平成2501日目

1995/11/13

この日のできごと(何の日)

【江藤隆美総務庁長官】植民地発言で辞任

江藤隆美総務庁長官は13日夕、首相官邸で村山富市首相と会い、日韓関係に深刻な影響を与えた自らの植民地支配発言による混乱の責任をとって辞表を提出、受理された。後任の総務庁長官には江藤氏と同じ自民党旧渡辺派の中山正暉氏が内定した。8月の内閣改造以来、閣僚辞任は田沢智春前法相に続き2人目、村山内閣では通算3人目となる。

江藤氏の辞任は韓国政府が更迭を求めて強硬姿勢を示したことに加え、久保亘社会党書記長が13日も辞任を要求、新進党が江藤長官の不信任決議案を提出するなど辞任圧力が強まったためだ。

韓国側も辞任を評価し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)大阪会議の際の日韓首脳会談、外相会談を予定通り開催することを決め、関係のこれ以上の悪化は避けられる見通しとなった。

しかし、首相の「厳重注意、進退不問」の処分が3日後には韓国側の外交圧力で辞任に追い込まれたことは政権基盤に影響を与えるのは必至、首相の指導力があらためて問われよう。江藤氏は辞表提出に先立ち自民党の橋本龍太郎総裁(通産相)に辞意を伝えた。

江藤氏は13日夕の緊急会見で「内閣と自民党に迷惑を掛けるわけには行かない」と述べ、宗教法人法改正案の成立を念頭に会期末の国会混乱を避けるための辞任であることを強調した。《共同通信》



昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相模九州場所】2日目

大相模九州場所2日目(13日・福岡国際センター)横綱曙に土がつく波乱。曙は苦手の小結貴闘力の突き落としに、あっけなく前に落ちた。初日黒星を喫した横綱貴乃花は、剣晃の粘りに手を焼いたが、左上手を引いて寄り切った。

大関陣は、貴ノ浪が湊富士の左下手投げに屈し、2連敗。武蔵丸は水戸泉の引きに乗じて押し出し、若乃花は寺尾を激しい相撲の末、押し出してともに2連勝。3関脇はそろって白星。魁皇が琴の若に逆転勝ちして2連勝。琴錦も連勝の滑り出し。武双山は新小結琴稲妻を一方的に下して1勝1敗とした。幕じりで後のない元大関の霧島は元気なく2連敗。《共同通信》

【神戸市】震災死は4484人に

神戸市は、阪神大震災後に死亡した165人について新たに「震災関連死」として災害弔慰金の支給を決め13日、兵庫県に報告した。これで同市の震災死者は4484人となった。県への他の被災市町からの報告と合わせると、県内の震災死者は6249人に上る。

警察発表は5480人(兵庫県分)。県消防防災課は「神戸市は自殺者を含めていないが、自殺者を含めている自治体もある。震災関連死について県内の統一基準づくりを急いでおり、今後、数字の見直しをする」としている。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・河野洋平外相は13日の政府与党首脳会議で、イスラエルのラビン首相の葬儀に出席したことを報告。「マスコミには村山富市首相が出席しないのはおかしいという報道があったが、何ら不自然は感じなかった」と手前みそ。さらに「米英仏とかは国内に多くのユダヤ教徒やイスラエル出身の人を抱え、長く幅広い関係がある」と、首相欠席を釈明した。その上で「ペレス首相代行に喜んでもらった。中東の関心は日本が和平後に経済協力に参加するかが関心事だ」と訴えたが、日韓関係が悪化しているおり、せめて中東関係だけは問題なかったと言いたげ。

○・・・新進党の中野寛成総合調整担当はこの日開かれた首脳会議で、前日テレビに出演した市川雄一、西岡武夫両幹事長代理に「活躍の一日でしたね。市川さんは表情が良かったですよ」とおべんちゃら。しかし市川氏が「昨日は、ということはないでしょう」と逆襲したため、すいと思った中野氏は「いつも首脳会議では怖いから。私は学生のとき放送部で、しゃべりや表情が気になるんですよ」と言い訳がましく続けた。いつも鋭い意見で会議をリードする市川氏だけに、褒めるのも一苦労のようだ。《共同通信》

【中国・江沢民国家主席】初訪韓

中国の江沢民国家主席(党総書記)は13日夜、金泳三大統領の招きで韓国公式訪問のため、特別機でソウル空港に到着した。昨年3月の金大統領の訪中に対する答礼訪問で、中国の国家元首の訪韓は1992年の中韓国交樹立以来、初めて。空港では孔魯明外相らが出迎えた。

江藤隆美総務庁長官が朝鮮半島の植民地支配に関する発言で辞任に追い込まれたことなどから、中韓首脳会談でも日本の過去の歴史問題について意見が交わされるとの観測が強まっている。

中国からはこの一年余りの間に李鵬首相、喬石・全国人民代表大会常務委員長、江主席のトップ3人が訪韓。江主席は国家主席としては朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)より先に韓国を訪れたことになり、中韓の親交ぶりを象徴する訪問となる。

江主席は14日午前に青瓦台での歓迎式典の後、金泳三大統領との首脳会談を行う。会談では朝鮮半島を中心とした北東アジア情「勢や経済関係強化が焦点となり、金大統領は朝鮮半島に平和を定着させるため中国の協力を求めることになろう。

江主席は、中朝の伝統的な友好関係の維持は中韓関係発展の障害にならない、との中国の立場を強調するものとみられる。《共同通信》

【サウジアラビア】国家警護隊のビル爆発

リヤドからの報道によると、サウジアラビアの首都リヤドで13日午前、王室直属の国家警護隊の訓練計画担当事務所が入居した3階建てのビルが大音響とともに爆発、事務所で働いていた米国人5人を含む6人が死亡したほか、負傷者約60人が病院に運ばれた。

リヤドの米大使館は車に仕掛けられた爆弾が爆発した疑いを指摘。また中東通信は新しいイスラム過激派「ガルフ・タイガー(湾岸のトラ)」がニコシアの報道機関に犯行声明を寄せたと報道、湾岸戦争以降初のサウジアラビア国内での本格的な爆弾テロの可能性が強まっており、政府当局は大きな衝撃を受けている。

これまでの情報によると、大きな爆発音が2回続けて起き、ビルの東側半分が完全に崩壊し、がれきとなるなど、爆発の威力を見せつけた。近くの駐車場に駐車していた米国車に爆弾が仕掛けられたとみられる。

現場はリヤド市内東部にあるタラティーン通りの閑静なオフィス街。目撃者によると、爆発と同時に真っ黒い煙が上がり、路上に血だらけの人が倒れていたという。《共同通信》



11月13日 その日のできごと(何の日)