平成1883日目

平成6年3月5日(土)

1994/03/05

【中国】魏京生氏を釈放

中国の民主運動活動家、魏京生氏の家族が5日語ったところによると、北京市公安当局に身柄を再拘束されていた魏京生氏は同日釈放された。魏氏は4日に身柄拘束された。この身柄拘束に対しては、クリントン米大統領が厳しく批判、国務省当局者もクリストファー国務長官の訪中中止があり得ることを示唆、中国側はこうした波紋を考慮して早期に拘束を解いたとみられる。魏氏は丸一日余りで釈放されたことになる。

家族の話によると、魏氏は北京市郊外の拘束場所から釈放された後、友人と会うなどの所用を済ませ、現在は市内にある実弟の家で休んでいるという。公安当局が魏氏を拘束した目的は明らかでないが、10日からの全国人民代表大会(全人代国会に相当)開催や国務長官訪中といった重要な政治日程を控え、中国入りする外国人記者や国務長官関係者との接触を防ぐため、予防拘束したとみられていた。

しかし、これらの日程が始まる前に釈放されたことから、外国人との接触をやめるなど何らかの制約を受け入れさせられた可能性もある。また先月末に訪中したシャタック米国務次官補(人権・人道問題担当)が魏氏に会い、中国の人権状況について事情聴取していることから、面会の内容についても尋問されたとみられる。

魏氏は民主化運動「北京の春」のリーダーで、反革命扇動罪などで懲役15年の判決を受け、昨年9月、刑期を半年早めて釈放された。その後も外国マスコミに民主化を主張した文章を発表するなど、中国民主化運動のシンボル的存在。

また中国当局は3日朝には1989年の天安門事件に至る学生運動を指導した王丹氏(28)も拘束したが、4日釈放。2日から3日にかけて昨年、複数政党制の導入などを求めた「平和憲章」を発表した活動家4人を逮捕している。《共同通信》

【社会党】選挙協力推進へ

社会党の村山委員長は5日午後、東京都千代田区の日本教育会館で開いた同党全国書記長会議で、次期衆院選に向けた選挙協力問題に関連して「連立与党の間で選挙協力を実現すること、その中軸として社民リベラルの選挙協力は不可欠だ」と述べ、民社党や新党さきがけなどを中心に選挙協力を一層推進していく考えを明らかにした。久保書記長も「社会党が新たな政党に生まれ変わる決断を下す時が来ることも覚悟しなければならない」と述べ、社民リベラル新党結成の可能性に言及した。

国民福祉税問題や内閣改造問題をきっかけとした社会、民社、さきがけ3党の連携を発展強化させたいとの思惑をにじませたものだが、連立与党全体の新・新党構想を進めようとしている新生、公明両党などの反発を呼びそうだ。

村山氏は新・新党構想に対しては「政権を支えることは政党の一元化を目指すものではない。国家観、憲法観の異なる政党が一つになることには無理がある」と否定した。その上で「現在の政権与党の構成を固定的にとらえず、広がりを追求していく」と述べ、自民党リベラル派などとの連携も視野に入れ、て柔軟に対応する考えを示した。

久保氏は「政策転換ができない政党は、政界再編の構造変化に対応できないとして孤立しかねない」と安保、外交などの基本政策見直しを進める考えを表明した。《共同通信》

【自民党・渡辺美智雄元外相】「武村官房長官は不適格」

自民党の渡辺元外相は5日午前、フジテレビの番組で、細川首相が内閣改造を見送ったことに関連して「武村官房長官は自ら身を引くべきだ。法律上からも首相と官房長官は一体でなければならない。他の閣僚にとどまるのならよいが、官房長官としては不適格だ」と武村官房長官を厳しく批判した。

これは政策手法や政治路線の面で渡辺氏との隔たりが大きい武村氏の続投に不快感を示すとともに、内部の路線対立が深まった連立政権をけん制したものだ。

また渡辺氏は2月23日の首相との極秘会談で入閣要請があったことを否定した上で、連立与党との連携について「首相が政権を握り、国民を救わなければならないと辞を低くして8党がそろって頼みにくれば、その時の話だ」と述べ、可能性に含みを残した。《共同通信》

【サッカー・ゼロックス杯】川崎に栄冠

サッカーの新シーズン到来を告げるゼロックススーパーカップは5日、昨季のJリーグ年度チャンピオーン、ヴェルディ川崎と天皇杯全日本選手権優勝の横浜フリューゲルスで争われ、川崎が2−1で勝って優勝賞金3000万円を獲得した。横浜Fには2000万円が贈られた。

川崎は前半44分、三浦の右FKをゴール前のビスマルクが頭で落とし、武田が押し込んで先制した。後半18分には、横浜Fの新外国人、バウベルに同点のヘディングシュートを許した。しかし川崎は32分に三浦のシュートが相手DFに当たってこぼれたところを、ビスマルクが拾って決勝点をけり込んだ。

2シーズン目のJリーグは12日、全国6会場で第1ステージが開幕する。《共同通信》



3月5日のできごと