1996 平成8年3月29日(金)

平成2638日目

平成8年3月29日(金)

1996/03/29

【東京、大阪HIV訴訟】和解成立

輸入血液製剤によるエイズウイルス(HIV)感染の責任が問われた東京、大阪HIV訴訟は29日、東京地裁(魚住庸夫裁判長)、大阪地裁(中路義彦裁判長)でそれぞれ和解が成立した。1989年の提訴から7年ぶり。

確認書で国と製薬5社は「重大な責任を深く自覚、反省し、衷心よりおわびする」とし、今後再び薬害を発生させないよう「最善、最大の努力」を確約した。和解一時金は被害者1人あたり4500万円、発症者は月15万円の手当が支払われる。

約1800人の血友病患者がHIV感染した大型薬害の訴訟は、真相究明や薬害発生時の行政担当者らの刑事責任追及などの課題を残し解決に向かう。《共同通信》



【第68回選抜高校野球大会】第4日

第68回選抜高校野球大会第4日は29日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、一昨年の覇者、智弁和歌山(和歌山)のほか、沖縄水産(沖縄)小倉東(福岡)が2回戦へ勝ち進んだ。

智弁和歌山は四回、清水の二塁打などで3点を奪い、高塚が春夏通じて甲子園初出場の鵬翔(宮崎)を2安打に封じ、3−0で完勝した。沖縄水産は二回に勝ち越した後、三回には3連続長短打などで3点を追加。左腕糸数が毎回の11三振を奪う力投で姫路工(兵庫)に6−3で勝った。沖縄水産は2度目の出場で選抜初白星、沖縄勢の選抜勝利は第49回大会の豊見城以来19年ぶり。一回に先制した小倉東は今大会最多の17安打の猛攻。エース渕上が初出場の津田学園(三重)の反撃を1点に抑え、12−1で快勝した。《共同通信》

【沖縄米軍用地】緊急使用を申請

米軍用地強制使用に必要な代理署名を命じた高裁判決を大田昌秀沖縄県知事が拒否したのに伴い、橋本龍太郎が指名した防衛施設庁幹部が29日、那覇防衛施設局で契約拒否地主35人分の土地・物件調書への署名代行を完了、これを受け同施設局は、新たな強制使用に向けた採決申請(使用期間10年)と併せ、3月末で賃貸借契約が切れる米軍楚辺通信所(読谷村)の一部土地の緊急使用(6カ月分)を県収用委員会に申し立てた。

関係書類を提出した同施設局の佐伯恵通施設部長は収用委事務局い、緊急使用の迅速な許可を要請した。

しかし緊急使用の可否を決める収用委会議が期限内に開かれる見込みはなく、国の「不法占拠」状態に突入するのは確実。政府は日米地位協定に基づく米軍の管理権などを盾に4月1日以降も占有を継続する方針で、反戦地主らをはじめ沖縄県民の反発は強まろう。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は29日、首相官邸内を移動中、閣議決定した規制緩和推進計画の目玉として住宅を例に挙げて説明し「本当に安くなると思うよ」と歩く足を止めて熱弁をふるった。最後は「僕だって(岡山県)総社市の古い家を壊そうかと思うもの」と自ら先頭に立たんばかりのPR。ところが「そういう点をうまくPRできるといいですね」と記者団が問うと「うーん。官僚諸君はうまくないからなあ」と横にいる秘書官の顔チラリ。大蔵省がつくった住専処理策もなかなか国民の理解が得られないだけに思わず本音が出たかも?

○・・・社民党の村山富市党首はこの日、首相官邸での橋本龍太郎首相との会談後、会談内容を記者団に聞かれると「どこで説明すればいい?ここでもいいし、座る方がよければそれでもいいよ」と気配りを見せた。以前、説明する約束を忘れ、すっぽかして記者団に抗議を受けたことを思い出しての配慮のようだが、官邸で説明する約束になっていることを聞くと「それならそうしよう。変えると混乱する」と一言。さらに「(住専問題処理の)スキーム(枠組み)と同じだ。変えたら混乱する」と持説を展開、常に住専問題が頭から離れないようだった。《共同通信》

【新進党】ピケ“戦果”文書を配布

新進党は29日、3週間にわたったピケ戦術の「戦果」を総括した文書を作成し、所属国会議員全員に配布した。

党内外でピケへの批判がなお根強いことから「国民の9割が反対している住専処理への6850億円の税金投入を盛り込んだ予算案強行採決を阻止することに成功した」とアピール。「勝ち取ったものも多い」(愛知和男政審会長)と強調することで、党内の動揺を鎮めるのが狙いのようだ。

しかし、こうした措置をめぐっては「ピケ戦術の後ろめたさを露呈するだけで逆効果」(羽田孜元首相支持グループ中堅議員)との声も上がっており「苦肉の策」が功を奏するかは未知数。《共同通信》



3月29日のできごと