平成2970日目

平成9年2月24日(月)

1997/02/24

【橋本龍太郎首相】米・オルブライト国務長官と会談

橋本龍太郎首相は24日午前、首相公邸でオルブライト米国務長官と朝食を共にしながら会談し、日米安保体制の土台となる米軍基地を抱える沖縄の負担軽減に両政府が最大限の努力をしていくことで一致した。

首相は沖縄の海兵隊の在り方について「日米安保共同宣言に基づき、中長期的な国際情勢の趨勢を視野に入れつつ、日米間で緊密に協議していくことが重要だ」と強調、将来の削減が可能になるよう、両国が国際情勢の好転に向けた外交努力に全力を挙げる考えを表明した。

首相とオルブライト長官は鄧小平氏死去後の中国情勢に関連して、中国を国際社会の建設的パートナーとして関与させていくことが重要であり、日米間で対中政策の協議を深めることで一致。香港は円満な形で返還されるべきだとの方針も確認した。《共同通信》



【ナホトカ号重油流出事故】舳倉島の重油一掃

ロシアタンカー「ナホトカ」の重油流出事故で24日、石川県内では輪島市や加賀市、美川町など6市町で回収作業が行われた。輪島市舳倉島に漂着した油の一掃作戦は晴天に恵まれた同日朝、同市海士町の住民やボランティアら約600人が輪島から漁船や定期船で島に向かい待ち受けた島民と力を合わせ、岩場に付着した重油の回収に全力を挙げた。また、県警ヘリ「いぬわし」からは、金沢港や美川町、松任市、小松市、加賀市の沖合で薄い油膜が漂っているのが確認された。

24日午前7時過ぎから、輪島市漁協の漁船34隻や定期船「ヘぐら」が次々と輪島港を出た。舳倉島まで約1時間50分。船団は晴れていても波静かとは言えない海上を進んだ。午前中には「渡航組」と「在島組」が勢ぞろいし、油が残る島の西側の岩場を中心に回収作業が始まった。

冬の舳倉島には住民が50人前後しかおらず、残る大部分は輪島本土に居住している。23日に輪島の「寒ぶりまつり」を終えた住民は3月1日のヤナギバチメ漁解禁までの間を利用して舳倉島に渡り、海産物の豊かな島に少しの油も残すまいとの気概で作業に取り組んだ。

また、24日の県災害対策本部関係本部員会議では、回収油のうちドラム缶7500本分が県外の処分場に運ばれ、4600本が港で搬出を待ち、3000本が各市町に残っていることが報告された。

海上保安庁によると23日現在、沈没船体付近の海上では筋状の油が幅約370メートル、長さ13.5キロにわたって確認されている。《北國新聞》

【大相撲春場所】番付発表

日本相撲協会は24日朝、大相撲春場所の番付を発表。旭鷲山がモンゴル出身で初の三役昇進を果たし新小結となった。初場所14勝1敗で3度目の優勝を飾った若乃花が東大関で史上初の兄弟横綱を目指す。

両横綱は、13勝2敗で再起した貴乃花が2場所ぶりに東に戻り、12勝の曙が西に回った。3大関は3場所連続で変動がなく、先場所綱取りのチャンスを逃した武蔵丸が西で、2度目のかど番の貴ノ浪がもう一人の東となっている。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は24日昼、梶山静六官房長官と約30分間にわたって官邸で会談。久々の長時間の会談に記者団が内容を尋ねると、首相は「友人同士の語り合いたよ。それでおしまい」とけんもほろろ。「あんまり君たちがつまらないことを書くものだから、これからは長くやる」とも述べ、両氏の疎遠ぶりを指した一部報道に八つ当たり。そこで、記者団がオルブライト米国務長官との初会談の印象を尋ねると、首相は「ああいうタイプは議論しやすい。なかなか切れるタイプの女性だね」といつもの冗舌ぶりに戻り、一転「曇り後晴れ」に。

○・・・新進党の西岡武夫幹事長は、連合幹部と国会内で会談し、2兆円の特別演後継続に向けて努力を求められた。だが、西岡氏は「民主、社民両党が野党の枠組みでやってくれれば実現できる」と半は責任を放棄するばかりか、連合も働き掛けてほしいと逆に陳情。さらに「特別減税の継続より消費税問題の方が国民に分かりやすかった」とぼやき、見かねた連合側が「あくまでがんばってほしい」とはっぱを掛けたとか。オレンジ疑惑などで厳しい党運営が追られているだけに、減税問題までは手が回らない?《共同通信》

【新進党・小沢一郎党首】「細川氏は党方針に従う」

新進党の小沢一郎党首は24日午後の五役会で、細川護熙元首相との17日の会談について「細川氏がテレビ番組で党の基本政策に反することを言ったので、私から呼び掛けた。細川氏は党の方針には従うとのことだった」と述べ、細川氏が当面、離党しないとの感触を得たことを明らかにした。

それによると、細川氏が16日のテレビ番組で多国籍軍への参加論を盛り込んだ党の基本政策構想を「安全保障問題について私は反対だと言ってきた」と発言したことから、小沢氏は「二日間にわたり全員で議論して決めた基本政策に反対するのは、民主主義の原点に反する」と自重を求めた。これに対し細川氏は「個人的な意見を言ったまでだ」と釈明した。

小沢氏は細川氏に対し「解党的出直し」について「一種の分党論」と説明したとされるが、この日の五役会では触れなかった。また細川氏が明石康国連事務次長ら民間人の党首起用を提案したとの一部報道について、五役会では「民間人では政権交代の場合に首相になれない」などの意見が相次いだという。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】対自民で影響力増を

民主党の菅直人代表は24日午後、日本記者クラブで講演し、社民、さきがけ両党などとの統一会派構想について「自民党にすり寄るということではなく、霞が関(官僚)と本当に勝負できる集団が実体的、政治的にどう生まれるかという視点で見てほしい」と述べ、行政改革を断行できる政権を生み出すため、自民党に対する影響力を増す狙いがあることを強調した。

さらに菅氏は鳩山由紀夫代表が主張する「健全野党」路線について「健全野党を貫くのは難しくないが、それで責任を果たしたことになるのか議論している」と述べ、同路線を転換し与党に参加することも選択肢の一つとの認識を示した。《共同通信》

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】5回目の予備的対話

ペルーの日本大使公邸人質事件でペルー政府とトゥパク・アマル革命運動(MRTA)による5回目の予備的対話が事件発生から70日目の24日行われた。

リマの複数の外交筋によると、対話では服役囚の解放問題や刑務所の待遇改善、人質の早期解放など重要争点についてジプリアニ司教ら保証人と日本政府現地対策本部の寺田輝介顧問が、双方に妥協を促す調停案の基本理念を提示したという。《共同通信》



2月24日のできごと