1994 平成6年7月5日(火)

平成2005日目

平成6年7月5日(火)

1994/07/05

【松本サリン事件】被害者220人に

長野県松本市の有毒ガス事件で、同県警捜査本部は5日、通院治療の患者がさらに増え、被害者は計220人になったと発表した。内訳は死者7人、病院に搬送された患者59人のほか、外来で治療を受けた人が154人。5日現在、18人が入院している。

一方、入院中の第一通報者の会社員(44)の病状がかなり回復してきたことから、捜査本部は6日にも捜査員を病院に派遣、初めて医師の立ち合いなしで事情を聞く方針。《共同通信》



【野球・大谷翔平さん】誕生日

【広島・福山市】旅客船火災

5日午前9時15分ごろ、広島県福山市の宇治島西約4キロの海上で、常石造船所有の旅客船サウンズオブパシフィック(159トン)の機関室付近から出火した。第六管区海上保安本部(広島)の尾道海上保安部などから巡視船、消防船計17隻が出動、午前10時までに乗客、乗組員ら計47人を救出、けが人はなかった。

サウンズオブパシフィックは、全長37.6メートル、定員113人の高速クルーザー。広島県沼隈町の観光会社グループが運航している。この日は常石造船が香川県・多度津町の関連造船所で開く新造船の命名式のためにチャーター。同社幹部や船主関係者を乗せ、午前8時半、沼隈町を出港、多度津港に向かっていた。

火災は午前10時半ごろ、ほぼ鎮火したが、機関室内くすぶり続けており、六管本部は機関室を密閉するなして消防船による消火活動を続けている。運航会社によると、47人のうち乗客は34人、乗組員13人。乗客二十数人は海上で別の船数隻に分乗し、予定通り香川県・多度津町へ向かった。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】3日目

大相撲名古屋場所3日目(5日・愛知県体育館)大関貴ノ浪が小結魁皇の右上手投げに初黒星を喫した。その他の大関陣は順当勝ち。貴ノ花は、大善を寄り切って連敗を免れた。武蔵丸は元気な舞の海を寄せつけず送り倒し、かど番の若ノ花は立ち合いで朝乃若をはたき込み、ともに3連勝。関脇武双山は琴富士に敗れて2勝1敗。琴錦も負けて1勝2敗となった。幕内の全勝力士は武蔵丸、若ノ花に、平幕の琴の若、新入幕の大至と早くも4人になった。《共同通信》

【自民党】副総裁に小渕恵三氏

自民党は5日午前の役員会で、村山新政権への入閣に伴う党役員の補充人事を決めた。任期は9月末まで。

空席だった副総裁に小渕派会長の小渕恵三元幹事長が就任。通産相として入閣した橋本政調会長の後任には宮沢派の加藤紘一元官房長官を起用した。北海道、沖縄開発庁長官に就任した小里貞利国対委員長の後任には渡辺派の島村宜伸総務副会長、文相に就任した与謝野馨広報委員長の後任には衛藤征士郎国対副委員長をそれぞれ充てた。

自民党は村山政権の発足で、秋にも小選挙区の区割り法が成立するこから新選挙制度に対応した選挙対策に全力を挙げる方針。衆院選、来年夏の参院選ともに連立を組んだ社会党、新党さきがけとの選挙協力も重要な課題になっている。

選挙対策本部の事務総長として選挙対策の実質的な総責任者の小渕氏を今回、副総裁に起用することで選挙体制を権威づけた。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は5日、ナポリ・リミットへ向けたにわか勉強で忙しい中、記者団から体をいたわられ、「ちょっと寝不足気味だけど、どうってことない」。飛行機での長旅についても「大丈夫、大丈夫。漁師だから船にも強い」と、盛んに身体壮健をアピール。しかし話が前日からの公邸住まいに及ぶと一転、「一人じゃから。目が早く覚めてしまって。(議員)宿舎の方が自由で良かった」と弱音も。首相周辺によると、公邸での一人住まいは当分続きそうな見通し。「総理は孤独」とは、よく言われるが、首相は文字通り「公邸での孤独」に苦しめられそうだ。

○…河野外相は5日、外務省でオーストラリアのマーティン下院議長と会談した。「自民党と社会党が同じ政権をつくるなんて」と驚く議長に、外相は「社会党は昨年8月、自民を離党した人と政権をつくった。当時、離党したのは自民内でも最も保守的な人たちだ」と解説。その上で「社会党が旧連立から離脱したのは国会運営に関する信頼関係をなくしたから」と新生党批判をひとさくり。自社さ政権については「共通の政策をとっしている。AイコールB、BイコールCならAイコールCでも不思議はない」と三段論法を駆使しながら、新政権に対する海外の不安払しょくに躍起だった。《共同通信》

