平成3177日目

平成9年9月19日(金)

1997/09/19

【佐藤孝行総務庁長官】辞意表明

佐藤孝行総務庁長官は19日午後、総務庁で自民党の加藤紘一幹事長と会い、自らの進退が国会審議や行革推進などに支障を来すなどの理由から辞任する意向を伝えた。佐藤氏は22日午前10時に首相官邸で橋本龍太郎首相と会い、辞表を提出する。

閣僚の辞任は1995年11月の江藤隆美総務庁長官以来1年10カ月ぶり。昨年1月に発足した橋本内閣では初めて。政権の最重要課題である行革担当閣僚の辞任という大きな痛手を負う。罷免という「最悪の事態」(自民党幹部)は避けられたものの、任命権者としての橋本首相の責任は免れない。

加藤氏は首相に報告後、社民、さきがけ両党の幹事長と会談。両党とも基本的に了承し、自社さ3党の連立体制は当面、維持されることになった。《共同通信》

「出処進退はわたしが決める」。辞任に追い込まれた佐藤孝行総務庁長官は19日、退庁時も、自らの口から「辞任」の言葉を出さず、強気な姿勢を通し続けた。

午後5時40分、総務庁1階で取り囲んだ報道陣に佐藤長官は「22日午前10時から総理と会って最終的な判断をする」と切り出した。厳しい表情を崩さず「今日も激励の電話が13本あった。批判の電話は2本」と辞任を求める声が少なかったことを披露。「激励の電話13本」などと書かれた一紙を手に「辞める辞めないはわたしの判断。出処進退はわたしが決める」と強い口調で語った。

加藤紘一幹事長との会談についても辞任の話は「一切なかった」とし「わたしの心境は今朝の会見と変わらない」と辞任に追い込まれた悔しさものぞかせた。

佐藤長官は総務庁の大臣室で午後3時すぎから加藤幹事長の1時間近い説得を受けた。「(自分の人閣には)党執行部からもどこからも異論はなかった」としていた佐藤長官。加藤幹事長によると、会談で佐藤長官は「国会審議や行革に支障を来す恐れがあることを重く受け止める」と自責の念を話したという。

説得を終え大臣室を出た加藤幹事長は口を一文字に結んで無言。自民党本部の記者会見で「佐藤長官が党の行革本部長として努力したことが他の党にも伝わってほしいと思ったが、私たちの予想通りにはならなかった」と疲れ切った表情だった。《共同通信》



【サッカーW杯最終予選】日本0-0UAE

サッカーの1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会アジア最終予選B組の日本は19日、アブダビでアラブ首長国連邦(UAE)と対戦し、0−0で引き分けた。日本とUAEはともに1勝1分けで勝ち点は4。

日本は相手のスピードのある攻撃に苦しみ、最後までリズムをつかめなかった。さらに熱狂的なアウェーのムードと40度近い暑さに苦しんだ。

後半30分には相手ゴール前の混戦から井原(横浜M)のヘディングで得点したかのように思われたが、オフサイドの反則でノーゴール。その後も一進一退の攻防でともにゴールを割れなかった。《共同通信》

【大相撲秋場所】13日目

大相撲秋場所13日目(19日・両国国技館)横綱貴乃花と大関武蔵丸はともに勝って12勝1敗。既に2敗はなく、優勝争いは14日目に対決するこの二人に絞られた。貴乃花は左上手投げで関脇土佐ノ海を下し、武蔵丸は横綱曙を寄り切った。曙は4敗目を喫した。大関貴ノ浪は関脇栃東を押し倒し、大関若乃花も小錦を押し出してそろって10勝目を挙げた。栃乃洋は小結玉春日を寄り切って勝ち越し、来場所の新三役を確実にした。玉春日は負け越し。出島は実力者の琴錦を下し9勝と白星を伸ばした。十両は大和が11勝2敗で単独首位。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・公明の藤井富雄代表は19日、静岡県で開かれた新進党の旧公明党若手議員の研修会であいさつし「ある人は小沢一郎党首を批判し、一方で擁護する話もあり、(活発で)いいなと思っていた」と“小沢批判”も活力のうちと言いたげ。続いて神崎武法総務会長にも触れ「にこにこしながら(意見を)聞いているのはいい絵だ」。だが前日の研修会で小沢氏退陣を求める声が相次いだだけに、どうしても矛先は小沢氏に。「この程度(の批判)でカリカリするようでは大政党のリーダーとしてはだめだ」と、人の意見を聞かないとされる小沢氏に嫌み。

○・・・民主党の菅直人代表、鳩山由紀夫幹事長らが同日、新任あいさつのため社民党本部を訪問した。69歳の伊藤茂幹事長が菅氏らに「年齢は?」と切り出したのをきっかけに年齢談議となった。鳩山氏が「菅さんが4カ月ほど上です」と一歩下がると、菅氏が「学年は同じです」と、取りあえず新体制の息はぴったりの様子だった。「彼はさらに二世代も若い」と紹介された枝野幸男政調会長が「昭和39年生まれです」と言うと、還暦を迎えた岩田順介国対委員長が「年の話はやめましょう」と“審議拒否”。《共同通信》

【中国共産党】「江-朱体制」へシフト

中国共産党の第15期中央委員会第1回総会(一中総会)で19日選出された新指導部の名簿が公表され、江沢民総書記(国家主席)と、党内序列が5位から3位に上がり、来春の首相就任が確実視される朱鎔基・政治局常務委員(副首相)との「江−朱体制」へのシフトが明確になった。また、政治局員は72歳の江総書記を除き全員が70歳未満に若返りし、将来を嘱望される若手の地方幹部も加えて、21世紀へ向け経済発展重視の体制を整えた。

1989年の天安門事件で誕生した江沢民指導部は、鄧小平氏を後ろ盾として「安定第一」を掲げ、人事も大規模には実施してこなかったが、今年2月の鄧氏死去を受け、江総書記が初めて強い指導力を発揮してつくった指導部となった。

朱副首相の昇格は、経済政策に通じ、実行力がある点が評価されてのことだ。失業者の増大や世界貿易機関(WTO)の加盟を控え、緊急の課題である国有企業改革を解決するには欠かせない人材といえる。《共同通信》



9月19日のできごと