平成1921日目

平成6年4月12日(火)

1994/04/12

【与党】連立維持強まる

細川首相後継をめぐり混迷する政局は12日、連立与党内で現在の枠組みを維持すべきだとの声が大勢となり、対立から事態収拾に向けて動き出した。13日の代表者会議などで枠組み維持が確認されれば、後継は羽田孜副総裁兼外相(新生党党首)起用が有力だ。

新生党は渡辺美智雄元外相の擁立も視野に入れていたものの、河野自民党総裁の出馬表明により、渡辺氏が多数を確保して離党する展望が立たず、連立組み換えは困難との判断に傾いた。渡辺氏自身は12日夜、出馬を断念した。

こうした中で、小沢新生党代表幹事と村山社会党委員長が極秘に会談、連立政権維持で一致したとされており、今後は課題となっている基本政策のすり合わせを急ぐことになりそうだ。《共同通信》



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【自民党・河野洋平総裁】首相候補に名乗り

自民党の河野総裁は12日午前、国会内で開かれた役員会、総務会で、首相指名選挙への対応について「自民党が責任を担う立場に立つ政治環境が整いつつある。党は一体となって行動すべきであり、総裁の責任を果たすため首相指名選挙に臨む」と述べ、自民党の首相候補に正式に名乗りを上げ、了承を得た。

党内には総理・総裁分離を掲げ渡辺美智雄元外相を推す動きや、連立政権を求めて他党の人を推す考えもあって、動揺が広がっていることから執行部は方針を明確にした。《共同通信》

【細川護熙首相】社、さ、民を批判

細川首相は12日、都内のホテルで講演し、後継首相の条件として①政治改革を100パーセント完成させる②働き盛りに負担のかからない税制改革を実現させる③行政改革を次期通常国会で成し遂げる―の3点を挙げたが、後継候補の具体名には言及しなかった。

後継問題をめぐる政局の混乱について「(今は)革命政権下であり、あの人は好きだ嫌いだとか、政治体質や手法がどうとか言わず、神学論争をやめないとあらしは乗り切れない」と述べ、新党さきがけや社民両党を批判した。

さらに「小選挙区の区割り法案が不成立になれば、政治改革全体がつぶれるとの強い危機感を持っている」と述べ、政治改革の仕上げを急ぐべきだとの考えを強調した。首相は「普通の国、とかキラリと光る国とか社民リベラルとか言っているが、(この発想は)憲法と安保問題を軸とする終わってしまった55年体制の色分けだ」と、小沢新生党代表幹事、武村官房長官の著書名などを挙げて批判。

「私の辞意表明を契機に政界再編が勢いを加速しており、経済の構造改革を軸に政党を編成すべきだ」と述べ、経済改革を結集軸に新党を結成すべきだとの考えを示唆した。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は12日、都内のホテルで講演し「55年体制の復活は容認できない。立場は変わるが、引き続き改革の火をともしていきたい」と、退陣表明後も“元祖改革派”として意気盛ん。ところが、首相官邸では、佐川急便からの1億円借り入れ問題を記者団から質問され「知らない」「分からない」「調査中」とぶっきらぼうに答えるだけ。さらに「議員辞職は考えていないか」との問いには、不機嫌な表情でだんまりを決め込んだ。「改革」を叫びながらも、自身の疑惑に限っては、メスを入れるのは容易ではなさそう。

○…河野自民党総裁はこの日、党本部で開かれた総務会で、細川後継の首相指名選挙立候補に「私は2年間党務に責任を負っている。この場で了解してほしい」と決意表明。党の分裂回避、一致団結を確認し、穏やかに了承する雰囲気になったところに、田中真紀子衆院議員が待った。を掛けた。「(首相指名に)出るというのなら、具体的な政策をきちんとすべきじゃないですか。政治改革のときだって(見解を書いた)ファクスを一枚送りつけてきただけ。立候補と言っても、何を言ってるのか分かりません」と痛烈に批判。一枚岩を誇れない自民党の姿を象徴するシーンだった。《共同通信》



4月12日のできごと