平成2673日目

平成8年5月3日(金)

1996/05/03

【新進党・小沢一郎党首】中国の核武装を批判

新進党の小沢一郎党首は3日午後、中国国防部で人民解放軍の熊光楷副総参謀長と会談し、中国の核問題や中国・台湾関係などについて意見交換した。

熊副総参謀長が中国の核について「中国は核保有5カ国の中で最も保有数が少なく、実験数も少ない。核威嚇政策をとる国があるので、わが国も持つ必要がある」と、自衛目的である点を強調。

これに対し小沢氏は「核兵器を持たねばならないとの認識は私の認識とは異なる。各国が自衛のため(核)武装していくことは乗り越える時代に入った」と批判した。さらに「そのような(自衛重視の)主張を各国がしていけば、悲劇しかないのではないか」とした上で、核兵器や軍備拡張を抑制するため各国の協調が重要との考えを表明した。

台湾海峡での軍事演習に関連して、熊副総参謀長は「米国は2空母を派遣し、中国脅威論を高めた。台湾は中国の領土の一部なのに、米国は誤った考えを述べているし、日本でも同じことを言っている人がいる」と指摘し、米国とともに日本側の姿勢を批判。

小沢氏は台湾問題について「中国の問題であり、平和的に解決をしようが武力行使しようが、それはお国(中国)の問題だ」としながらも「武力行使した場合、国際社会と日本の世論の支持は得られない。演習でわが国の領土の近くに実弾が落ちるとなれば、この限り(中国の内政)ではない」として中国側を強くけん制した。《共同通信》



【竹下登元首相】上海入り

竹下登元首相は3日午後、5日間の中国訪問のため上海に到着した。7日までの滞在中、北京で日中友好環境保全セーンターの開所式に出席するほか、中国政府要人との会談を予定している。《共同通信》

【池田行彦外相】トルコ・デミレル大統領と会談

池田行彦外相は3日昼、トルコのデミレル大統領とアンカラの大統領府で会談した。大統領は「トルコは新しい技術、資本を必要としている」と述べ、日本の民間投資拡大を求めた。また天皇陛下、橋本龍太郎首相のトルコ訪問を招請した。《共同通信》

【韓国・李寿成首相】サッカーW杯、日韓共催を明確化

韓国の李寿成首相は3日、ソウル市内で行われた韓国マスコミ幹部との会見で、サッカー2002(平成14)年ワールドカップ(W杯)の招致問題について「国際サッカー連盟(FIFA)のメンバーの大部分の希望であれば、韓国は必ずしも単独開催にこだわるものではなく、共同開催も受け入れられるというのが韓国政府と国民の立場である」と語り、韓国政府として日韓共同開催の受け入れが可能であるとの立場を初めて公式に明確にした。

韓国政府は、孔魯明外相が4月に訪韓した山崎拓自民党政調会長ら与党代表団に対し、W杯の日韓共同開催論に言及していた。李首相の公式発言は6月1日のFIFAによる開催地決定を目前にして、各方面に波紋を投げかけそうだ。日本側は既に、橋本首相が共同開催論を否定している。

李首相はこの日、質問に回答する中で「単独開催が正論」とした上で「サッカーも重要であるが、そのために韓国と日本の間の伝統的な善隣友好関係が損なわれることは望ましいことではなく、両国が外交的な傷を負わず、国民情緒の上で葛藤をつくらないようにしなければならない」と語った。

韓国では市民感情としては単独開催を求める声が圧倒的だが、李首相発言に世論がどう反応するか注目されている。《共同通信》

サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)開催国をめぐり、日本と招致を争う韓国側が日韓共同開催を受け入れ可能と表明したことを受けて、国際サッカー連盟(FIFA)の広報担当は3日、手続き的な問題が多過ぎて共同開催は困難との見解を示した。《共同通信》

【サッカー・ラモス瑠偉選手】川崎から京都へ移籍

サッカーJリーグのヴェルディ川崎と京都サンガは3日、元日本代表のMFラモス瑠偉(39)の川崎から京都への移籍を発表した。京都との契約は来季終了までの1年9カ月間。京都は来週中に選手登録を行い、早ければ11日(第13節)のジュビロ磐田戦(西京極)から出場できる。

ラモスは、川崎がネルシーニョ監督に代わって自らとサッカー観の違うレオン新監督の就任を決めたことから、移籍を希望。開幕11連敗中で、戦力補強の必要な京都が名乗りを挙げた。前身の読売クラブ時代から20年間近く在籍した川崎を離れる理由を「チームに残ると対立が起こると思った」と説明した。

ラモス瑠偉選手 突然だが、自分の強い希望によって京都に移籍することになった。(川崎の)新しい監督と考え方や感覚が違い、残ると対立が起き、ほかの選手に迷惑をかけるかもしれない。いろいろ考えてこれが一番と思った。京都を関西ナンバーワンのチームにするために頑張りたい。《共同通信》



5月3日のできごと