平成3152日目

平成9年8月25日(月)

1997/08/25

【北海道・第2白糸トンネル崩落事故】

25日午後2時半ごろ、北海道島牧村持田の国道229号第2白糸トンネル(全長741メートル)の南側入り口付近で上部の巨大な岩壁が崩落、入り口部分が大量の岩や土砂に押しつぶされ、約100メートルにわたって崩壊した。中を走行中の乗用車など数台が危うく難を送れ、道路は通行止めとなった。北海道警や北海道開発局などが災害対策本部を設置、被害の確認を急いでいる。

土砂の量は同じ国道で死者20人が出た昨年3月の豊浜トンネル事故の約2倍の約2万立方メートルとみられる。

直線で豊浜トンネルの南西約90キロに位置する第2白糸トンネルは、豊浜事故後の緊急点検で対策が必要とされ、現在、北側入り口の工事が進められているが、南側は来年度に実施予定だった。

同開発局などによると、崩れた岩盤は高さ約70メートル、幅約30メートル、厚さ約10メートル。コンクリート壁が外部に露出した入り口の「巻き出し」部分を直撃し、トンネルは崩壊部分を含め幅100メートルが大量の土砂や大小の岩石で覆われた。積もった土砂の厚さは7−8メートルにも上っている。

道警によると、当時、北側から中に入った乗用車など2台は引き返して無事。南側から2台がトンネル方向に向かったまま戻らないとの目撃情報もあるが、該当する車がなく確認作業を進めている。北側から同僚の車で入って難を逃れた女性会社員は「ダイナマイトが爆発したような音がして車や鼓膜が圧迫される感じがし、目の前に岩が見えた」と必死にUターンして助かった状況を証言した。《共同通信》



【大相撲秋場所】番付発表

日本相撲協会は25日朝、大相撲秋場所の番付を発表した。先場所新小結で9勝の栃東が新関脇に昇進。千代大海が元横綱千代の富士の九重親方が育てた初の幕内力士となった。若ノ城、安芸ノ州も新たに幕内入り。新入幕3人は平成5年春場所の4人以来となる。

栃東は初土俵から所要17場所の速さで、父の玉ノ井親方(元関脇栃東)の最高位に肩を並べた。これは年6場所制で、小錦の14場所に次ぐ2位のスピード昇進(幕下付け出しの初土俵力士を除く)。

両横綱は、東が秋場所を3年連続全勝優勝中の貴乃花、西が曙で4場所連続変動なし。大関陣は武蔵丸が東、貴ノ浪が西で、若乃花がもう一人の東。新大関は平成6年夏場所から今場所まで21場所生まれなかったが、これは昭和38年夏場所から41年名古屋場所までの20場所を抜く史上最長期間となった。

三役陣は平成5年春場所以来の3関脇、3小結。関脇は3場所連続の土佐ノ海が東で、西が栃東。3場所ぶりの貴闘力がもう一人の西。小結は平幕1場所で復帰の武双山が東。先場所公傷全休の魁皇と新関脇で7勝8敗の玉春日が西小結となった。

西前頭筆頭は巌雄。元大関小錦は西2枚目、旭鷲山は同3枚目で横綱、大関と対戦する地位に番付を戻した。小結から東3枚目に後退した小城錦は、先場所千秋楽に負傷し、休場が確実。久島海が7場所ぶりに再入幕した。《共同通信》

【改革会議】発足

野党勢力の連携強化を目指す新進、民主、太陽、民改連各党などの有志議員による勉強会「改革会議」が25日昼すぎ、初会合を開き発足した。

改革会議は「総与党化現象」など政治の閉塞状況打開を掲げ「国民の期待にこたえる改革と新しい日本の将来を築く」としており、同日までに新進党30人、民主党37人、太陽党13人、民改連4人、無所属1人の計85人が参加を申し込んだ。

初会合には新進党の鹿野道彦広報企画委員長、民主党の鳩山由紀夫代表、太陽党の羽田孜党首、奥田敬和最高顧問らも出席。民間政治臨調の亀井正夫会長が政治改革や行財政改革などをテーマに講演した。

