1996 平成8年3月30日(土)

平成2639日目

平成8年3月30日(土)

1996/03/30

【アトランタ五輪】聖火採火式

古代遺跡に荘厳な太鼓の音が響く中、太陽の光を集めた火がともった−。

近代五輪が産声を上げて100周年の記念大会となるアトランタ五輪の聖火採火式が30日正午(日本時間同日午後7時)から、緑の丘に囲まれたギリシャのオリンピア遺跡で伝統儀式にのっとり催された。

青空が雲間にのぞくオリンピア。ヘラ神殿跡でグレーの衣装の巫女にふんしたマリア・パンブウキさんが、太陽光線を受けた凹面反射鏡から採火。火のついた炉を持っておおごそかな足取りで他の巫女とともに、隣接する古代五輪の競技場跡に進んだ。

平和の象徴で、ある白いハトが、放たれた後、パンブウキさんが、ギリシャ国内聖火リレーの第1走者、陸上男子走り幅跳びのコスタス・クコディモス選手が持つ、ギリシャ建築の特徴をイメージしたトーチに火を伝達。同選手は右手にトーチ、左手に回オリーブの枝を持ち、力強いい走りでリレーの第一歩をしるした。

式典にはアトランタ五輪組織委員会のペイン会長や、クリントン米大統領のヒラリー夫人らが出席。ペイン会長は「夢が実現する。最初のステップだ。感動的な瞬間だった」と、やや興奮した口調で感想を語った。

聖火はギリシャ国内をリレーした後、1896年の第1回アテネ五輪の開幕日だった4月6日に、当時会場になったアテネの競技場で披露される。米国での聖火リレーは同27日にロサンゼルスを出発。全長約2万4000キロのコースを1万人の手によってリレーされ、7月19日夜の開会式で五輪スタジアムの聖火台に点火される。《共同通信》



【NHK連続テレビ小説・走らんか!】最終回

【パ・リーグ】開幕

プロ野球、パ・リーグは30日開幕し、新監督を迎えたロッテと近鉄が勝利で今シーズンを滑り出した。オリックスと日本ハムの開幕戦は雨のため中止となった。

ロッテは二回、平井の2点本塁打など7安打を集中し、ダイエーの先発工藤から5点を先取。6−4で江尻新監督が勝利を手にした。

佐々木新監督の近鉄は西武と対戦。四回、ローズの先制適時打と鈴木の3ランで4点を奪い、先発の高村が西武打線を完封した。《共同通信》

【第68回選抜高校野球大会】第5日

第68回選抜高校野球大会第5日は30日、甲子園球場で1回戦の大院大高(大阪)−横浜(神奈川)の1試合だけが行われ、春夏通じて甲子園初出場の大院大高が2−1で競り勝った。しかし、続く2試合は雨のため31日に順延された。

大院大高は同点の九回、四球の舟谷をバントで送った一死二塁から、福田が中前適時打を放ち勝ち越し。エース椎葉が強打の横浜打線を4安打、1失点に抑えて完投した。第2試合の釜石南(岩手)−米子東(鳥取)は、一回に1点を先行した釜石南が攻撃中の二回裏、雨が激しくなり、34分間の中断後、ノーゲームになった。

このため、第2試合と第3試合の高陽東(広島)−駒大岩見沢(北海道)は第6日に順延され、各3試合の予定だった第6、7日に4試合ずつ行い、日程を消化する。《共同通信》

【Jリーグ】第4節

Jリーグ第4節(30日・三ツ沢球技場ほか=8試合)名古屋グランパス、浦和レッズ、横浜フリューゲルスが勝ち、開幕4連勝。得失点差で名古屋が首位に立った。

名古屋は横浜マリノスに1−0の勝利。横浜Mは4連敗。浦和は全勝対決のジュビロ磐田戦を1−1からのPK戦で制し、横浜Fは延長の末、サンフレッチェ広島を1−0で破った。鹿島アントラーズはベルマーレ平塚に延長で敗れて初黒星。ヴェルディ川崎は延長でアビスパ福岡を2−1で退け、セレッソ大阪は京都サンガに2−0で勝った。ガンバ大阪はPK戦で清水エスパルスを下し、ジェフ市原は柏レイソルを圧倒した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】防衛施設庁長官を厳重注意

橋本龍太郎首相は30日午前、首相官邸に村田直昭防衛事務次官と諸富増夫防衛施設庁長官を呼び、月末に一部用地の契約が切れる沖縄県の米軍楚辺通信所への立ち入り問題で地主の過去の言動も拒否理由になるとの諸富長官の発言について「不用意な発言」として厳しく注意した。

諸富長官は終了後、記者団に「発言について説明した。(首相からは)このような時期に不用意な発言をしてけしからんという趣旨の叱責を受けた」と語った。

諸富長官は29日の記者会見で、期限切れ後の4月1日以降の地主立ち入りについて「反戦地主であるなど地主の過去の言動から立ち入りを拒否する可能性が高い」と言明。これに対し防衛庁首脳は「個人の過去の言動などで判断することはない」と釈明していた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】日本海国土軸を具体化

橋本龍太郎首相は30日、金沢市で開かれた自民党石川県連のパーティー「新政権を励ます県民の集い」であいさつし、策定中の次期全国総合開発計画に日本海国土軸の形成を具体的に明示し、鉄道や高規格道路などのインフラ整備を日本海側各県の意向に沿って推進していく姿勢を明らかにした。

住専処理案については「国民に心配をかけているが、政府の責任者として最善の道を選んだ。いつか理解をいただける日が来る」と述べ、処理の枠組みを変える考えがないことを改めて強調した。

橋本首相は、昨年の阪神大震災を教訓に「物流の結節点が切れてしまえば、どれだけ大きな影響が出るかを痛いほど知らされた。21世紀に向けたプラン(次期全総)に日本海側における国土軸を本気で考えなければならない時代に入った」と述べ、日本海国土軸整備が国全体の安全・安心につながる施策と位置づけた。

インフラ整備の具体策について首相は「北陸新幹線に象徴される鉄道がいいのか規格道路なのか。さらに空港や港湾をどう組み合わせるべきかを各地域で考えてほしい」として、財源を考慮して優先順位を付けて整備する方針を示唆した。

首相は住専処理に絡む財政資金投入に対して「公的資金を導入するから、われわれも公的に介入できる」と責任追及や債権回収を強力に進める考えを重ねて示し、国民の理解を求めた。《北國新聞》

【故・金丸信氏】葬儀・告別式

28日死去した金丸信元自民党副総裁の葬儀・告別式が30日午後、山梨県中巨摩郡白根町の自宅近くの慈眼寺で開かれた。

降りしきる雨の中、中曽根康弘、竹下登、海部俊樹の各氏ら歴代首相のほか土井たか子衆院議長、小沢一郎新進党党首ら政界の要人や、地元の人たちなど約6000人が参列。ゼネコン汚職で公判中の中村喜四郎元建設相も姿を見せた。

防衛庁長官を務めたため、自衛隊の音楽隊員らが別れを告げる演奏をした。祭壇には朝鮮労働党の金正日総書記をはじめ、国内外の政治家や財界人らからの生花が飾られた。金総書記からは弔電も寄せられた。《共同通信》

 


3月30日のできごと