平成3457日目
1998/06/26
この日のできごと(何の日)
【サッカーW杯フランス大会】第17日
日本の初勝利の夢は2002年に持ち越された−。サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会第17日は26日、リヨンなどで一次リーグ最後のG、H組の最終戦が行われ、W杯初勝利を目指すH組の初出場同士の対戦で日本はジャマイカに1−2で敗れ、初めて挑戦したW杯で3連敗に終わった。
日本は序盤から積極的に攻めたがGKと一対一となった名波(磐田)のシュートが外れるなどもたつくうちに、ジャマイカは、ウィトモアがけり込んでリードした。後半になっても日本は攻勢を続けたが、カウンターから再びウィトモアに2点目を奪われた。その後、呂比須(平塚)平野(名古屋)を投入し、ゴールへ迫り、終了15分近くとなって呂比須の折り返しを中山(磐田)がけり込んで日本のW杯初ゴール。さらに名波に代えて小野(浦和)を送って同点を狙ったが、及ばず、日韓共催となる2002年大会に向け、さまざまな課題を残した。
アルゼンチンとクロアチアは同組1位をかけて対戦し、アルゼンチンが1−0で勝った。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【橋本龍太郎首相】受け皿銀行構想をめぐり調整を指示
政府・自民党は26日、破たん金融機関の借り手を保護する公的受け皿銀行構想をめぐり、首相官邸で橋本龍太郎首相と松永光蔵相らによる首脳会議を開いた。首相は「できるだけ早く具体的内容を明確にしてほしい」と指示。
これを受け大蔵省は住友信託銀行による日本長期信用銀行の救済合併に、受け皿銀行構想を適用する方向で本格的な調整に入った。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は26日、埼玉県内を遊説し「私には5人の子供、6人の孫がいるが、子供の友達はほとんどが一人っ子か二人兄弟だ」と、最近の少子化傾向を嘆いた。少子化対策を緊急課題として掲げているだけに「おやつや母親のひざの取り合いを経験しない子供ばかりになって、それでいいのだろうか」と、兄弟同士の競争がないため子供たちの覇気がなくなることへ懸念を示すと、聴衆の中にうなずく姿も。再三、政権危機説がささやかれながらも、ポスト橋本の有力な受け皿が一向に現れない自民党の現状も少子化か。
○・・・自由党の小沢一郎党首はこの日、札幌市の会見で消費税率3%への引き下げで共産党と共闘する可能性があるか質問され「(旧新進党当時に)私たちが提出した3%据え置き法案に共産党は反対した」とぶ然とした表情。ただ「引き下げができる状況になって、われわれの案に共産党が賛成することを排除はしない」と主薄権は自由党にあると強調。「私たちの主張は国民に浸透してきた。一貫した政策を最後まで訴え、より多くの国民の理解を得たい」とボルテージを上げたが、かつて著書の「日本改造計画」で、所得税・住民税半減とセットながら「消費税10%」を主張した小沢氏の一貫性は?《共同通信》
【韓国】北朝鮮潜水艇から9遺体
韓国国防省は26日午前、東海港にえい航した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の潜水艇を捜索した結果、艇内で北朝鮮の工作員、乗組員とみられる9人の遺体を発見したと発表した。
国防省は、工作員とみられる4人の頭部に銃創が、乗組員とみられる5人には胸など全身に撃たれた跡があったことから、工作員が活動目的を隠すため、乗組員を射殺後に自殺したとみている。
艇内からは、携帯用ミサイルや旧ソ連製の自動小銃などの武器、韓国製の飲料水の空き瓶や米国製の特殊工作用具なども見つかった。このため国防省は、潜水艇が北朝鮮の主張する「遭難」ではなく、工作員の派遣や帰還のための活動に関与したとほぼ断定。朝鮮戦争の休戦協定に違反する挑発行為であり、北朝鮮側に責任者の処罰、再発防止などを求める声明を出した。
国防省はまた、在韓国連軍司令部を通じ、板門店での将官級対話の開催も要求。捜索報告を受けた金大中大統領は、青瓦台(大統領官邸)の林東源外交安保首席秘書官に相応の対応を取るよう指示した。
韓国大手財閥の首脳による訪朝や赤十字レベルの接触などで関係改善への期待が高まりつつあった南北関係は、今回の事件により緊張した局面を迎える可能性もある。今後予想される遺体返還などの交渉での北朝鮮の対応が焦点となる。
ただ金大統領は就任以来、政経分離原則に基づく対北政策を強調、今回のような挑発行為への対応とは切り離して経済交流は堅持する方針だ。《共同通信》