この後、出席者らは規約や今後の段取りなどを協議するが、代表者などは置かず、鹿野、鳩山両氏と左藤恵元法相、畑英次郎太陽党幹事長の世話人4人を中心に運営。月2回のペースで会合を開いて理念や政策などを話し合うとともに、参加者を増やしていく方針だ。

ただ路線をめぐっては「あくまで非自民を貫くべきだ」「自民党にも参加を呼び掛けた方がいい」などと、参加者の認識はまちまち。「野党各党が同じテーブルに着いたことに意味がある」(参加者の一人)というが、今後、同会議が野党勢力結集の核となるかどうかは不透明だ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】イスラエル・ネタニヤフ首相と会談

橋本龍太郎首相は25日午後、首相官邸でイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、中東和平問題を中心に意見交換した。

橋本首相は7月のエルサレム自爆テロ事件以降、イスラエル政府が継続しているパレスチナ地区の封鎖措置について「パレスチナ住民全体を苦しめ、イスラエルへの敵意を招くので見直して欲しい」と早期解除を要請した。

ネタニヤフ首相は「テロのようなことがあると治安上、封鎖せざるを得ない」との基本的な立場を説明。「パレスチナ側がテロ防止に協力すれば、できるだけ早く解除したい」と述べ、治安状況の改善が封鎖解除の前提になるとの考えを表明した。《共同通信》

【独・ベルリン地裁】東独元書記長らに実刑判決

ベルリン地方裁判所は25日、ドイツが東西に分断されていた当時「ベルリンの壁」など国境を越えて西側に逃亡しようとした市民の射殺を指示したとして、殺人などの罪に問われた旧東ドイツ社会主義統一党のクレンツ元書記長(60)に禁固6年6月(求刑同11年)の実刑判決を言い渡した。他の2人の元政治局員に対してもそれぞれ禁固3年の実刑判決を言い渡した。判決言い渡し後、クレンツ元書記長は収監されたが、同氏の弁護士は控訴する方針を明らかにした。

1995年11月に初公判が開かれ、被告側は、事件の背景には東西冷戦があったことを挙げるとともに、事件を統一ドイツの法律で裁けないなどと主張していた。

越境者射殺事件をめぐってはクレンツ元書記長らの裁判とは別に、東ドイツの最高責任者だったホーネッカー元国家評議会議長兼書記長ら国家指導部6人が起訴された。ホーネッカー元議長は、公判の途中で病気を理由に釈放されたが、94年5月、亡命先のチリで死亡した。《共同通信》

【弘南鉄道弘南線列車正面衝突事故】

25日午後1時40分ごろ、青森県平賀町館田の弘南鉄道(本社同町)の弘南線館田駅構内で、黒石発弘前行き上り普通電車=A運転士(47)=と弘前発黒石行き下り普通電車=N運転士(24)=が正面衝突した。電車はいずれも2両編成で乗客計55人が乗っており、2人の運転士を含む32人が負傷。そのうち同町、無職Cさん(57)がろっ骨を折るなど、7人が入院した。

弘南鉄道の西谷春衛専務は「事故後(上りのA)運転士から『信号を見落として事故を起こした』と電話があった」と話している。青森県警黒石署は同運転士が信号を見落として出発した可能性があるとみて、業務上過失傷害などの疑いで2人の運転士ら関係者から事情を聴いている。

同署などによると、現場は駅ホームから西に約40メートルで、駅構内で上下線に分かれていた線路が合流して単線になるポイント付近。駅に進入する下り電車がポイントに差しかかったところに、駅を出発した上り電車が衝突したという。本来は同駅で双方の電車がいったん停止して擦れ違うことになっていた。

上り電車は時速約20キロで、下り電車は同約30キロで衝突したとみられるという。同署は25日夕、現場を実況見分し、事故当時の信号の表示がどうなっていたかなどを調べている。西谷専務は「信号故障は考えられない」としている。東北運輸局鉄道部によると、同鉄道には、対向する電車が接近した際に電車を自動的に停止させる列車目動停止装置(ATS)はなかったという。《共同通信》



8月25日のできごと