平成2745日目

平成8年7月14日

1996/07/14

【石川県珠洲市長選】原発推進派、貝蔵治氏が初当選

平成5年4月の珠洲市長選を無効とした最高裁判決に伴う同市長選再選挙は14日投票が行われ、即日開票の結果、前同市総務課長の貝蔵治氏(58)=無所属=が9356票を獲得し、初当選を果たした。同市選管は15日午前に貝蔵氏の当選を告示した。元小学校長樫田準一郎氏(65)=無所属=は7498票を得たが、1858票差で及ばなかった。投票率は91.86%で、同市長選では前回の92.41%に次ぐ過去二番目の高さになった。

貝蔵氏の任期は選挙期日の14日から平成12年7月13日までとなる。珠洲市選管は15日午後3時から市役所で当選証書を付与する。

今回の市長選は最高裁判決を受けてやり直す異例の状況の下で行われ、原発計画の是非を最大の争点とし、前回と同様に市内を二分する一騎打ちとなった。

選挙中、貝蔵氏は原発反対派に対する対話姿勢を打ち出しており、具体的にどのような方法で対話を進め、建設の住民合意をどの点と位置づけるかが今後の焦点となる。

貝蔵氏は最高裁判決で失職した林幹人前市長の後継指名を受け、6月4日に出馬表明し、自民党石川県連、珠洲市職員組合、主要各種団体などの推薦、石川民社協会、県友愛会などの支持を受け、市幹部としての実績を打ち出して手堅く得票を重ねた。

前回に続いて出馬した経氏は、珠洲の原発計画の白紙撤回を訴えて市民グループを結集し、県連帯労組会議、県教組などの推薦を得たほか、社民党県連合も実質的に支持に回り、反原発票と市政の批判票を取り込む戦術を展開したが、及ばなかった。《北國新聞》



【大相撲名古屋場所】8日目

大相撲名古屋場所8日目(14日・愛知県体育館)大関貴ノ浪が1敗の琴錦を決め出し、8連勝で勝ち越しを決め、単独トップも堅持した。貴ノ浪の無傷の給金直しは先場所に続き2度目。追う1敗は、大至を簡単に退けた貴乃花と大翔鳳を寄り切った曙の両横横綱だけとなった。武蔵丸は旭豊を寄り切って2敗を守り、若乃花は琴の若を破り、4勝4敗の五分とした。関脇同士の一番は魁皇が武双山を右上手出し投げで下し、2敗を保った。武双山は4連勝の後、4連敗で場所後の大関昇進は絶望となった。《共同通信》

【大阪府堺市】集団食中毒の原因は「O-157」

大阪府堺市内の小学生の間に急速に広がった食中毒症状をめぐり、同市対策本部は14日、発症児童の便を検査した結果、病原性大腸菌「O-157」による集団食中毒と断定した。

同日午後4時現在、発症児童は市立小学校47校、計2691人に上り、うち140人が入院している。小二男児1人が重症。今後さらに被害が拡大する恐れがあり、同市は近隣市町の病院にも協力を求めた。

市立の小学校90校と養護学校2校は15日、臨時休校し、教師らが全児童の自宅や入院先を訪問、実態把握に追われている。また全校で順次、消毒作業が行われる。

【宮城県高校教職員組合】日教組を離脱

日教組からの離脱を表明していた宮城県高校教職員組合(出浦秀隆委員長、組合員約2000人)は14日、仙台市で開いた第66回定期大会で、日教組からの離脱を賛成多数で正式に表明した。

日教組からの離脱は、1989年に連合加入に反対する教職員組合が全日本教職員組合を設立した時以来7年ぶり。《読売新聞》

【宮澤喜一氏、小沢一郎氏】因縁の対談

自民党の宮沢元首相と新進党の小沢党首が14日、テレビ朝日の報道番組にそろって出演し、安全保障や国際貢献策をめぐって意見を戦わせた。自民党単独政権最後の首相となった宮沢氏、93年6月に宮沢内閣不信任案に賛成し、自民党政権崩壊の引き金を引いた小沢氏という因縁の対談は、自民党分裂後、これが初めて。

自衛隊の海外派遣問題については、宮沢氏が「海外で武力行使に及ぶ危険が大きい活動には参加すべきでない」と慎重論を展開したのに対し、小沢氏は「国際社会の共同作業で平和を維持するのが憲法の理念だ。割り切って率先して参加すべきだ」と述べ、積極的な姿勢を示した。

また、国連の決議などが海外での平和維持活動(PKO)参加の判断基準になり得るかどうかをめぐって、宮沢氏は「国連はそれだけの信用を集めてはいない。その判断にゆだねるのは危険だ」と述べ、日本がその都度、判断すべきだとの考えを主張した。

小沢氏は「安全保障について、日本は自分の意志、判断で一切行動せず、国連、国際社会の判断に基準を置くことが過去の歴史を繰り返さない最大の教訓だ」と反論し、宮沢氏とは真っ向から対立した。《読売新聞》

【臼井日出男防衛庁長官】米・レーク大統領補佐官と会談

米国のレーク大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は15日午前、臼井日出男防衛庁長官、池田行彦外相と相次いで会談した。臼井長官は沖縄の米軍基地縮小について「難しい問題だが、この解決は日米関係に極めて重要だ。補佐官の直々の協力をお願いしたい」と、11月の「日米特別行動委員会」(SACO)最終報告に向けて米側の協力を要請した。レーク補佐官は「できるだけ協力したい」と約束した。

補佐官は来日に先立って、中国、タイ、ベトナム、韓国を歴訪しており、臼井長官との会談でも、各国政府にアジア太平洋地域での米軍のプレゼンス(存在)がこの地域の安定につながり、米軍は引き続きとどまるとの米国の基本的立場を伝えたことを説明。補佐官は「中国側の反応、会談の成果に満足している」と述べた。

また補佐官は中国などが日米安保体制強化に警戒感を抱いていることに触れ、「日米両国ともこの地域を支配しようとの意図はないことを説明した」と述べた。臼井長官は日本としても周辺諸国との安保対話、防衛交流を進め、懸念をなくすことに努める考えを示した。《共同通信》

【君島一郎さん】死去

オートクチュール(高級注文服)のファッションデザイナーとして人気のあった君島一郎氏が14日午後10時55分、急性心筋梗塞のため東京都新宿区の病院で死去した。67歳。埼玉県出身。

工業専門学校を卒業。1962(昭和37)年に東京・青山に店を開き、76年にパリに進出した。79年からはパリ・コレクションに参加した。また最近では、二男君島明さんと女優吉川十和子さんの結婚をめぐって、テレビのワイドショーなどで話題となった。《共同通信》



7月14日のできごと