平成3473日目

1998/07/12

この日のできごと(何の日)

【第18回参院選】自民16議席減

景気対策を最大争点とした第18回参院選挙は12日、投開票された。改選議席60の自民党は都市部を中心に惨敗、44議席になった。橋本政権の「経済失政」に有権者が厳しい審判を下したもので、橋本龍太郎首相は退陣する意向を固めた。13日の役員会で表明する。民主党は公認で改選議席18を上回る27議席を決め、推薦した無所属も含めて30台に乗せた。共産党も倍増した。非自民系無所属も大きく増えた。

前回は44.52%(選挙区)と過去最低となって注目された投票率は、不在者投票の要件緩和もあって共同通信社の推計では58%程度まで回復した。

選挙区で、自民党は群馬で2議席を独占したものの埼玉、東京、京都、大阪、兵庫の都市部で1議席も取れなかった。青森、山梨、石川、和歌山、山口、徳島でも野党や非自民無所属に次々と敗れた。無所属との対決となった沖縄でも及ばなかった。

4月の結党後初の本格的な国政選挙に臨んだ民主党は長野、東京、栃木、茨城などで当選を決めた。民主党系無所属は7人が当確を決めた。共産党は東京、兵庫で当確となり、改選6議席を倍増させた。社民党は新潟で議席を維持した。

過去最少の14政党が届け出た比例代表で自民党は14議席を獲得、これまで「最も少なかった15議席(平成元、7年)を下回った。民主党は改選数と並ぶ、22議席、公明は7議席を確保、改選数4の共産党は既に過去最高の8議席を獲得した。社民党は4、自由党は5議席で、ミニ政党が議席に届くのは難しい情勢だ。《共同通信》

橋本龍太郎首相の12日夜のテレビ各社報道番組での発言の要旨は次の通り。

開票が続いている間は、最後まで見守る。加藤紘一自民党幹事長に13日に党役員会を開くようお願いした。政治家だから進退をどうするかは自分で決める。役員会で私の見解を申し上げる。(大敗は)私の力不足。すべて私の責任だ。政治家は「こういう場合どうする」とかは、自分の心に持っている。(経済政策が間違っていたとは)思わない。必要なことは進めてきた。(19日からのフランス、米国訪問は)最終の結果を受けて、自分の考え方を役員会で申し上げる。《共同通信》

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【サッカーW杯】フランスが初優勝

サッカーの第16回ワールドカップ(W杯)フランス大会は12日、パリ近郊のフランス競技場で決勝を行い、地元フランスが2大会連続5度目の優勝を目指すブラジルを3−0で下し、悲願の初優勝を遂げた。開催国の優勝は1978年のアルゼンチン以来6度目。フランスは史上7番目の優勝国となった。

フランスは司令塔ジダンが前半にCKからのヘディングで2点を挙げ、終了間際にもプティが3点目を奪った。名選手プラティニ(今大会組織委員会会長)を擁した時代でも果たせなかった決勝進出を4度目の挑戦で果たし、そのまま世界の頂点に立った。

決勝では4連続無敗だったプラジルは、優勝を懸けた試合では決勝リーグ方式だった50年のウルグアイ戦以来の敗北を喫した。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】8日目

大相撲名古屋場所8日目(12日・愛知県体育館)大関武蔵丸に土がつき、8連勝した横綱貴乃花が単独トップに立った。貴乃花は出島を寄り切り勝ち越しを決めた。出島は2敗目。武蔵丸は関脇千代大海の肩透かしに屈した。横綱曙は6連勝で、1敗を堅持。新横綱若乃花は栃乃和歌を押し出し、連敗を2で止めて6勝目を挙げた。この結果、貴乃花を1敗で曙、武蔵丸、琴の若の三人が追う展開となった。《共同通信》

【北朝鮮】工作員、韓国侵入途中に死亡

韓国東部の江原道東海市の海岸で12日、潜水服姿の30歳代前半とみられる男の死体が見つかった。所持品からチェコ製の機関銃1丁と手りゅう弾、通信用装備などが発見されたため、韓国国防省は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の武装工作員が作戦途中に心臓まひで死亡したと断定、「重大な軍事挑発行為」と強く批判した。

死体発見現場から約70メートル離れた海岸では、25人が使用可能な小型推進装置も発見されたため、同省は母船や潜水艇から複数の工作員が侵入した可能性が高いとして、工作活動に対する最高レベルの警戒令「珍島犬1号」を発令、現場一帯は夜間通行禁止を含む厳戒態勢に入った。

金大中大統領は「徹底した対処」を関係当局に指示、訪米中の千容宅国防相は急きょ日程を繰り上げ、13日に帰国することになった。

現場は、6月22日に北朝鮮の潜水艇が拿捕された束草市沖から南へ約60キロの海岸。この事件の責任や再発防止をめぐる北朝鮮と在韓国連軍の将官級対話が進展しないうちに起きた事態に、金大中政権の対北政策が修正を迫られる可能性もある。対話は16日に予定されており、韓国側は相次いだ挑発行為に強く抗議する方針。《共同通信》



7月12日 その日のできごと(何の日)