平成2906日目

平成8年12月22日(日)

1996/12/22

【ペルー日本大使公邸占拠事件】

橋本首相「解決には相当の時間」

橋本龍太郎首相は22日午前、日本大使公邸人質事件で外務省に設置された対策本部と首相官邸内の対策室を梶山静六官房長官とともに相次いで訪れ、情報収集に当たるとともに、職員を激励した。

首相は午前9時に梶山長官とともに首相公邸から外務省に直行。2時間半にわたって対策本部の置かれたオペレーションセンターで情報収集を行った。この後首相は官邸別館の内閣情報集約センターに置かれた対策室を訪れ、三井康有安保室長から情勢報告を受けた。《共同通信》

橋本龍太郎首相は22日夜、記者団に対し、大使公邸人質事件でペルーに派遣している池田行彦外相と電話で会談し、帰国するよう指示したことを電話で明らかにした。外相は現地時間の22日午前(日本時間同日深夜)に出発、23日夜、帰国する予定。

首相は「現地の態勢の立ち上げと、人質の安全を重視しながら平和的解決を目指すという基本的考えをペルー政府に伝えるなど所期の目的を達成した」と帰国の理由を説明した。また、事件について「解決にはまだ相当時間を必要とする」との見通しを明らかにした。《共同通信》

人質225人解放

ペルーの日本大使公邸を占拠している極左ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)武装グループは22日夜(日本時間23日昼)、これまでで最多の225人の人質を事件発生から5日ぶりに解放した。

健康悪化が懸念された人質の大量解放で事件は新たな局面を迎えた。だが、赤十字国際委員会によると、青木盛久大使ら日本大使館員、日本企業関係者、ペルー政府高官ら140人余りがなお公邸内に残されている。

ゲリラ側は人質監視の負担を軽減して長期徹底抗戦の構えを固めたとみられているが、ゲリラの要求を拒否するフジモリ政権の立場も強固で、事態はさらに緊迫の度を強めている。

日本外務省や日系人会館などによると、解放された人質のうち日系人は70人、日本人は日本人学校教員、国際協力事業団、リマ駐在企業の社員ら少なくとも25人。未解放の日本人は約40人とみられる。

MRTAは声明で今回の大量解放について「クリスマスを控えた善意」としている。しかし一方で、フジモリ大統領が21日呼び掛けた投降を拒絶、残りの人質解放には、獄中の仲間の釈放が条件との強硬姿勢を示している。

ゲリラは解放した人質に、フジモリ大統領の出席を見越して公邸占拠計画を約1年前から練っていた事実も明らかにしており、簡単に妥協に傾く可能性は低いとみられている。《共同通信》



【NHK大河ドラマ・秀吉】最終回

【競馬・第41回有馬記念】サクラローレルが快勝

競馬の第41回有馬記念(G1)は22日、16万人を超える観衆で埋まった中山競馬場の2500メートル芝コースに14頭が出走して争われ、一番人気のサクラローレル(横山典弘騎乗)が直線で鋭く抜け出し、2分33秒8で勝ち、賞金1億3200万円を獲得した。横山典騎手、境勝太郎調教師はこのレース初勝利。

カネツクロスが先頭に立ってレースを引っ張り、4、5番手を追走したサクラローレルは最終コーナーを回って一気に抜け出し、2着のマーベラスサンデーに2馬身半差をつけて快勝した。3着はマイネルブリッジ。連覇を目指したマヤノトップガンは7着に終わった。《共同通信》

【全国高校駅伝】

男子第47回、女子第8回の全国高校駅伝競走大会は22日、京都市の西京極陸上競技場発着コース-(男子=7区間42.195キロ、女子=5区間21.0975キロ)で行われ、女子は埼玉栄(埼玉)が1時間6分26秒の高校最高記録で史上2校目の2連覇を達成した。男子は報徳学園(兵庫)が2時間5分8秒で7年ぶり6度目の優勝を果たした。

女子の埼玉栄は1区で首位に28秒差の6位スタートながら2区で里村が2位浮上。3区で鳥海が仙台育英(宮城)をかわしてトップに立つと逃げ切り、同校が11月の県予選でマークした1時間6分56秒の高校最高を30秒上回るとともに仙台育英の持つ大会記録(1時間7分32秒)も大幅に更新した。仙台育英は序盤のリードを守れず2位。田村(福島)が3位と健闘した。

男子の報徳学園は1区でトップと1分22秒差の4位だったが徐々に追い上げ、4区で新井が仙台育英を逆転して首位。その後は独走で逃げ切った。2位には最後のトラック勝負を制した大牟田(福岡)が入り、熊本工(熊本)が3位だった。《共同通信》

【社民党】臨時党大会

社民党は22日、15議席と大敗した総選挙後初めての臨時党大会を党本部で開き、選挙前に暫定的に就任した土井たか子党首を正式に承認した。

土井党首はあいさつで、大会を「新しい再生への起点」と位置付け、今後の党運営の基本として「憲法と共に生きる」と強調。「与党の中にあることと自民党に埋没することは違う」と述べ、独自性発揮を目指す考えを表明した。土井体制の下で社民党は、党再建に向け自民党との距離を徐々に広げる傾向を強めそうだ。

また土井氏は、平成9年度予算編成で焦点となった医療保険改革について「患者の負担増を一年凍結して赤字の内容を究明し、市民の声を聞いた制度改革が先決との党の主張を鮮明にする」と述べ、制度改革抜きの負担増には応じない方針を重ねて明らかにした。

伊藤茂幹事長は民主党との関係について「選挙や党建設では競合し合う関係にあるが、敵対する政治勢力ではない」と連携を模索する考えを示した。

大会では、山本正和副党首、伊藤幹事長、中西績介院内総務会長、及川一夫政審会長を選任。村山富市前首相は特別代表から退いた。《共同通信》



12月22日のできごと