平成1964日目

1994/05/25

この日のできごと(何の日)

【新党さきがけ・園田博之代表幹事】自社の分裂必要

新党さきがけの園田代表幹事は25日午後、日本外国特派員協会で講演し、選挙区画定審議会の審議状況から7、8月に新制度で選挙を行うことが物理的に不可能なことを指摘した上で、「選挙は念頭に置かず、少数政党の問題を解決しなければならない」と述べ、予算成立後に羽田政権が総辞職し、新たな連立政権の枠組みが浮上するとの認識を示した。

その上で「大きな政党の中に(理念や政策で)考え方の幅がありすぎるのが問題だ」「少し区分けをして、新しい政治勢力づくりに協力してもらうことが大事だ」と指摘、自民、社会両党の議員らが一定の理念や政策を柱に新たなグループに分裂することが、安定した政権づくりの前提になるとの考えを示した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【栗山尚一駐米大使】黒字削減で一層努力

天皇訪米準備のため一時帰国中の栗山駐米大使は25日夜、外務省で記者会見し、再開合意した日米包括経済協議について「(日米決裂以来)日米両国民に不信感が出ていた。それだけに(合意できて)良かったと思っている」と合意を高く評価した。

今後の協議の課題として、大使は「巨額の経常黒字を抱える日本は黒字を削減する公約を守り、個別分野では規制緩和を着実に進め、政府調達でも透明性を確保する必要がある」と黒字削減へ向けての一層の努力を強調した。

大使は日米がこの時点で歩み寄った背景についてし「首脳レベルでの不調(決裂)が二度続くと、日米関係全般に好ましくないとの判断が米国にあった。さらに為替や金融市場への影響、議会で(交渉への)反論も出ていた」と米国内に日本に対し取ってきた強硬姿勢への反省があったことを指摘した。

大使は「これまでの協議では、日本は米国に対し制裁するのではとの不信感があり、逆に米国は日本に対し約束しても実績が上がらないとの不信感があった。今後は日米双方で信頼を高めるよう努力しなければならない」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○…羽田首相は25日の衆院予算委員会で、自民党の保利耕輔氏に「首相は『あれ』とか『これ』とか不明確な言葉が多い」との指摘を受けた。首相は苦笑交じりで「私の言葉は分かりやすいとは思っている。長過ぎると言われ、半分にした方がいいかなと反省している」と釈明。だが、保利氏は「首相の分かりやすい、は軽いということにつながる」と反論。首相も「中身のある言葉を申し上げたい」と約束したが、この直後ウルグアイ・ラウンド合意についての答弁で「全体をあれすると…」。口癖がいつまでたっても直らないのも“普通の人”?

○…中曽根元首相はこの日の講演で最近の政治状況に触れ「今ぐらい言葉が乱れているときはない。リベラルという言葉がよく出てくるが、定義した者がいない」と、今やブームの感さえあるリベラル乱用に苦言。「保守リベラル、社民リベラル、護憲リベラルとある」と紹介した後、「アメリカではリベラルはあまり品が良くない」と解説。話を国内に転じ「日本のでは田英夫君(参院議員)あたりが本当のリベラルだろう。望遠鏡で見ているとそう思った」と持ち上げた。最後は「言葉の乱れを脱却して進む必要がある」と国語学者のような警鐘。《共同通信》



5月25日 その日のできごと(何の日)