平成3369日目
1998/03/30
この日のできごと(何の日)
【サッカー・中田英寿選手】「欧州でやりたい」
サッカーの日本代表MFで、6月からのワールドカップ(W杯)フランス大会での活躍が期待される中田英寿(平塚)がロイターとのインタビューで、W杯終了後、欧州のチームでプレーしたい意向を表明した。
30日東京発のロイター電によると、中田は「欧州のどこかの国でプレーしたい。イングランドのリーグ(プレミアリーグ)は接触プレーが多く、体力的に厳しいので、できればイタリアかスペインのリーグでプレーしたい」と話した。
国民の期待が大きいW杯で戦うことの重圧について、中田は「自分自身のためにプレーするのでプレッシャーは全く感じていない」と語った。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【第70回選抜高校野球大会】第5日
第70回選抜高校野球大会第5日は30日、甲子園球場で2回戦3試合を行い、岡山理大付(岡山)今治西(愛媛)関大一(大阪)がいずれも2けた得点を挙げる大勝で3回戦に進んだ。
昨秋の中国大会の覇者岡山理大付は三回に打者11人の攻撃で7点を奪うなど初出場の京都成章(京都)を一方的に攻め、18−2で勝った。18安打した岡山理大付は先発全員安打。今治西は2点を追う二回に9長短打などで8点を挙げ逆転。チーム1試合8二塁打の大会新記録をマーク、東筑(福岡)を14−2で倒した。69年ぶり出場の関大ーは、初陣の鈴鹿(三重)を14−1で下した。《共同通信》
【沖縄県・大田昌秀知事】会場ヘリ基地問題「国が説明を」
沖縄県の大田昌秀知事は30日の記者会見で、こう着状態が続く米軍普天間飛行場返還問題について「自らの痛みをよそに移すことはできるだけしたくないというのが県民の意向だが、海上ヘリ基地がなぜ最善か県民はない懿徳していない。県から積極的に代案を出すということではなく、起業者である国が分かりやすく説明してもらえたら(いい)」と述べた。
来月中旬にも予定される橋本龍太郎首相との会談で、海上基地反対の立場を貫きつつ、県側から県外移設を含めた代案を示す考えのないことを強調したとみられる。
同時に「国民が安保を求めるなら、その責任は負担すべきだということは、これまで以上に声を大にして言いたい」と、日米安保条約に基づく基地の負担が沖縄に偏っている現状に重ねて不満を表明した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は30日、記者団から宮澤喜一元首相が前日のテレビ番組で大型減税を提唱したことについて聞かれると「申し訳ないけど昨日は僕は高校野球を見ていた。隣の県の広島商が出ていたから」と、宮沢氏の地元校応後にかこつけて質問封じ。その後記者団が、暫定予算案審議の合間に、再度水を向けても「今日は岡山理科大付属が二回戦なんだ。僕はそっちが勝つかどうか気になっている。君たちから結果を教えてくれ」と、今度は首相の地元校を口実に質問をかわした。減税というデリケートな話題をしばらく避けたい首相だけに、高校野球は格好の材料。
○・・・自民党の加藤紘一幹事長はこの日の代議士会で、衆院東京4区補選の勝利について「先の見通しの難しい選挙だったが、全力を挙げ、勝つことができた」と報告。さらに「この戦いは7月の参院選を占うもので勝ったことの意味は大きい」と選挙結果を分析、自信を示した。選挙前には親しい党幹部に「負けたらだれか死ね」と、冗談とも本気ともつかぬ過激な発言で檄を飛ばしていた加藤氏だったが、勝利したこの日は「夏休みまで健康に注意して再度の衆院補選がないように…」。参院選までこの勢いに水を差さぬよう今度は議員の健康管理に腐心?《共同通信》
【自民党訪朝団】金容淳書記と会談
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪れている自民党訪朝団(団長・中山正暉元総務庁長官)は30日、平壌の万寿台議事堂で朝鮮労働党の対日外交責任者である金容淳書記と会談した。この中で、中山団長は、日航機「よど号」を乗っ取り北朝鮮に渡った犯人グループの帰国問題を早期に解決することで、平壌に日本政府事務所を設置するなど、日朝国交正常化に弾みを付けることを提案した。これに対し金書記は「当人たちが帰国を望むなら、わが国はあえて止めない」と述べ、政府間で手詰まりとなっている正常化交渉進展の契機になり得るとの認識を示した。
これに先立ち、中山団長らは29日晩、北朝鮮側に申し出て、平壌市内で「よど号」犯人グループのうち、小西隆裕(53)、安部公博(50)、赤木志郎(50)の3容疑者と面会した。3人は日本人家族の早期帰国を希望するとともに、「自分たちも無罪で帰りたい」と語った。同団長が「自らの行動に決着を付けるため、日本の司法手続きを経て帰還すべき」と説得したのに対し、3人は反論せず、心を動かされたふうがあったという。
「よど号」犯人グループは昨年11月の自民、社民、さきがけ3党訪朝団にも面会を求めていたが、実現しなかった。この際、訪朝団副団長の中山氏が犯人グループの帰国問題を北朝鮮側に提起した経緯がある。
金書記との会談の中で、日本側は「平壌に連絡拠点となる日本政府の事務所を設けてはどうか」とも提案した。
訪朝団の会見は、平壌市内の寺越武志さん(48)=石川県志賀町出身=のアパートで行われた。寺越さんの一時帰国とも絡む朝鮮労働党代表団の訪日について金書記は「日本の与党の招請に感謝している」と述べたが、具体的な時期は示さなかった。会見には寺越さんの母・友枝さん(67)=金沢市在住=も同席した。《北國新聞》
【カンボジア】ラナリット氏が帰国
カンボジアのラナリット前第一首相が30日、昨年7月のフン・セン第二首相派との武力衝突以来、約9カ月ぶりに滞在先のバンコクから帰国した。同氏の帰国は、日本が示したカンボジア情勢正常化のための4項目提案の柱で、カンボジアが国際社会に復帰するための条件ともなっている7月の総選挙の自由、公正な実施に向け、大きく前進することになった。
到着後、滞在先のホテルで行った記者会見で同氏は「帰国がかなってとてもうれしい。今は過去のことではなく、総選挙とその後のことについて人々と話し合いたい」と強調。必要があれば、フン・セン氏とも会いたいとの意向を表明した。
側近によると、ラナリット氏は今回は4月3日まで滞在、武力衝突後、崩壊状態にある民族統一戦線の組織立て直しを図るほか、日本政府、東南アジア諸国連合(ASEAN)の代表らと会談、総選挙参加のための立候補者登録も行う予定。
しかし、同氏が選挙に参加するためには、北西部オスマッチで散発的に戦闘が起きている政府軍とラナリット派部隊の停戦問題など、解決しなければならない問題が依然残されている。《共同通信》