平成3050日目

平成9年5月15日(木)

1997/05/15

【沖縄県】本土復帰25年

沖縄県は15日、本土復帰25周年を迎え、基地整理・縮小をめぐる県民の動きが活発化した。米軍基地12施設にある約3000人の契約拒否地主の土地について、米軍基地特別措置法(特措法)改正に基づく暫定使用が始まり、これに反対する反戦地主などは同日午前、嘉手納基地に土地明け渡しなどを要求した。《共同通信》

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沖縄が日本に復帰して15日で25周年を迎えた。政府、沖縄県とも特に記念行事は開催しないが、橋本龍太郎首相は同日午前、首相官邸で記者団に「経済振興に全力を尽くす。(沖縄米軍基地の整理・縮小に関する)日米特別行動委員会(SACO)の合意事項を忠実に実行し、少しでも(基地の)負担を減らすことで県の協力を得たい」と語った。米国務省は談話を発表し、沖縄をはじめとする在日米軍基地の役割を強調する一方、沖縄県民の負担軽減に努力する旨を力説した。こうした中、反戦地主らは、改正駐留軍用地特別措置法への抗議行動を行った。

梶山静六官房長官は同日午前の記者会見で「この25年、沖縄の痛みの解消に努力したが、結果として大きな成果が上がったとは言い難い。我々には基地のさらなる整理・統合・経済面の立ち遅れの解決に真正面から取り組んでいく責任がある」と述べた。

沖縄県の大田昌秀知事は同日午後、県庁で報道各社のインタビューに応じ「現実に過剰な基地の負担を抱えてあきらめるゆとりはない。今後とも、これまで以上に力を入れて基地問題の解決を図っていきたい」と強調した。

さらに「沖縄の悩み、苦しみ、悲しみ、怒りがまだ本土の人に共有されていない」と指摘する一方で「基地の縮小・整理を求めながら基地に頼って生活しようとする態度を変えない我々自身にも弱い面があった」と語った。《日経新聞》



【大相撲夏場所】5日目

大相撲夏場所5日目(15日・両国国技館)横綱、大関は連日の安泰。全勝の関脇魁皇、平幕の小城錦と旭豊もそろって勝った。横綱貴乃花は栃東を危なげなく寄り切り4勝1敗。曙は先場所敗れた朝乃翔を寄り倒して1敗を堅持した。大関武蔵丸は栃乃和歌を送り出し、貴ノ浪は玉春日を押し出してともに3勝2敗。魁皇は小結貴闘力を突き落として5戦全勝。小城錦は琴竜を寄り切り、旭豊は肥後ノ海を送り倒して5連勝とした。この日の結果、全勝の3人を1敗で追うのは、両横綱だけになった。《共同通信》

【プロ野球・ヤクルト】20勝一番乗り

ヤクルト7−3中日◇15日◇石川県立

ヤクルトは四回、3連打と川崎のスクイズなどで3−2と逆転、すぐに追いつかれたが、八回無死二、三塁から代打土橋の犠打で勝ち越し、さらに飯田の内野ゴロで1点を加えた。九回には稲葉の三塁打などで2点を挙げて試合を決めた。先発の川崎は7回を3失点で3勝目。ヤクルトは両リーグを通じ20勝一番乗り。

中日は移籍した小野が初先発したが、3失点で四回途中で降板した。《共同通信》

【韓国・大検察庁】大統領二男を聴取

韓国の大検察庁(最高検)は15日、金泳三大統領の二男・賢哲氏(38)に出頭を求め、国政への介入による利権などで企業から多額の資金を受け取った疑いで事情聴取に入った。

現職大統領の子息が被疑者として事情聴取を受けるのは韓国では初めて。検察は容疑を固め次第、逮捕する方針で、就任以来、道徳性と改革を強調してきた金大統領の威信は大きく傷付く。《日経新聞》

【橋本龍太郎首相】諫早湾開門を拒否

民主党の鳩山由紀夫代表は15日午後、橋本龍太郎首相を官邸に訪ね、長崎県の諫早湾干拓事業に関しムツゴロウなど干潟の生物を守るため、堤防の排水門を開いて海水を入れるよう要請した。

首相は「公共事業をチェックすることには賛成だが、この事業がそれにあてはまるかは疑問だ。水害対策の効果もある」と拒否した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は15日午前、首相官邸で小渕恵三前自民党副総裁と2カ月ぶりに会談。当初の首相日程になく、しかも約40分と長時間だっただけに、生臭い話かと勘繰る向きも。首相によると党の2005年万博推進議連会長代行の小渕氏が、愛知万博誘致でフランスなどを歴訪した報告という。その割に時間がかかったことから記者団が「それ以外の話は」と畳み掛けたが、首相は「それが目的だったんだ」。日ごろ人付き合いが素っ気ないとされる首相が、前日には梶山静六官房長官らと3時間も話し込むなどしているだけに、秋の総裁選を意識して気配り?

○・・・この日の新進党五役会で、旧公明党系の公友会と旧民社党系の民友会、旧日本新党系の朋友クラブが予定している懇親会「三友会」が話題に。旧公明党の神崎武法総務会長が「林寛子参院議員会長にもグループを作ってもらって四友会にしよう」と矛先をそらそうとすると、西岡武夫幹事長が「事を起こそうとするなら偶数は良くない。奇数でないと」と混ぜ返した。すると旧民社党の中野寛成国対委員長が「幹事長にも『武友会』を作ってもらって五友会にしよう」。三友会は分派活動ではと波紋を呼んでいるだけに、冗談めかしてジャブの応酬。《共同通信》

【JOC、日本陸連】「プロ有森」認めず

女子マラソンの有森裕子選手(30)が求めていた「現役選手のままでの自由なタレント活動」が認められないことになった。15日の日本オリンピック委員会(JOC)と日本陸連の会合後、陸連の佐々木秀幸専務理事が「有森さんの競技者登録申請は保留とする」と発表した。

有森選手のタレント活動は自由だが、陸上選手としての活動は中断され、陸連の強化指定選手からも自動的に外れることになった。陸連では、プロ的選手の活動が可能となる方向で、寄付行為と競技者登録規定の見直しを進める。

有森選手の希望するタレント活動は、JOCが選手の肖像権を一括管理する「がんばれ! ニッポン!」キャンペーンの原則に触れる。陸連は1998年末までの同キャンペーン中に、陸連とJOCとで新たな打開策を引き続き検討することを条件に、同キャンペーンと契約を交わす。JOCも、選手の肖像権などで限界が指摘されている同キャンペーンの、見直しを検討する姿勢を示した。

有奈選手は昨年末に実質的なプロ宣言をし、1月からはリクルートS&Cと契約してプロ活動への態勢を整えた。しかし、JOCと陸連の協議が進展しない中、4月下旬には見切り発車の形でCM出演などのプロ活動を開始している。

日本陸連の決定に対して、米国語学留学中の有森裕子さんは、契約するリクルートS&Cを通じて「現行のルールを無視する形で特例的に認めていただくことを望んでいたわけではないので、保留という状態で継続して議論を進めていただけることに感謝しています」とのコメントを発表した。

今後について「当面、一人のランナーとして走ることを生かした活動と、自分なりの目標に向けたトレーニングを続けていきたい」と述べた。有森さんは22日、一時帰国する予定。《共同通信》



5月15日のできごと