平成2710日目

平成8年6月9日(日)

1996/06/09

【タイ・プミポン国王】在位50年

タイのプミポン国王(68)が9日、在位50年を迎え、バンコクの王宮前広場で国王とシリキット王妃、バンハーン首相や仏教界の高僧らが出席して祝賀式典が開かれた。10日以降も各種の記念行事が続く予定。

プミポン国王は1946年、兄王ラマ8世の急死を受け王位を継承。18世紀に始まるチャクリ王朝の国王として88年以降、最長の在位となっている。

タイは立憲君主制で国王の政治的役割は大きくないが、92年5月に軍が民主化運動を弾圧して流血の惨事に発展した事件では、国王が当時のスチンダ首相と民主化運動側のチャムロン道義党党首を王宮に呼び、混乱を収拾した。国王は昨年3月と9月に心臓疾患で一時入院した。《共同通信》



【全仏テニス】エフゲニー・カフェルニコフ選手、初優勝

テニスの全仏オープン最終日は9日、パリのローランギャロスで男子シングルス決勝を行い、第6シードのエフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)が第15シードのミヒャエル・シュティヒ(ドイツ)を7−6、7−5、7−6で下して初優勝。賞金345万2000フラン(約7200万円)を獲得した。

四大大会でロシア選手が勝ったのは旧ソ連時代を含めても初めて。前日のダブルスを合わせて1968年のケン・ローズウォール(豪州)以来、28年ぶり、オープン化後では2人目の二冠を達成した。四大大会での単複制覇は87年全豪オープンのステファン・エドベリ(スウェーデン)以来9年ぶり。

準決勝で世界ランク1位のピート・サンプラス(米国)にストレート勝ちしたカフェルニコフは、安定したストロークでシュティヒのネットプレーに対抗。第1セット6−6からのタイブレークを7−4で奪ってセット先取。第2セットは2−5の劣勢から、持ち前のレシーブ力でシュティヒにプレッシャーをかけて、サーブを崩し、5ゲームを連取した。第3セットもタイブレークを7−4で制した。

女子ダブルス決勝はリンゼイ・ダベンポート、メアリジョー・フェルナンデス組(米国)が初優勝した。《共同通信》

【ドジャース・野茂英雄投手】今季7勝目、メジャー通算20勝

米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は9日、ロサンゼルスのドジャースタジアムでのレッズ戦に先発し、久しぶりの好投で7勝目を挙げた。ここ3試合に勝ち星がなかった野茂は、六回、グリーンに逆転本塁打を浴びたが、失点はそれだけで八回まで5安打、2四球。代打に代わった八回裏、味方打線が爆発し、5月17日のフィリーズ戦以来の勝利を手にした。《共同通信》

野茂に笑顔が戻った。レッズを八回まで5安打の2点に抑え、4試合ぶりの7勝目。大リーグ通算20勝に「勝ててよかった。八回に逆転してくれてうれしかった」と素直に喜びを表現した。記者会見でも、ピアザがわざと隣室で得意のドラムをたたいてインタビューを遅らせるなど、野茂の勝利にクラブハウス全体がなごやかなムードにつつまれた。《共同通信》

【与党】600万ドルの北朝鮮支援を

山崎拓自民党政調会長ら与党3党の政策担当責任者は9日午後、神奈川県・箱根町のホテルで会談、国会会期末を控えて当面の政策課題への対応を協議した。この結果、食糧事情が深刻化している朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対し国連が支援の緊急アピールを出したのを受け、日本としても「人道上の観点から積極的な協力が必要。(600万ドルの拠出を決めた)米国と同程度の協力を行うべきだ」との認識で一致、政府側に実施を求めていくことを確認した。

また、住専処理をめぐり、政府与党内で検討されている母体行と農林系金融機関の追加負担策については、「今国会中の決着に全力を挙げる」として、今国会中の取りまとめを目指す方針で合意した。与党側としても「必要な時点で必要な措置をとる」(伊藤茂社民党政審会長)と、場合によっては母体行などに直接働き掛ける方向だ。

来年4月からの消費税率引き上げ問題に関しては、今週中に与党税制改革プロジェクトチームに検討開始を要請。法律で定められてている通り税率5%とするかどうかの結論は「数日間」(伊藤氏)で出される見通しとなった。

このほか、①公的介護保険法案は今国会中の提出に最大限努力する②3党間で調整が難航している大蔵省改革など金融行政改革の最終報告書取りまとめは、当初方針通り今週中に行う−などの対応を確認した。《共同通信》

【アウン・サン・スー・チーさん】週末演説を決行

ミャンマーの民主化運動指導者で最大野党、国民民主連盟(NLD)書記長アウン・サン・スー・チーさんは9日午後4時(日本時間同6時半)から、前日に続き、ヤンゴンの自宅前で週末恒例になっている市民向け演説を決行した。

スー・チーさんはこの日も、軍事政権を直接的に批判せず、一緒に演説したNLDのチー・マウン、ティン・ウ両副議長もこれに倣った。軍事政権は介入せず、演説は混乱なく終わった。

市民約6000人を前に、スー・チーさんは、インドとイスラエルの選挙を例に挙げ、選挙と政権移譲について言及した。しかし「両国」とも選挙結果に従い政権交代は素早く行われたが、それは民主主義の国家だったからだ。わが国はどうか」と述べるにとどめた。

ティン・ウ氏は「強者は弱者に思いやりを持とう」と訴え、思いやりが民主主義につながると指摘した。

軍事政権は8日に続き演説への介入を見送ったが、この日の演説に合わせ、7日に施行した治安維持のための新法の適用を検討した。しかし演説で、スー・チーさんが再び軍事政権への対決姿勢を抑え、両副議長もNLDの解散・非合法化、個人の刑事訴追につながる憲法草案作成や新法への批判を避けたことから、軍事政権が直ちに適用手続きに入るかどうかは流動的になったとみられる。《共同通信》



6月9日のできごと