」との目標を示した。

都道府県代表からの報告・質疑では8人が発言。「自民党に代わる政権政党として、自民党との理念的・政策的な分水嶺をどこに置くのか」という政策論、「今後、地方組織を統一していく際に財政が重要な問題になる。本部の考えを聞きたい」「代表者会議の位置づけを明確にしてほしい」といった組織論、「首長選挙はオール与党が多いが、今回示された民意とは違う」という選挙の闘い方など、さまざまな意見や質問が出された。このほか、「街宣車から菅代表の肉声メッセージを流したい。テープの作成を」といった具体的な要望も。

これらを受け、羽田幹事長は「40年も闘ってきた人たちがひとつになるんだから、むずかしい面はある」としながらも、「しかし、国民は自民党ではダメだとハッキリ意思表示をし、いっぽう本当に民主党が代われるのかと思っている」と指摘。「いずれにしても、自民党との違いは我々が“改革者”であるということ。この思いを抱き続け、無党派層に自ら飛び込んでいこう」と呼びかけた。《民主党ニュース》



8月8日 その日のできごと(何の日)