平成2494日目
1995/11/06
この日のできごと(何の日)
【イスラエル・故ラビン首相】国葬
暗殺されたラビン・イスラエル首相の国葬がエルサレム西部ヘルツェル山の国立墓地で6日午後2時(日本時間同9時)から、世界約80カ国の指導者らが参列して行われた。
告別の辞を送ったクリントン米大統領らは、ラビン首相が中東和平プロセスに果たした役割をたたえるとともに、今後の和平努力の継続と、テロの根絶を誓った。
ラビン首相の遺体はこの日午後1時半、安置されていたエルサレムの国会前広場から、約4キロ離れたヘルツェル山に運ばれた。
午後2時、イスラエル全土に鳴り響くサイレンに合わせた2分間の黙とうで国葬がスタート。イスラエル軍首席ラビ(ユダヤ教指導者)が司式し、参列者は招待の各国・機関代表ら約5000人に及んだ。日本からは河野洋平外相が参列した。
まずワイツマン・イスラエル大統領があいさつ、次いでフセイン・ヨルダン国王、クリントン米大統領、ペレス・イスラエル首相代行、ムバラク・エジプト大統領、ガリ国連事務総長らがそれぞれ、ラビン首相に別れの言葉を送った。
クリントン大統領は、米国のイスラエル支援継続を強調し「ラビン首相が推進した中東和平の達成に、米国も努力を傾注する」と、首相のひつぎをわきに、包括的な中東和平実現への誓いを新たにした。
この後、遺族や親しい友人、各国首相ら約500人が見守る中、遺体が埋葬された。
フセイン国王は、1967年の第三次中東戦争以来初めてのエルサレム訪問。ムバラク・エジプト大統領も81年の就任以来、初のエルサレム入りとなった。《共同通信》
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【村山富市首相】宗教法人の優遇税制「見直しが必要」
衆院宗教法人特別委員会は6日午後、宗教法人改正案について2日目の総括質疑を続行した。
村山富市首相は答弁の中で、宗教法人課税の優遇措置見直し問題について「宗教法人を含む公益法人に課税の在り方は検討に値する。現行の課税が適正か(どうか)はいろいろ意見があり、1つの問題点として引き続き検討すべき課題だ」と述べ、政府として今後議論していく必要性を強調した。
また武村正義蔵相も「来年度の税制改正の中で矛盾点を解消したいが、政府と与党の各税制調査会で最終結論を出してほしい。(非課税分が)宗教活動以外に使われているかどうか真剣に見つめていかなければならない」と指摘、1996年度税制改正での見直しに意欲を示した。《共同通信》
【新進党・小沢一郎幹事長】入院
新進党の小沢一郎幹事長が過労を理由に先週末から入院していたことが6日、明らかになり、宗教法人法改正案審議や国会延長問題がヤマ場を迎えた時期だけに党内に波紋を広げた。
入院中の責任体制をめぐり同日の首脳会議が紛糾、結局、海部俊樹党首が最終的責任を負うことで落着した。党運営のかなめを握る小沢氏不在は、今後の国会運営などに影響を与えそうだ。
小沢氏はこの日「過労のため、しばらくの間、休養する」との届を渡部恒三政務会長に提出、海部氏には、「すべてお任せします。そんなに長くなるとは思いまはせん」と周辺を通じて伝えた。西岡武夫幹事長代理は同日の記者会見で、入院は「数日間」との見通しを示し、国会運営や参院佐賀補選対策への影響を否定した。
同日昼の首脳会議では、小沢氏不在の間の対応について、海部氏が「みんなで決めてやりましょう」と「合議制」を提案したのに対し、渡部氏が「党首に権限はないのか」と反論。このため午後に首脳会談を再開するという異例の展開になった。
海部氏が「幹事長が当分の間、休みなので国会運営は自分が総指揮を執る。全責任は私が負う」と最終的責任を負うことを表明して事態を収めた。
一方、今回の入院をめぐって、党内では「今、国会に出てもろくなことはない。都合が悪くなるといつもこうだ」(幹部)と小沢氏流の「陽動作戦」とみる向きもある。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・村山富市首相は6日、母校の明大ラグビー部が関東大学ラグビー対抗戦で50連勝を飾ったことで、記者団に感想を求められ「喜ばしいことだね」とにっこり。今年の正月には与党3党首でそろって早明戦を観戦し結束をアピールしたが、自民党総裁が早大出身の河野洋平外相から慶大出身の橋本龍太郎通産相に代わったこともあってか、今シーズンは「政治日程が込んでいるから…」と消極的な様子。ラグビーボールのようにどう転がるか分からない連立政権だけに3党首のスクラムを「去年よりずっとずっと緊密ですよ」と、ことさら強調していた。
○・・・新進党の渡部恒三政務会長はこの日、小沢一郎幹事長の入院について国会内でテレビカメラと記者団に囲まれ、即席のコメント。「体が何より大事だから、早く静養して元気になって(病院から)出てきてくれ、ということだ」と不在の小沢氏をおもんぱかった。「幹事長は生まじめな男だから」と小沢氏を持ち上げつつも、入院の長期化や党運営への影響などの懸念を突っ込まれると、「心配ないと思っている。憎まれっ子世にはばかる、だ」と、記者団を笑わせながらけむに巻いていた。《共同通信》
【ロッテ・バレンタイン前監督】解任の経緯説明
ロッテから解任されたバレンタイン前監督は6日、東京都内の外国特派員協会で、150人を超える内外の報道陣を前に、解任に至った経緯について約1時間、熱弁を振るった。
広岡ゼネラルマネジャー(GM)との間に生じた誤解は一部のフロントとコーチが、監督としての力量を疑問視させるような情報を広岡GMに伝えていたことが原因、と説明。「広岡さんともっと直接、話し合っておけば来年は優勝の会見ができたはず」とコミュニケーション不足を残念がった。
球団は野球に対する日米の考え方の違いを解任理由の一つとしたが「バントも多用したし、日本の良きスタイルと米国の野球をブレンドさせて、ベストチームができあがった。練習させることが嫌いなように言われているが、それも真実からかけ離れている」と反論した。
一部フロントとコーチの解任を求めたとされる件については「(プロ野球経験のない)フロントに選手を指導させないでほしい、それと来年、一人のコーチを外してくれれば楽になると話したが、それは要求ではなく、提案だった」と説明。球団が示した解任にまつわる情報を修正した。