平成2991日目
1997/03/17
この日のできごと(何の日)
【橋本龍太郎首相】公共事業の扱いに苦慮
橋本龍太郎首相は17日、首相官邸で自社さ3党の幹事長、政調・政審会長と会談し、18日の財政構造改革会議で財政再建の「基本的な考え方」を取りまとめるために意見交換した。
首相は与党内で浮上している630兆円の公共投資基本計画(1995−2004年度)見直しに関連して「米国などから97年度予算でも公共事業が予想外に少なく、内需刺激の経済成長路線を変えたのではないかという評価がある」と指摘、公共事業の扱いに苦慮していることを明らかにした。
これに対し社さ両党は、国債発行残高を17年度までに対国内総生産(GDP比)で3%以下にするとした財政健全化目標を14年度に前倒しすべきだと重ねて主張した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【フジ系連続ドラマ・バージンロード】最終回
【大相撲春場所】9日目
大相撲春場所9日目(17日・大阪府立体育会館)全勝の横綱曙が魁皇の右下手投げに屈して初黒星。平幕の魁皇は7日目の横綱貴乃花戦に続き今場所2個目、通算3個目の金星を獲得し、8勝1敗で勝ち越した。大関貴ノ浪は玉春日に送り倒され連敗で7勝2敗。大関武蔵丸は小結旭鷲山を寄り切り、通算39場所(幕内33場所)連続勝ち越しを決めた。旭鷲山は負け越し。貴乃花は剣晃を呼び戻しで退け7勝2敗。この日の結果、幕内は全勝が消え、1敗で曙、武蔵丸、魁皇がトップに並び、2敗で貴乃花、貴ノ浪と新入幕の出島が追う展開になった。十両は大善が7勝2敗で単独トップに立った。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は17日午後、レイナ・ホンジュラス大統領の表敬を受けた。昨年、首相が中南米を訪問した際、会談のため大統領にわざわざコスタリカまで足を運んでもらった仲だけに、冒頭から和やかな雰囲気。今回の来日で専修大から名誉博士号を受ける大統領が「いったん韓国に行った後、金曜日に日本に戻ってきて土曜に博士号を受けます」と話すと、首相は「どこの国も政治家を酷使する」とにやり。予算案審議の合間にカナダに飛んでペルーのフジモリ大統領と会談したり、行革会議、財政構造改革会議などをこなし、なかなか風邪が治らない首相の本音か?
○・・・新進党の野田毅政審会長はこの日、太陽党との定期協議で、沖縄の米軍基地問題をめぐり政府、自民党が米軍用地特別措置法の改正を検討していることについて「政府のやり方は法体系からみてあいまいだ。構造問題を避けている」と批判した。同氏によれば、政府の手法は「温泉旅館が新館を継ぎ足し継ぎ足していって、結局旅館全体が消防法違反になるようなことをしている」ようなものとか。とはいえ新進内には自民党出身者を中心に特措法改正やむなしの声もあり、この問題で自社さきがけ体制を揺さぶりたい新進党も態度はいまひとつあいまい。《共同通信》
【武藤嘉文総務庁長官】規制緩和で閣僚折衝
武藤嘉文総務庁長官は17日午後、国会内で小泉純一郎厚相ら4閣僚と相次いで会談し、政府が今月末に取りまとめる規制緩和推進計画再決定に向けて折衝した。
厚相との協議の結果、一部医薬品のコンビニエンスストアなどでの販売について、厚生省計画より1年前倒しして平成10年度から実施。価格決定過程が不透明な薬価基準制度を9年度中に抜本的に見直す方針でも一致した。
白川勝彦自治相との折衝では、セルフサービス方式のガソリンスタンドの安全性が確保され次第、9年度中に営業を認めることで合意した。
閣僚折衝は、調整が難航している重点項目を政治主導で再改定に盛り込み、緩和策の拡大を図るのが狙い。19日には農水、文部、運輸各大臣と協議する。
医薬品販売は、薬事法で試験検査器具の設置が義務付けられており、コンビニなど一般小売店では販売できない。しかし、厚生省は政府の行政改革委員会の提言などを受け、1月に薬の作用が比較的緩やかなビタミン剤や健康ドリンクなどは基準を緩和する方針を示していた。セルフサービスのスタンドについては、自治省の検討会で是非を議論しており、9年度中に結論を出す。
このほか、岡野裕労相、佐藤信二通産相との折衝で①秘書など26業種に限られている労働者派遣事業の対象を原則自由化する②ガソリンスタンドを新設の際に必要なガソリンの供給先証明を9年度中に撤廃する−ことが決まった。《共同通信》