平成2300日目

平成7年4月26日(水)

1995/04/26

【オウム・土谷正実、遠藤誠一容疑者】逮捕

オウム真理教への強制捜査を続ける警視庁は26日朝から、刑事部、生活安全部など計約1500人を動員、都内の教団東京総本部や関連会社、サリン製造プラントと断定した山梨県上九一色村の「第7サティアン」など計88カ所について、殺人予備容疑であらためて一斉に家宅捜索した。

捜査当局は、既にサリン製造の立証に必要な鑑定作業をほぼ終了。関与したとみられる教団の化学担当幹部ら約20人をリストアップし、容疑者の絞り込みや検察当局との協議に入っている。同日の捜索は立件に向けた最終的な詰めの作業としており、容疑の裏付けが取れ次第、殺人予備容疑で逮捕状を請求する。

一方、上九一色村施設での女性ピアニストの監禁容疑で、数人の逮捕状を用意、所在が分かれば逮捕する。

警視庁は、麻原彰晃教祖がサリン製造を指示した疑いもあるとみて、製造グループの逮捕後の取り調べを通じ刑事責任を追及、一連のサリン事件との関連調べる方針。

警視庁はこれまでの強制捜査で大量のサリン原材料を発見。「第7」からのサリン残留物の検出や機器類の鑑定で同施設をサリン製造工場と断定した。

「第7」では、23日刺殺された教団最高幹部の「科学技術省大臣」村井秀夫氏をトップに「科技省」と「厚生省化学班」のメンバーによるプロジェクトチームがサリン製造を進めていたことが、押収資料などから分かっている。

上九一色村では朝8時すぎから、「第7」や隣接プレハブ実験棟、教団中枢のある第6サティアンや治療棟などに機動隊が到着し捜索開始。同時に都内では、銀座のビルの関連会社や世田谷区の関連飲食店などに捜査員が次々と入った。

今回の捜索で警視庁は、サリン製造を裏付ける物証の確保に全力を挙げ、裏付けが取れ次第逮捕状請求に踏み切る。また、逮捕後の幹部らの取り調べで製造目的を追及、東京の地下鉄や長野県松本市のサリン事件との関連を調べ、使用の事実が確認できれば、容疑を殺人に切り替える方針。《共同通信》

オウム真理教の山梨県上九一色村施設の捜索で警視庁大崎署捜査本部は26日、元ピアニスト監禁事件で指名手配中の教団付属医院元看護婦を「第2サティアン」の地下室で発見。犯人隠匿の現行犯で、一緒にいた同教団「厚生省」化学担当幹部、土谷正実容疑者(30)、「厚生省大臣」遠藤誠一容疑者(34)ら計5人を逮捕し

かくまわれていた元看護婦A子容疑者(50)を監禁容疑で逮捕したほか、同容疑者の共犯としてN容疑者(59)を逮捕した。

土谷容疑者は、刺殺された「科学技術省大臣」村井秀夫氏)とともにサリン製造の中心人物とみられる。遠藤容疑者も教団の中枢幹部で、警視庁はサリン製造について追及するほか、東京の地下鉄サリン事件との関連を調べ、製造目的がはっきりすれば殺人容疑での立件も検討する方針で、捜査は同教団と一連のサリン事件をめぐる疑惑の解明へ向け大きく動き出した。

捜査本部はこの日の捜索で、化学製造プラント「第7サティアン」裏にあり、サリン製造実験室とみられている土谷容疑者専用の「研究棟」や、N容疑者らが元ピアニストを監禁していた第6サティアンのコンテナを差し押さえた。

調べによると、土谷、遠藤容疑者ら5人は、上九一色村の第2サティアンの地下室で、A子容疑者をかくまった疑い。地下室は縦15メートル、横25メートルで、口がきけないほどぐったりしたA子容疑者と一緒に土谷容疑者らがいたという。

