平成3037日目
1997/05/02
この日のできごと(何の日)
【河野兵市さん】単独徒歩で北極点到達
日本人初の北極点単独徒歩到達に挑戦していた愛媛県瀬戸町の冒険家河野兵市さん(39)が2日午後4時40分(日本時間3日午前6時40分)、出発から約2カ月で、北極点に到達した。世界でも3人目の快挙という。
河野さんから、カナダ・レゾリュートのベースキャンプ経由で、松山市の遠征隊事務局に連絡があった。河野さんは無線で「やった」と元気な声で報告したという。
河野さんは3月5日(現地・4日)、カナダ最北端のワードハント島を出発。約70キロの荷物を積んだそりを自力で引っ張りながら、直線距離で約780キロ離れた北極点を目指して歩き出した。
悪天候のため、強風で足元の氷が東に流されて距離をロスしたり、何度か海に落ちるなど厳しい北極の自然と格闘。食料や燃料などは途中4回、チャーター機から補給を受けた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【関西国際空港】初の未明旅客便
24時間オープンの「眠らない空港」として1994年9月に開港した関西国際空港に2日未明、タイ国際航空が日本の空港として初めて未明発着の定期旅客便を就航させた。
定期便はバンコクー関空ーロサンゼルスを週6便運航。バンコクを現地時間の午後5時10分に出発、関空に翌日の午前0時40分に到着。その後、午前1時50分にロサンゼルスに向けてたつ便が3便。
残る3便は、ロサンゼルス発午後11時59分で、関空には午前3時40分に到着。同5時15分に再び出発して、同9時、バンコクに着く。この日は予定よりも早い午前0時33分の到着となったが、295人の乗客のうち、関空で降りたのは11人だけだった。
同航空によると、関空発着が未明になったのは「米国の客に便利な時間を設定したにすぎない」(広報担当者)。これまでもソウル経由で週4便運航してきたが、増発するにはソウルの金浦空港や近くの台湾の中正空港も混雑しすぎているため、関空を選んだという。
これまで未明の空港利用は貨物便ばかりだっただけに、「名実ともに24時間空港へ」と期待は大きいが、未明に空港に降り立つ客を運ぶリムジンバスや電車もなければ、レストランも営業していないなど問題は多い。《読売新聞》
【英・メージャー首相】総選挙「敗北宣言」
英保守党党首のジョン・メージャー首相は2日午前3時半過ぎから、自らの当選を決めたハンチンドン選挙区(ロンドン北部)で「われわれは今夜完敗した」と敗北宣言した。同首相は「健闘した労働党のブレア党首にはすでに、電話で成功を祈ると伝えた」と述べ、「選挙戦には必ず勝者と敗者がいるものだ。我々は有権者の声に耳を傾け、政権奪還の準備を始める」と次期選挙での巻き返しに意欲を見せた。《読売新聞》
【英労働党・ブレア党首】総選挙「勝利宣言」
トニー・ブレア英労働党党首は2日午前5時15分から、ロンドン市内のロイヤル・フェスティバル・ホールで演説し「新しい夜明けを迎えた。英国民は公正で優しい社会を選択した」と勝利宣言した。
ブレア党首はさらに「変革する勇気があれば変革できると主張してきた通り、われわれは成し遂げた。党にとって長い道のりだった」と述べ、選挙戦を振り返った。《読売新聞》
【英国】新政権の陣容固まる
英総選挙(下院選)で歴史的勝利を収めた労働党のトニー・ブレア党首(43)は2日午後、バッキンガム宮殿でエリザベス女王から、首相に任命された。ブレア新首相は直ちに組閣工作に入り、副首相にジョン・プレスコット、外相にロビン・クック、蔵相にゴードン・ブラウン、貿易産業相にマーガレット・ベケット各氏をそれぞれ任命、主要閣僚の陣容を固めた。
ブレア新首相はこれに先立ち、ダヴニング街10番地(首相官邸前)で演説、教育や福祉政策を重視する方針を示し、「ダイナミックな経済を築き、特に欧州において信頼を取り戻したい」と欧州各国との関係強化を進める意向を表明した。《読売新聞》
【ナホトカ号】最後の航海
福井県三国町沖の座礁現場から先月20日に撤去されたロシアタンカー「ナホトカ号」の船首部分が2日午前8時過ぎ、福井港から広島県の呉港に向けて出港した。6日に到着予定で、同港で運輸省事故原因調査委員会による船体破断の本格的な原因調査が始まる。
同課調査会によると、調査はロシア側の専門家が初めて立ち会い、足場を組むなどの準備のあと、2日間実施。船首部分は甲板部がなくなるなど損傷が激しいが、船体とともに回収した破片から破断原因を調べ、7月中をめどに調査結果をまとめる。《読売新聞》