平成2888日目

平成8年12月4日(水)

1996/12/04

【新進党】衆院選を総括

新進党が2日間にわたって開いてきた衆院選総括のための所属議員ヒアリングが4日、終わったが、敗因をめぐって「18兆円減税」公約やタレント候補擁立などを中心に執行部批判が続出した。石井一幹事長代理は「党再生のための前向きな意見が多く、やってよかった」と自画自賛したが、これで党内にうっせきした不満のガス抜きとなったかどうかは微妙だ。

ヒアリングでは選挙公約について「自分の考えと共通する部分が多い」(岩国哲人氏)と評価する声があったものの、「党内で十分議論する時間がなかった」「発表が選挙直前で国民に説明できなかった」と、決定過程を問題視する声が相次いだ。

重複立候補を認めなかった戦術については「退路を断った姿勢は良かった」との意見が大勢を占めたが、「比例代表の保険を掛けなかったことで貴重な現職議席を失った」との批判も。

比例名簿順位決定では「名前も知らない候補が突然、上位に登載された」との不満が噴出。上田清司氏がタレント候補の実名を挙げて「選考過程が不明だ」と批判、二階俊博選対局長が「個人の名前は二度と挙げないでほしい」と気色ばむ場面もあった。《共同通信》



【落合博満内野手】日本ハムと交渉

巨人を退団した落合博満内野手(42)は4日、東京都内のホテルで日本ハムの入団要請を受けたが即答を避けた。同選手は前日(3日)、ヤクルトと交渉しているが、「気持ちは五分五分」と語った。

日本ハムが提示した具体的な条件は明らかになっていないが、ヤクルトの単年契約で年俸2億円、出来高払い5000万円に対し、日本ハムは出来高払いなしの複数年契約を提示した。また、指名打者ではなく、一塁手としての出場も確約した。

日本ハム側は持田球団社長、上田監督らが出席。上田監督は「いい感じで話し合いができ、彼の反応もよかった。うちを指名してくれると思います」と獲得に手ごたえをつかんだ様子だった。次回の会談は未定だが、落合は「この2球団に絞って、あと1、2回は会ってから結論を出す」と話している。(金額は推定)《共同通信》

【オレンジ共済】倒産

民間信用調査機関の帝国データバンクが明らかにしたところによると、友部達夫参院議員の政治団体「年金会」が運営する任意団体「オレンジ共済組合」の理事長で、同議員の妻友部みき子さんが個人名義で降り出した手形が東京三菱銀行人形町支店で2回目の不渡りとなり4日、銀行取引停止になった。負債額は不明。《共同通信》

【警視庁】収賄容疑で前厚生事務次官を逮捕

国が交付する特別養護老人ホーム建設補助金の配分などで便宜を図った謝礼として「彩福祉グループ」代表A容疑者(51)=別の贈賄容疑で逮捕=から現金6000万円や乗用車の提供を受けたとして警視庁捜査二課は4日、収賄容疑で前厚生事務次官の岡光序治容疑者(57)を逮捕、贈賄容疑でA容疑者を再逮捕した。《共同通信》

橋本龍太郎首相は4日夜、厚生省の岡光序治前事務次官が収賄容疑で逮捕されたことについて、訪問先の沖縄県宜野湾市で「厳正な捜査が行われ、国民が納得するような結果だ出ることを望む」と述べた。首相は官僚トップの逮捕を深刻に受け止めており、「綱紀粛正」問題に再優先で取り組む考えだ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の加藤紘一幹事長は4日の与党責任者会議で、伊藤茂社民党幹事長に対し衆院本会議での同氏の質問について「ありがとうございました。『連立与党としては…』のくだりではすごい拍手でしたね」と持ち上げた。伊藤氏は「森喜朗自民党総務会長が上品な質問をしたので、代わりに(新進党批判を)やることにしたんですよ」と与党の連携ぶりを強調。ただ「自民の若手議員の拍手はよく聞こえたが、本家(社民党)は15人しかいないので声援があまり聞こえなかった」と、少数政党の寂しさをあらためて実感した様子。

○・・・民主党の赤松広隆国対委員長はこの日の記者会見で、農林中央金庫と農協系金融機関との合併問題をめぐる自らの発言を取り上げ「私が合併に反対すると伝わったらしく、朝からいろいろな陳情の電話が殺到している」。さらに「農水部会の意見を尊重したいと一貫して言っているだけで、合併に反対なわけではない」と釈明に努めた。会計検査院検査官への大蔵省OB起用にいち早く反対し、政府人事を撤回させるなど民主党は存在感をアピールしたばかりだけに、今度は逆に何でも反対の“反対野党”とみられないよう気配り?《共同通信》

【新進党・羽田孜元首相】年内離党の決意

新進党の羽田孜元首相は4日夜、年内に離党し新党を揚げする決意を同氏支持グループの会合で伝えた。ただ同グループのベテラン議員を中心に説得の動きが続いており、年内に羽田氏が離党に踏み切るかは流動的だ。

羽田氏は同日夜、都内の料理屋で奥田敬和、左藤恵両氏ら閣僚経験者と今後の政治行動について協議。この席で「新進党の中で、このまま若い議員に苦労させるわけにいかない。一人になってでもやる」と「年内離党」の決意を表明した。これに対し、奥田氏らは「党内にとどまって、まず小沢一郎党首の交代を目指すべきだ」と自重を強く求め、話し合いは物別れに終わった。

羽田氏は選挙直後の分党騒動後も「腹が固まった」と周辺に漏らし、政党助成金の基準日(毎年1月1日)に間に合うよう「文化人を交えた新党結成」(側近)を視野に決起も辞さない構えをのぞかせてきた。

4日夜の会合に先立ち、羽田氏は先に新進党を離党している石破茂氏と会談。石破氏は決起を求めた。一方、細川護煕元首相は3日、羽田氏と会談し、慎重な行動を促した。《共同通信》

【アウン・サン・スー・チー氏】外出禁止に

ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんは4日、軍事政権下で最大規模の学生デモがあった3日朝から当局によって外出を阻止されていることを明らかにし「不法な監禁だ。いつまで続くか分からない」と語った。事実上の軟禁状態に置かれた自宅で、共同通信の電話取材に答えた。

当局は3日朝からスー・チーさんの自宅前の道路封鎖を再開しており、最大野党、国民民主連盟(NLD)のティン・ウ副議長は「事実上の自宅軟禁だ」としている。

スー・チーさんによると、当局は「学生が騒いでいるので当分外出しないよう要請する」と通告してきたが、「学生の抗議行動は自分と関係ない」として断った。しかし3、4両日とも外出は許されず、4日午前に出席する予定だったNLD本部での会議にも行けなかったという。

政権筋は4日「要請を断られたため軍情報局の警護車を出さないと通告しただけだ」と述べた。しかしスー・チーさんは「そんな話はまったくない。警護車がなくても外出したことはある」と反論した。

5日は、1920年に英国の植民地支配に対して起きた最初の学生反乱を記念する祝日「国民の日」。NLDはスー・チーさんの自宅で500人規模の記念集会を計画していたが、自宅内の集会が封じられることは必至だ。《共同通信》



12月4日のできごと