A子、N両容疑者は「治療省大臣」林郁夫(48)容疑者=監禁容疑で逮捕=らと共謀、脱会を希望していた元ピアニスト(22)に薬物を打ち意識障害に陥らせ、昨年12月下旬からことし3月下旬まで、施設内一のコンテナなどに監禁した疑い。《共同通信》

麻原教祖はどこに—。26日の警視庁の捜索で土谷容疑者らが教団施影の地下室にいたのが見つかった。同村ではほかにも地下施設があることが分かっており、公の場に姿を見しない麻原彰晃教祖が、こうした地下施設を利用しているのではないかとの見方も出てきた。

これまでの捜索で、「第2」「第7」各サティアンで「隠し貯蔵庫」が見つかった。上九一色村には麻原教祖が住んでいたとされる「第6」をはじめ10を超えるサティアンと倉庫などがあり、未発見の秘密の隠れ家が残されている可能性も出てきた。

教団の「科学技術省大臣」村井秀夫氏は刺殺される直前まで、毎日のように東京と各サティアンとの往復を繰り返していたが、その目的ははっきりしていない。また、上祐史浩外報部長は「(麻原教祖は)国内にいる。二日に一度くらいは電話連絡している」と説明している。緊密な連絡を取るため、麻原教祖が移動せず一カ所に居続けていることも考えられ、居場所をめぐる「推理」を生む原因になっている。《共同通信》



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【東京都・青島幸男知事】都市博中止を正式表明

青島幸男東京都知事は26日夕、記者会見し、東京湾岸を舞台に来年3月から開かれる予定の世界都市博覧会を選挙公約通り中止する考えを正式に表明した。同知事はこれに先立ち都議会の正副議長に中止の方向で検討するよう求めた。

青島知事は「損か得かの問題ではなく、基本的には青島が公約を守れるかどうかという信義にかかわる問題」と述べ、公約を軸にした最終決断であることを明言、中止に政治生命をかける強い意向を示した。

国も後押ししてきた準万博級の博覧会を途中でやめるのは極めて異例。国際的にも波紋が広がるのは必至だ。都議会各会派は幹事長会などを開き対応を協議しているが、自民党などは激しく反発しており、新知事の都政運営は船出から波乱含みの様相となった。

青島知事はこの日、都市博を担当する東京フロンティア推進本部から「中止した場合に懸念される財政的な影響は約1000億円に上り、開催時の支出総額を200億円上回る」との試算報告を受け、開催実施を強く迫られた。

報告を受けた直後の中止決断について、青島知事は一「どんなに精査しても収支は終わってみなければ分からない。開催すれは損害はさらに増えるかもしれない」と語り、どんな試算が出ても中止の考えが揺らぐ余地のなかったことを明らかにした。

中止に伴う国際的な信用失墜については「為政者が変われは変更があるのはままあること。辞を低くして礼を尽くせばカバーできる」と述べた。

推進した鈴木俊一前都知事は「戦争でもない限り中止は不可能」と青島知事に留意を促していた。《共同通信》

【埼玉県・坂東真理子副知事】

埼玉県初の女性副知事になった富山県出身の坂東真理子さんが26日朝、初登庁した。現職の女性副知事は東京都の金平輝子さん、沖縄県の東門美津子さんとともに3人になった。

坂東さんは午前9時前に浦和市の県庁に着き、報道陣に「皆さん知らない方ばかりですから、やっぱり緊張します」とにこやかに話し庁舎に入った。土屋義彦知事から辞令を受け取った後、県幹部らとの顔合わせ、事務引き継ぎなどをこなした。埼玉県の3人目の副知事として総務部国際課、県民部、生活福祉部、衛生部などを担当する。

坂東さんは、昭和22年富山県立山町生まれ。富山中部高を経て同44年東大文学部卒。同年総理府に入省し、統計情報課長、婦人問題担当室長、男女共同参画室長を歴任した。「菅原真理子」のペンネームで女性の社会進出や家族論、高齢化問題に関する著書も多い。