【村山富市首相】サミット前に意見交換

先進国首脳会議(ナポリ・サミット)出発を6日に控え村山首相は5日午後、首相官邸で羽田前首相、細川元首相ら旧連立8党会派の党首、代表とサミットへの対応に関し意見交換した。

首相は、旧連立側が減税財源措置を含めた税制改革について増減税一体処理を求めたのに対し「可能な限り年内対応したい」と述べ、最大限の努力をする考えを示した。また、円の独歩高となっている為替対策のため「サミット参加国の協調を取り付けたい」と述べた。政局に関連して首相は「私は現行中選挙区で選挙すべきだといったことは一切ない」と、次期衆院選挙」は新選挙制度で実施するのが望ましいとの考えを重ねて表明した。

会談では、8党会派が「野党連絡協議会」名で、サミットに当たって「政権内部の政策の擦り合わせを早急に行い、日本の国際的信頼が損なわれないよう十分配慮すべきだ」として①為替安定と国内経済改革の断行②所得税減税財源の明確化③世界的雇用対策実現―など9項目の要望書を首相に手渡した。

特に「村山政権は税制改革にやや慎重な面があるが、高齢化社会に対応するためにも抜本的な改革を進めるべきだ」と指摘、今年中に消費税の引き上げを含めた関連法案の成立を求めた。

これに対し首相は「税制改革の努力をする考えはまったく変わっていない」と答えた。《共同通信》

【PLO・アラファト議長】エリコ訪問

先行自治区ガザに滞在していたアラファト・パレスチナ解放機構(PLO)議長は5日朝、ヨルダン川西岸唯一の先行自治区エリコを訪問、パレスチナ人住民の歓迎を受けた。また自治政府庁舎で閣僚とともに「宣誓就任式」を行った。議長のエリコ入りは5月4日の先行自治始動後初めて。パレスチナ先行自治政府は既に活動を開始しており、今回の宣誓式は政府の発足を内外に示す象徴的な意味合いを持つ。

議長と閣僚らはガザ市中心部からエジプトのヘリコプター2機に分乗、イスラエル軍ヘリに護衛され、エリコ東郊のヨルタン国境近くの広場に到着した。

アラファト議長は広場でエリコ市民ら約3000人のパレスチナ人に向け「エルサレムを首都としたパレスチナ国家の建設を目指さなければならない。ともにエルサレムで祈ろう」と呼び掛けた。またイスラエル市民が、エリコへ入ろうとするパレスチナ人を妨害したことを非難し「だれもパレスチナ国家の存在を否定することはできない」と語った。

この日、エルサレムからエリコに通じる道路では、アラファト議長のエリコ入りに反発し、道路を封鎖するなど抗議行動を繰り広げた右派のイスラエル人と、イスラエル軍兵士の間で衝突が繰り返された。

自治政府のナビル・シャース国際協力相によると、一課長は同日中にエリコからガサに戻り、6日エジプト側に出てパリを訪問。その後チュニスの議長送別式典に出席し、9日には再びガザに戻ってそのまま定住する。

【向井千秋さん】ケネディ宇宙センターへ出発

日本人女性として初めて米スペースシャトルに搭乗する向井千秋さん(42)は打ち上げ3日前の5日午前(日本時間同日深夜)、宇宙飛行士の訓練を積んできた米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センター(テキサス州)から専用ジェット機で、打ち上げ基地のケネディ宇宙センター(フロリダ州)に出発した。

NASAはこれに先立ち、米東部時間5日午前6時(日本時間5日午後7時)から、8日の打ち上げへ向け最終秒読みを開始。向井さんの「宇宙への夢」が間近に迫った。

ジョンソン宇宙センター近くのエリントン飛行場に現れた向井さんはブルーの飛行服姿。肩には日の丸が縫い付けられている。同僚のハルセル宇宙飛行士が操縦する2人乗りT8ジェット練習機に身の回り品の入ったバッグを積み込む向井さんに「気分はどうですか」と遠くから声をかけると「調子はいいですよ」と元気な声で答えた。

向井さんら乗組員7人は既に、軌道上での二交代勤務に合わせて睡眠時間の調節に入っている。5日午後(日本時間6日未明)にはケネディ宇宙センターに到着し、飛行装備の最終点検に入る。《共同通信》



7月5日のできごと