平成3238日目

平成9年11月19日(水)

1997/11/19

【土井隆雄宇宙飛行士】宇宙へ

日本人宇宙飛行士の土井隆雄さん(43)ら6人を乗せた米スペースシャトル「コロンビア」は米東部時間19日午後2時46分、ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。コロンビアは約40分後に予定通り高度約280キロメートルの円軌道に入り、打ち上げは成功した。

土井さんは12月5日までの飛行期間中、日本人初の船外活動(宇宙遊泳)に挑むほか、小型衛星の放出・回収の支援などの任務にあたる。

シャトルの打ち上げは今回が88回目で、日本人のシャトル搭乗は96年1月の若田光一さんに続き土井さんが4人目。土井さんは24日夜に米国のウィンストン・スコット飛行士(47)と2人で船外の宇宙空間に出て作業をする。《日経新聞》



【新進・民主・太陽党】三塚蔵相罷免要求で一致

新進、民主、太陽の野党3党は19日、国会内で断続的に幹事長会談を開き、北海道拓殖銀行の経営破たんが起きたのは政府の誤った金融対策に責任があるとして、三塚博蔵相の罷免を要求することで一致した。20日に3党国対委員長会談を開き、蔵相不信任決議案の提出時期について協議する。

景気対策では、公共事業の単価削減や2003年度を償還期限とするつなぎ国債を財源に充てることを条件に(1)97年度から2兆円規模の所得税減税を実施する(2)法人税の実効税率を10%引き下げる–の2点で合意した。不良債権問題を解決するための抜本的な枠組みをまとめ、公的資金を導入するかどうかも早期に検討すべきだとの認識でも一致した。《日経新聞》

【橋本龍太郎首相】郵政3事業新型公社化を要請

政府と自民、社会、さきがけの3与党は19日、省庁再編をめぐって大詰めの調整に入った。橋本龍太郎首相は加藤紘一幹事長らと会談、郵政3事業の新型公社化を検討するよう要請したが、党側は難色を示し、結論を見送った。首相は行政改革会議の集中審議で、建設省分割案を撤回、「国土整備省」の創設を表明した。建設省と運輸、国土両省庁を統合、公共事業の大部分を所管する巨大官庁が発足することになる。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は19日、破たんした金融機関に対する公的資金導入に首相が前向きとの情報が昨日、市場を駆け巡ったことにご機嫌ななめの様子。「報道機関の勝手な解釈だ」と怒りをぶちまけたが、それでも収まらず、記者団に「もう嫌だな。朝令暮改と書かれたんじゃたまらんよ」と畳み掛け、郵政三事業に関する問いには「プロセスを話すのはやめました」と質問封じ。行革では「最後は私が決断する」と語った首相だが、行政改革の議論が大詰めを迎える中、首相の指導力に疑問符を付ける報道も目立ち始めているだけに、思わず記者団に八つ当た政界り。

○・・・この日、国会内で開かれた野党3党の幹事長、国対委員長会談で長野五輪が話題に。西岡武夫新進党幹事長は「私が文相のときに立候補したので、雪が降るか心配になってきた」と切り出すと、岩田順介民主党国対委員長は「3野党の幹事長で降雪祈願でもやりますか」と提案。雪が降ると困る人もいると戸惑う西岡氏に、中野寛成新進党国対委員長は「大丈夫。東京発の新幹線には長野行き(雪)と書いてある」と得意の駄じゃれ。一同あっけにとられる中、当の中野氏は減税協議が少しもまとまらないだけに「こんなことでも言わんと、やっとれんわい」。《共同通信》

【小渕恵三外相】日朝交渉再開に意欲

小渕恵三外相は19日午後の参院行財政改革・税制特別委員会で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化交渉について「願わくば、今年中の早い時期にと思っている」と年内再開に意欲を表明。拉致疑惑に関する北朝鮮の姿勢の変化を指摘した上で「仮にこの問題を(正常化交渉で)取り上げても、直ちに中断ということにならない」との認識を表明した。

これに関連して阿南惟茂外務省アジア局長は、正常化交渉で①北朝鮮の管轄権の範囲②財産・請求権問題③双方が関心を有する事項−の3点を議題にしたいとの考えを明らかにした。社民党の田英夫氏に対する答弁。

今月中旬に平壌を訪問した与党訪朝団は、朝鮮労働党との間で正常化交渉の早期再開で合意。北朝鮮側からは「年内に平壌、東京で各一回交渉を行って議題を整理、来年2月に本格的な協議を行いたい」(日朝関係筋)との積極姿勢が伝わっている。

ただ日朝関係の急速な進展には韓国が警戒しており、小渕外相は21日にカナダのバンクーバーで行われる日韓外相会談で、韓国の頭越しに日朝関係を進めない考えを伝える方針。政府は21日の四者会談予備協議の結果や韓国側の反応をみて、交渉再開時期を最終判断する構えだ。《共同通信》



11月19日のできごと