平成2694日目

平成8年5月24日(金)

1996/05/24

【中国・江沢民国家主席】台湾・李総統演説を批判

香港英字紙ホンコン・スタンダードなどによると、江沢民国家主席(共産党総書記)は24日、中国広東省珠海で談話を発表、台湾の李登輝総統が20日の就任演説で、対中関係改善の「平和の旅」で中国を訪問する用意を表明したことを「空約束で台湾人民をだますものだ」と批判した。

李総統の訪中発言については、江主席とともにアフリカを歴訪した銭其琛外相が21日にジンバブエで記者会見し「ぬけぬけと、人をだます言い草だ」と批判しているが、最高指導者である江主席が論評したのは初めてで、中台関係改善は遠のきそうだ。江主席の談話は、珠海で24日に記者会見した沈国放・外務省スポークスマンが明らかにした。

沈氏によると、江主席は、李総統の演説には「悪化した(中台)両岸関係を改善する具体的行動が示されていない。(昨年、江主席が明らかにした)関係改善策への受け入れ可能な対応策がない」と批判、投げたボールが依然として台湾側にあるとの認識を表明した。

李総統は就任演説で「台湾の経験をもって、中国大陸を発展の方向へ導く」と述べ、台湾の経済的発展、民主化を中国に波及させる意向を示した。これを銭外相は「ずうずうしい」と批判しており、江主席の談話にも、面目を傷つけられた大国中国の指導者たちの反発がうかがわれる。《共同通信》



【大相撲夏場所】13日目

大相撲夏場所13日目(24日・両国国技館)横綱貴乃花が1敗を、大関若乃花、貴ノ浪が2敗を守った。14日目に貴乃花が勝って2敗の両大関が負けると、貴乃花の2場所連続13度目の優勝が決まる。貴乃花は2敗で追う関脇魁皇にまわしを与えず寄り切った。若乃花は関脇武双山を寄り切り、貴ノ浪は北勝鬨を右小手投げで退けた。武双山は5敗目。横綱曙は10勝目を挙げた。関脇貴闘力は小結琴の若に敗れて負け越した。十両は力桜と新十両の栃東が10勝3敗で並んだ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】介護保険法提出に努力

橋本龍太郎首相は24日昼、国会内で与党3党の政調・政審会長と昼食をとりながら会談し、住専処理法案と金融関連法案を今国会中に成立させる方針を確認した。

首相は、今国会提出に慎重姿勢と報道された介護保険法案について「真意が間違って伝えられている。今国会で提出できるよう努力してほしい。(菅直人)厚相とは意見が一致している」と、なお国会提出に向けての努力を要請した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は24日、海洋法関連法案の衆院4委員会連合審査に出席、竹島の領有権問題をめぐるマスコミの報道姿勢について「冷静な対応に感謝している」と珍しく謝意を示した。さらに「あまりマスコミに感謝することはないが」と苦笑いしながら「日本の主張を(報道し)続けながらも冷静だった。韓国と同じレベルで報道されていれば、やっかいな事態になったと思う」との評価も付け加えた。日ごろの記者団とのやりとりの中では、報道に異議を唱えることもある首相だが、発言の裏には「いつもかくありたい」という願望も込められている?

○・・・新党構想発言が原因で新進党の総務会長代理を解任された船田元氏がこの日、国会内で自民党の小泉純一郎、田中真紀子両氏と鉢合わせ。小泉氏が、船田氏と新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事との新党構想をさして「『鳩船新党』ができれば新進党より大きくなるぞ。自民、新進どっちにも影響がある」とたきつけたが、新党について発言を慎んでいる船田氏は笑顔で握手しながらひたすら平身低頭。田中氏が「私たちも自民党の古い殻を破るために努力します」と励ますと、船田氏もようやく「両方からトンネルを掘りましょう」とエールの交換に応じた。《共同通信》

【社民党・村山富市党首】「鳩船新党」に注文

社民党の村山富市党首は24日、都内のホテルで講演し、新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事と新進党の船田元・前総務会長代理らが個人参加による新党結成を目指していることについて「一つの考え方だが、政治は力だ。志が同じ人ができるだけ多く集まれる基盤をつくることが大事だ」と述べ、社民党を含む幅広い勢力の結集を目指すべきだとの考えを強調した。

これに対し、船田氏は同日、宇都宮市内で記者会見し、村山氏との連携の可能性に関して「村山氏と政策的スタンスは相当離れている。にわかにそう受け止めることにはならない」と否定的な見解を示した。《共同通信》

【新進党】小沢氏、渡部氏「誕生会」

新進党の小沢一郎党首と渡部恒三総務会長の誕生会が24日夕、羽田孜元首相らの呼び掛けで都内のホテルで開かれた。

党運営や政策をめぐる小沢氏と羽田氏支持グループの対立を緩和し、党内融和を図る動きの一環。奥田敬和常任顧問会議副座長ら新生党出身議員約40人が出席したが、新党結成に意欲的な発言を繰り返す船田元氏が総務会長代理を「解任」された直後という最悪のタイミングで、船田氏は姿を見せなかった。

羽田グループには「表面的に繕っても何の意味もない」(幹部)と冷めた見方が多く、演出効果はいまひとつのようだった。

羽田氏は「自民党を飛び出たのは、新しい日本をつくるべきだと責任を感じたから。今の難しい中、互いに手を取り、乗り切らなくてはいけない」とあいさつ。

小沢氏も「あらためて皆でそのことを確認して頑張っていきたい」と応じ、会の仕掛け人で、両氏の関係修復に心を砕く渡部氏は「2人は別々になるはずがない。2人に命を託して次の新しい時代の政治をつくっていきたい」と「和解」を求めた。

同党では羽田グループが小沢氏の党運営を「側近政治」と批判するなど亀裂が生じているが、次期総選挙を控え、支持団体から「党がばらばらでは協力できない」と批判が集中している。《共同通信》

【北陸電力・志賀原発1号機】運転再開

北陸電力は24日正午、再循環ポンプ軸封部のトラブルで15日から原子炉を停止していた志賀原発1号機の運転を再開した。これに先立ち同日午前9時、石川県、志賀、富来町に運転再開の意向を伝えた。

県や町は、志賀原発に派遣した担当職員から、計器類などに異常がない報告を受け、運転再開を了承した。同1号機は9日ぶりに運転を再開し、順調に進めば、25日夜ごろから発電を開始し、29日にも54万キロワットのフル出力となる。

県庁には24日午前9時、石原實北電常務らが訪れ、西貞夫環境安全部長に対して、同日朝までに修理部分の確認作業を終えたことを報告した。石原常務は「地元説明会で運転再開に大筋で理解が得られたと考えている」と述べた。市民団体などが公表を求めている生データについては同常務は「いずれ公開することになると思う」と話した。《北國新聞》



5月24日のできごと