先輩格の沖縄県の東門さんは「行政経験の豊富な素晴らしい方。女性たちの小さな声を拾い上げて県行政に生かしていただきたい」とエールを送った。《北國新聞》

【村山富市首相】大阪府・横山ノック知事と会談

就任のあいさつのため上京している大阪府の横山ノック知事は26日午後、首相官邸に村山首相を訪ねて会談し、今秋大阪市で開催のアジア太平洋経済協力会議(APEC)に続きサミットの誘致を要請した。

カメラのフラッシュの渦に、首相から「あなた、写真は慣れているでしょう」と突っ込まれた横山知事は「やあ総理の方が慣れてますよ」とやり返し、会談は和やかに開始。

横山知事によると、約5分間の短い会談の話題はAPECが中心。首相から「何としてもAPECが成功するように、警備の方も十分頑張ってください」と言われ、「国の方としても格段の支援をお願いします」と要請したという。また「APECを成功させたら大阪の活性化のためにサミットを誘致したい」とアピールしたのに対し、首相は「それはできることですよ」と答えたという。《共同通信》

【青森・むつ小川原港】核廃棄物輸送船が接岸

高レベル放射性廃棄物を積んだ輸送船パシフィック・ピンテールが26日午前、青森県六ケ所村のむつ小川原港に接岸。廃棄物を納めた輸送容器が昼すぎから、専用トレーラーで同村内の核燃料サイクル基地の廃棄物管理施設に搬入された。フランスを出てから約2カ月ぶり。

廃棄物は管理施設で数十年間、一時貯蔵された後、深い地層中に埋設処分される計画だが、最終処分地は未定。今後、処分地探しで国は難しい対応を迫られそうだ。《共同通信》

【連合・芦田甚之助会長】首相の退陣促す

連合の芦田甚之助会長は26日昼、都内のホテルで開かれた共同通信社主催の「きさらぎ会」で講演、統一地方選の結果について「自民、社会両党は議席を減らし、東京、大阪の知事選でも敗北した。自民、社会、さきがけ(の村山内閣)は不信任を受けたも同然。国会を解散して民意を問うべきだ」と述べ、村山首相は衆院解散・総選挙に踏み切るべきだ、との考えを示した。

さらに質疑応答で「自民党に比べ議席も問題にならないほど少ないのに首相に就いたのはどうみてもおかしい。自民党に寄りかかっている限り村山カラーは出せない。潮時を見て上手に退場した方がいいのではないか」と首相の退陣を促した。

芦田氏は衆院解散を求める理由として「反自民で戦った社会党なのに自民党と一緒になった。前回衆院選の時とは違う民意となっている」と指摘。総選挙の時期については「目前に参院選がある。当面は参院選で国民の声を吸収すべきだ」として、参院選後のできるだけ早い時期が望ましいとの認識を示した。

連合を母体とする「民主改革連合」の大部分が、夏の参院選で改選を迎えることについて「6年前のようにはいかない」と、今回は厳しい戦いになるとの見方を強調。社会党の「新民主連合」(山花貞夫会長)の活動が急速に弱体化したことに関しては「リーダーに適格な人がいなかったということだ」と、山花会長の指導力に問題があったとの考えを示した。《共同通信》

【Jリーグ・サントリーシリーズ】第11節

Jリーグ・サントリーシリーズ第11節(26日・磐田スタジアムほか=7試合)鹿島アントラーズとジュビロ磐田の1、2位対決は延長の末、鹿島が真中のVゴールで1−0で制した。鹿島は勝ち点5(9勝2敗)で首位を堅持した。横浜マリノスは柏レイソルを1-0で下し、3敗(8勝)をキープ。サンフレッチェ広島はベルマーレ平塚に3-2で競り勝った。

名古屋グランパスは延長でヴェルディ川崎に4-3で勝ち、最下位脱出。川崎が再び最下位に転落した。清水エスパルスは浦和レッズを3-2で退け、連敗を5でストップした。ガンバ大阪は延長の末、横浜フリューゲルスを3-2で下し、セレッソ大阪もバルデスの延長Vゴールで、ジェフ市原を4-3で破った。《共同通信》

4月26日のできごと