平成2281日目

平成7年4月7日(金)

1995/04/07

【政府(村山内閣)】元慰安婦基金構想の概要を発表

政府は7日、元従軍慰安婦を対象とした「女性のためのアジア平和友好基金」(仮称)構想の概要を発表した。それによると(1)5月中に募金を開始し、10億円から20億円を目標とする(2)元慰安婦への一時金支給は年内を目指す(3)日本赤十字社の協力を得て任意団体を設立し、公益法人化を目指す–などが柱。募金は免税待遇を受けている日赤が管理する。

政府は元慰安婦への「個人補償」には応じないとの立場は堅持、原資を民間募金に全面依存することで政府の直接関与を避ける形をとった。ただ、こうした「総ざんげ」方式に国民の同意が得られたわけでなく、近隣アジア諸国には「日本政府は責任逃れをしようとしている」(韓国外務省筋)との反発もあり、募金の行方は不透明なままだ。《共同通信》



【警視庁】オウム真理教がサリンを製造と断定

宗教団体「オウム真理教」を殺人予備容疑で強制捜査している警視庁大崎署捜査本部は7日までに、大型化学プラントと判明した山梨県上九一色村の拠点施設「第7サティアン」の実験室から押収した実験機器類を鑑定した結果、サリンの生成を確実に示す「メチスホスホン酸モノイソプロピル」を検出、同建物内でサリンを製造していたと断定した。

また地下鉄サリン殺傷事件でサリンとともに検出された化学物質「ジエチルアニリン」が、教団施設内に保管されていたことを突き止め、押収した。

捜査当局は、地下鉄サリン事件にオウム真理教が関与していた疑いが強まったとして、サリン製造に関与した人物の特定を急ぐとともに、一連のサリン事件の全容解明に全力を挙げる。《共同通信》

【政界談話室】

○…大蔵省批判の急先ぽう野中自治相は7日の閣議後記者会見で、「斎藤事務次官はもっと前に責任をとるべきだった」と重ねて次官の責任論を展開。さらに1ドル=85円を突破した円高問題で「(政治への)対抗意識があるんじゃないかと思うほど円高への対応は冷ややかだ。政権批判は仕方がないが、経済破たんになる。思い上がりは許されない」と口角泡を飛ばして大蔵省の無策ぶりを批判した。それでも収まらないのか、宗教法人の課税強化問題に飛び火、「大蔵の機能を失ったつけが一気に出ている」と選挙を目前にしての増税構想に激怒するなど、大蔵批判はとどまるところを知らず。

○…知事選の応援で三重県入りした新進党の小沢幹事長は、忙しい日程をぬって伊勢神宮に初参拝。同行の野呂昭彦衆院議員が「自治相時代にも来てないのですか」と尋ねると、「大臣といっても6カ月しかやってないし、官房副長官のときもそういう立場じゃなかったからね」と小沢氏。後を追うように訪れた村山首相一行とすれ違うニアミスもあったが、参拝客から「頑張ってください」との声が掛かり、一足先の“神頼み”に手ごたえ十分とばかりニッコり。《共同通信》

【セ・リーグ】開幕

プロ野球、セ・リーグは7日、東京ドーム、ナゴヤ、広島の3球場で開幕した。サリン騒動で厳重な警備がしかれた東京ドームでは、巨人とヤクルトが対戦。巨人は斎藤雅の散発3安打の力投で2−0と快勝し、2連覇に向け好スタートを切った。斎藤雅はセでは初めての2年連続開幕戦完封勝利。中日は、パウエルの安打で阪神に3-2でサヨナラ勝ちした。延長十四回は開幕戦の最長イニング記録。阪神は開幕戦5連敗。広島は音、江藤の本塁打で挙げた得点を、佐々岡-大野の継投で守り、4-0で横浜に勝った。《共同通信》

【ルワンダ】大虐殺の犠牲者を追悼

ルワンダで昨年起きた大虐殺の犠牲者を追悼し、悲劇の再発防止を奪うための国葬が、内戦開始から1年を迎えた7日、同国の首都キガリで開かれた。

式典は、最も戦闘の激しかったキガリ郊外の野外競技場で行われ、100万人といわれる犠牲者の肉親をはじめとする多数の市民のほか、周辺諸国の首脳、国連など国際機関の代表が参列。ビジムング大統領が犠牲者を追悼し、国家再建に向け国際社会の協力と国民和解の重要性を訴えた後、1年前のこの日に殺害された女性のユウィリンジイマーナ首相ら数千人の遺体を、キガリ市街を一望するなだらかな丘の頂上に設けられた国立墓地に埋葬する。《共同通信》

【米・クリントン大統領】原爆投下「正しい判断」

クリントン米大統領は7日、日本に原爆を投下したトルーマン元大統領の決定は正しかったとの見解を表明、大平洋戦争終結50間年にあたり日本に謝罪する考えはないと述べた。テキサス州ダラスで行われた全米新聞編集者協会での講演後、質問に答えた。

クリントン大統領自身が原爆投下決定を明確に支持し、日本国民への謝罪の必要性を否定したのは今回が初めて。日本への原爆投下めぐっては最近、スミソニアン協会のエノラ・ゲイー展示問題や「原爆切手」の発行問題などが相次いだため、日米間の雰囲気は険悪になっており、広島や長崎の反発が予想される。

大統領は戦争終結50周年の記念式典が行われることに関連して「日米間の傷をいやすため、まず米国が広島と長崎への原爆投下を謝罪すべきだと思うか」との質問に「ノー」と回答。当時のトルーマン大統領が正しい決定をしたと思うか、という問いには「当時の事情を考えればイエスだ」と答えた。

大統領は一連の質問に対し、ひと呼吸おいてから、極めて短く答えた。この問題に深入りしたくないという意思表示とみられる。会場では回答に大きな拍手がわいた。

大統領はこの日ダラス入りし、講演では共和党主導の新議会がスタートして100日になるのを機に政府の方針を幅広く説明した。《共同通信》

【ドジャース・ピアッツァ捕手】野茂投手「すごいフォーク」

野茂の、本当の意味での米大リーグキャンプが始まった。ストライキ騒動がひとまず沈静化し、ドジャースの大リーガーたちによるキャンプが7日スタート。ビザの関係で合流できない数人を除き、ほとんどのメンバーが顔をそろえた。こんな中に交じり、野茂は気後れすることなく、何事もなかったように初日を過ごした。

初めて野茂の練習相手を務めた現役大リーガーはピアッツァ。捕手では大リーグーの強打を誇り、2年連続でオールスター戦に出場している。このスーパースターが、フォークボールを受けたときは驚きの声を上げた。「あれだけのフォークを投げる投手はそうはいない。エクスポズからカージナルスにトレードされたばかりのヒル(昨年ナ・リーグで最多タイの16勝)とエクスポズの抑えのエース、ロハスぐらいかな」と褒めた。

短めの投球練習の後は、配球パターンや捕手の構える位置などをじっくりと話し合った。「より楽に投げてもらうためだ。英語ができればもっと簡単なんだろうけど、恥ずかしがらずにどんどん言ってほしいね」(ピアッツァ)と、野茂にとっては頼もしい限りだ。

ウオーレス投手コーチが一明かした予定によると、8日(現地時間)には紅白戦に登板するという。ローテーションの柱、R・マルチネス、カンディオッティらとの競演で、どこまでアピールできるかが見物だ。《共同通信》



4月7日のできごと