平成3408日目

1998/05/08

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】社民離脱「やむなし」

橋本龍太郎首相は8日夕、首相官邸で加藤紘一自民党幹事長と会談し、政治腐敗防止法問題で、これ以上社民党に譲歩しない方針を確認した。さらに同党が最終的に与党体制離脱を決断するのもやむを得ないとの認識で一致した。

会談で首相は、社民党の与党体制離脱が望ましくないとの考えを強調しながらも、社民党が政治腐敗防止法問題などを理由に離脱の方向で動いているとの見方を示した。

加藤氏は同日、伊藤茂社民党幹事長に電話し、離脱問題で来週早々に園田博之さきがけ幹事長も含めた与党3幹事長会談を開くよう提案。伊藤氏は「最終的には党首レベルで決めることだ」としながらも、基本的に幹事長会談を受け入れた。加藤氏としては与党体制にとどまるよう、なお働き掛ける方針だ。

首相は社民党の離脱問題について、これまで「党対党の話だ」として明確なコメントを避けていた。《共同通信》

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【自民党】田中真紀子文教委員を解任

自民党は8日午前、スポーツ振興投票実施法案(サッカーくじ法案)に反対の姿勢を示している田中真紀子元科学技術庁長官に代えて遠藤利明氏を衆院文教委員会院とすることを同委員理事会に申請、了承された。

同日昼すぎの採決を前に委員から外された田中元長官は「クビになった」とぶぜんとした表情。「この日の議論でも問題が出ている。なぜ急いで採決するのか。こんなことでは政治不信を生むのは当然だ」と記者団に不満をぶつけた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・「僕はカーネーションを赤と白に分ける発想が嫌いだった。子供のころ、すごく残酷だと思った」―。橋本龍太郎首相は8日、記者団から母の日の思い出を聞かれ、生後5カ月で実母と死別した生い立ちを踏まえ、母親のいない子供は白いカーネーションを胸に付ける習慣に傷付いたことを打ち明けた。さらに「母の日の質問には答えたくないんだ。母の日ができた時は、今の母と一番なじんでいない時だったから」と心情を吐露した。当初はしっくりいってなかった継母の正さんとの関係にも言及するなど、強気の首相にしては珍しく感傷的。

○…民主党の石井一国対委員長はこの日の記者会見で、日商の稲葉興作会頭が首相交代論を表明したことについて「財界首脳の方がまともな政治感覚だ」と絶賛。自民党執行部が橋本龍太郎首相の来年秋までの続投を言及し始めたことに対して「(経済運営で)責任は明らかなのに…。政治が機能していないと国民は思う」と厳しく批判した。だが、首相の責任問題を追及し切れないままの野党の力不足には最後まで触れずじまいだった。《共同通信》

【民主党】全国参議院選挙対策会議

民主党の全国参議院選挙対策会議が8日、都内で開かれた。統一民主党発足後、初めての全国規模の会議で、選挙区、比例区の各候補者選対の責任者など約200名が集まった。会議は第1部が選挙区と都道府県比例選対、第2部が比例区と、2回に分けて行われた。

冒頭、羽田幹事長(参議院選対本部長代行)が「お互いの違いを乗り越える努力を各地域でもお願いしたい。今度の選挙は党の命運だけでなく、日本の命運を占うもの。日本に自民党に代わるべき政党があるということを示す選挙だ」とあいさつ。

続いて、熊谷弘・選対本部事務総長が参議院選挙対策の目標として、(1)選挙区選挙では、公認推薦を問わず、複数擁立を含め、全候補者の当選をめざす(2)比例代表選挙では、1500万票を獲得し、20名の当選をめざす(3)現与党3党による過半数を打破するとともに、参議院における自民党の過半数回復を阻止する――を提示。加えて堀込征雄・選対事務局長が「急ピッチで厚みのある態勢づくりをしてほしい」と要請した。

また組織・選挙区対策、宣伝計画、国民運動、遊説計画について、それぞれの担当議員から報告、要請が行われた。《民主党ニュース》

【民主党・枝野幸男衆院議員】代表質問

「犯罪捜査のための通信傍受法案」など組織犯罪関連3法案の趣旨説明が8日の衆院本会議で行われ、枝野幸男議員が代表質問に立った。

枝野議員は「通信の秘密は憲法21条で保障されており、犯罪捜査に傍受が認められるとしても、その範囲は必要不可欠なものに限られるべき」として、同法案は通信傍受が不可欠とは考え難い犯罪も対象とし、いまだ犯されていない犯罪の捜査においても傍受が認められるなど、「警察権限の乱用につながりかねない」と指摘した。この他、被疑事実以外の犯罪にも傍受を認める「別件傍受」、医師や弁護士との通信傍受は禁止しながら報道関係者の業務上の通信の秘密は考慮されていないなど、問題点を示した。

また枝野議員は、共産党幹部宅盗聴事件を例に、「違法盗聴に対する対応よりも先に本法案が提出されていることが最大の問題」と追及したが、橋本総理は「警察が適切に対処している」と答えるにとどまり、下稲葉法相は「組織的犯罪の捜査以外に傍受することは考えられない」としながら、傍受するのは「他の方法では捜査が著しく困難な場合」など抽象的な答弁で、枝野議員が指摘した問題の多くには答えなかった。《民主党ニュース》



5月8日 その日のできごと(何の日)