平成2827日目

平成8年10月4日(金)

1996/10/04

【カンボジア】記録的洪水

カンボジアを縦断するメコン川の水位が9月下旬から異常に上昇し流域各地で水害が続出、4日までに国内人口の約1割の100万人を超える住民が被災する記録的な洪水となっている。首都プノンペンでも警戒水位近くまで増水し、日本政府は被害防止に使う土のうや被災者向けの医薬品購入などのため約10万ドルの緊急援助を実施した。

農林水産省によると、9月中旬に上流のラオスを襲った台風が多量の雨を降らせ、雨期の増水に拍車を掛けたのが直接の原因だが、「近年進んでいる流域の森林伐採も要因の一つ」(同省水位観測担当局)とみられている。

プノンペンの約80キロ上流のコンポンチャム市は市街地全域が浸水。全土では、約50万人が食料などの緊急支援を必要とし、20万ヘクタール以上の水田が冠水、収穫も心配されているという。

プノンペンでは9月27日、洪水が続いた1991年、94年と同じ10.5メートル台の水位を記録。これを受けて農林水産省は同日、同市と流域各地に緊急事態を発令。水位の上昇は徐々に緩やかになっているものの、4日までに同市の水位は35年ぶりの10.9メートル台に達し、警戒水位の11.2メートルに近づいている。

同市近郊のメコン川や支流沿いでも浸水する家屋が続出。地面すれすれまで増水した川岸を望む王宮前では3日、近郊の被災地の住民数十人が食料を求めて座り込みをした。《共同通信》



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【オウム真理教・松本智津夫被告】第11回公判

オウム真理教松本智津夫被告(41)=教祖名麻原彰晃=の第11回公判は4日午後も東京地裁で続けられ、地下鉄サリン事件の実行犯とされる元幹部広瀬健一被告(32)は「サリンを発散させたことを報告すると、松本被告は「『ポアは成功した』と喜んだ」と証言した。

事件後の強制捜査で逮捕を覚悟した際、松本被告は「私が捕まらない限り、オウムは大丈夫だ。安心して(監獄に)行ってこい」と話し、後継者育成を指示したという。

証言の最後には体を震わせ、涙を流しながら「被害を受けた人の悲しみは到底私たちの背負えるものではない」と陳述。松本被告に対し「いままでの経過を直視し、真実を見極めてもらいたい。早く過ちを感じて、謝罪してほしい」と反省を求めた。《共同通信》

【東薬害エイズ事件】厚生省元課長を逮捕

薬害エイズ事件で東京地検は4日、エイズウイルス(HIV)に汚染された非加熱血液製剤の危険性を認識できたのに対策を怠った結果、血友病患者ら2人をHIVに感染させ死亡させたとして、業務上過失致死容疑で元厚生省生物製剤課長のM容疑者(55)=前保険医療局長=を逮捕した。

M容疑者は調べに対し「安全な加熱製剤の承認を急ぐしか対策はなかった」などと、容疑を否認しているもようだ。

薬害で行政の「不作為の過失」をめぐり担当者が刑事責任を問われるのは初めて。東京、大阪両地検による一連の捜査は、前帝京大副学長のA被告(80)の起訴と製薬会社ミドリ十字の元・前社長3人の逮捕と合わせ、複合薬害の全容解明に向け最終段階を迎えた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】連立の枠組み、幅広く

自民党の橋本龍太郎総裁(首相)は4日午後、党本部で共同通信社など報道各社との合同インタビューで、衆院選の目標議席について「政党である以上、当然、過半数を目指して全力を尽くしたい。小選挙区、比例代表でそれぞれ過半数を頂きたい」と述べ、小選挙区、ブロック比例代表ともに過半数獲得を目指す考えを表明した。

選挙後の政権の枠組みに関しては「国民の審判の結果を見て判断する」としながらも「社会保障、経済・財政構造改革、行政改革という重要政策について、考え方が一つになるなら政党、個々の政治家を問わず、共に協力する道を閉ざす必要はない」と述べ、政策合意を前提に他党との幅広い連立を積極的に推進する意向を明らかにした。

具体的な連携相手としては「社民、さきがけ両党とは一緒に仕事をしてそれなりに成果を挙げた。民主党の公約を見てもかなり共通性がある」と指摘、社民、さきがけ、民主の3党との連立を優先させる考えを示唆した。同時に「安全保障、外交問題で力を合わせられ一るところとは、当然連携を模索する必要がある」とも述べ、新進党との連携の可能性にも含みを残した。連立政権の首相候補については「比較第一党が政権の責任を負うのは当たり前の姿だ」と強調した。

来年4月の消費税率の5%への引き上げに関しては「税率を2%上げても耐えられる経済状態になった」」と指摘。「総裁の立場で内容を変えるつもりはない」と、税率引き上げ方針堅持を明言した。その上で「所得の低い方や所得のない方にとっては負担になるのは間違いない。それをカバーする手法は当然考えたい」と述べ、社会的弱者に配慮した税負担の軽減措置を検討する考えを明らかにした。

新進党の「減税公約」については「選挙だから3%据え置き、というように突然態度を変えられるのか。結果的に政治不信を生むことになる」と厳しく批判した。行政改革については「省庁半減」目指すとし、首相の直轄機関を設け「(機関)発足後1年程度で成案を得たい」とあらためて表明した。《共同通信》

【小林正樹さん】死去

戦争の不条理さを描いた大作「人間の条件」などで知られる映画監督の小林正樹さんが4日午後9時、心筋梗塞のため東京都世田谷区の自宅で死去した。80歳。北海道出身。

昭和27年「息子の青春」で監督デビュー。34年から36年にかけ「人間の条件」六部作を監督。「切腹」「怪談」などで国際的にも評価された。59年に紫綬褒章、平成2年に勲四等旭日小綬章を受章した。《共同通信》



10月4日のできごと