平成3425日目

1998/05/25

この日のできごと(何の日)

【香港・第一期立法会選挙】民主派が圧勝

中国への返還後初の香港議会選となった第一期立法会選挙は25日夕までに定数60の全議席が確定、民意が直接反映された直接選挙枠の20議席のうち、中国に批判的な民主派勢力が14議席と過半数を占めた。しかし、間接選挙枠を含む議会全体では、返還前にほぼ半数を占めた民主派勢力は19議席に減少。親中派は政党が24議席、無所属が10人以上当選して、過半数を制し、親中派の議会支配が確実となった。

最大の民主派政党、民主党は直接選挙枠で9人、間接選挙の職能別選挙枠(30議席)で4人の計13人が当選し、返還前の19議席からは減ったものの、再び第一党の座を確保した。直接選挙の投票率は、53.29%と直接選枠が導入された1991年の議会選以来、過去最高を記録した。

香港政府とその背後に控える中国に批判的な民主派勢力への高支持率は、アジア経済危機に伴う景気悪化に不満を抱く香港市民が、返還後の香港の在り方に強い不満を表明した結果とも言える。今後、民主派が政府と対決姿勢を強めるのは必至で、董建華行政長官は困難な調整を迫られよう。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【松田聖子さん】歯科医と電撃再婚

歌手松田聖子さん(36)が25日午後、東京都内の医院に勤務する歯科医、Aさん(30)と港区の高輪プリンスホテルで結婚式を挙げた。共に再婚。同日朝、報道各社へのファックスで結婚を突然発表、挙式後に記者会見した。

ホテルの内外は100人近いファンが取り巻き、会見場には300人あまりの報道陣が詰め掛ける中、松田さんは白いウェディングドレス姿に、ブーケを持って登場。「始めて会ったときにビビビッときた。人の気持ちが分かるすてきな方で、すごく幸せ」と話した。《共同通信》

【大阪高裁】野田実議員の当選は「無効」

1996年の衆院和歌山3区で落選、比例近畿ブロックで復活当選した自民党の野田実議員(61)に「ついて、大阪高検が地元事務所職員の選挙違反での有罪確定を受け、改正公選法の連座制規定に基づいて当選無効と同3区からの5年間の立候補禁止を求めた訴訟の判決が25日、大阪高裁であった。

福富昌昭裁判長は「職員は秘書と名乗り、その肩書の付いた名刺を使用し、野田議員はこれを承諾、容認していた」と認定、連座制適用の対象となる秘書と判断した上、同議員の当選を無効とし、判決確定の日から5年間、同一区での立候補禁止を命じた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】不良債権処理問題で与党に協力要請

参院の行財政改革・税制特別委員会は25日、財政構造改革法改正案などをめぐり 橋本龍太郎首相ら全閣僚の出席を求めて総括質疑を行った。不良債権問題について橋本首相は「バランスシート(貸借対照表)から不良債権を消し去るために国会、与党の協力を心からお願いする」と解決に向けた協力を要請した。

関連法案の準備を進める政府、与党の金融再生トータルプラン推進協議会の役割については「できたものからどんどん(国会に)持っていく」と述べた。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】3000人集会で「政権交代」呼びかけ

菅直人代表は25日、札幌遊説の締めくくりとして、市内のホールで開催された「政権交代をめざす道民の集い」に参加した。会場は3000人を越す市民が詰めかけ立ち見が出る盛況で、「菅政権」実現を期待する熱気に包まれた。

菅代表は江戸時代の藩制度を例にあげながら「民主党がめざすのは民主的な江戸時代のような分権連邦国家」であるとし、「野党の連合と、無党派の皆さんの連携を形成する中で『私の一票で政権を、総理大臣を選べる』という選挙の形に持っていく責任が私たちにはある」と、政権を賭けた自民党との対決姿勢を強調した。

また「政治を変えるのは政党でも政治家でもない。まさに皆さんが変えようと決意したとき大きく変わる」と市民一人ひとりの行動を呼びかけた。

北海道選挙区に出馬する峰崎直樹参院議員、比例区で立候補する中尾則幸参院議員と新人の信田邦雄さん、さらに横路孝弘総務会長も登壇し、参議院選挙の勝利を誓い合った。《民主党ニュース》

【インドネシア】政治犯を段階的に釈放

インドネシアのハビビ新政権は25日の初閣議で、政党結成の自由化、総選挙の早期実施、政治犯の段階的釈放―などを柱とする基本方針を決めた。

また、スハルト前大統領の支配が長すぎたとの批判を踏まえ、ハビビ大統領は、大統領の任期(1期5年)を最高2期に限定することを提案、了承された。これらの基本方針は、32年間もの長期にわたったスハルト独裁体制を支えた政権維持の仕組みを抜本的に変えることを目指すもので、ハビビ政権は政治改革に向け大きく動きだした。

これまで政党は3党しか認められず、大統領を選ぶ国民協議会の民選議員は半数以下といった厳しい制約があるが、初閣議では、政党法、国民協議会・国会議員構成法など関係5法を改正、できるだけ早く総選挙を実施する方針を確認した。

政治犯釈放の第一段階として、ムラディ法相は25日、スハルト前大統領を批判して投獄されたスリ・ビンタン・パムンカス元国会議員と、労働運動指導者モフタル・パクパハン氏の2人の釈放を発表した。

法相は、非合法のインドネシア共産党関係の政治犯は釈放しないとしている。

一方、ウィラント国防・治安相(兼国軍司令官)は25日、首都暴動の発端となった今月12日のトリサクティ大学での学生射殺事件に関連して、狙撃者とみられる兵士8人と、少なくとも6人の将校に軍紀違反の疑いがあり、間もなく軍法会議にかける、と述べた。

釈放が決まったスリ・ビンタン氏らは、ジャカルタのチピナン刑務所内で「政府は過去の過ちを認め、謝罪した。すべての政治犯を無条件で段階的に釈放するとの合意が成立した」と語った。刑務所前には1000人以上の支持者らが詰め掛け、釈放手続きの終了を待った。《共同通信》



5月25日 その日のできごと(何の日)