1994 平成6年1月29日(土)

平成1848日目

平成6年1月29日(土)

1994/01/29

【政治改革4法】成立

細川連立政権が命運を懸けた政治改革関連4法が29日午後、衆参両院の本会議でそれぞれ連立与党、自民党などの賛成多数で可決、成立した。これにより昭和22年以来続いた衆院の中選挙区制は、小選挙区比例代表並立制に改められる。焦点は小選挙区300の区割りに移った。

新たに政党に対する公費助成制度が導入されるほか、政治資金の規制強化など腐敗防止と、政党・政策本位の選挙を目的とした抜本的な改革となる。

リクルート事件を契機に、歴代内閣が6年越しで取り組んだ改革はようやく実現した。最大の公約を達成した細川内閣の基盤は強化され、首相は立ち遅れていた景気対策や外交など諸課題に全力で取り組む方針だ。同時に、政権の枠組みを含め、政界再編の流れはこれを機に大きなうねりとなろう。

並立制導入や企業・団体献金問題で最後まで揺れた社会党は、両院合わせて先の採決とほぼ同数の25人程度が反対や欠席で造反した。自民党は改革慎重派議員を含め約10人が欠席した。

本会議に先立ち、衆参両院協議会が開かれ、細川首相と河野自民党総裁とのトップ会談での合意を踏まえ、政府案を成案として議決した。

本会議では市川公明党書記長(衆院)、平井自民党両院議員総会長(参院)の各両院協議長が経過を報告。両院とも共産党による反対討論の後、起立による採決に移った。

並立制の総定数は500で、現在より11削減される。配分は小選挙区300、比例200で、比例は全国11ブロックに分かれる。並立制の定数配分、企業・団体献金の扱いなど修正部分は31日召集の通常国会で、来年度予算案など他の案件の審議に先立ち、施行期日を定めた別の法案とともに成立させる。

4法は昨年11月18日に衆院を通過した後、参院での実質審議入りが大幅にずれ込んだ上、社会党の大量造反で否決された。その後の両院協も決裂、最後は首相と河野総裁とのトップ会談でようやく修正合意に達したが、選挙制度に対する思惑の違いか、ら異例ずくめの経過をたどった。《共同通信》

細川首相は29日夜、政治改革4法の成立を受けて首相官邸で記者会見し、改革実現の成果を強調するとともに、早急に景気対策を軸にした経済政策策定に全力を挙げる考えを示した。

首相は景気対策の柱となる所得税減税の規模や実施時期についての明言は避けながらも、減税財源としての消費税率アップについては「念頭にない」と強調、減税を行った場合も消費税率アップは先送りする考えを示唆した。ただ同時に「税制改正論議の中で判断していく」とも述べ、将来の課題として消費税率アップの検討に含みを残した。

自民党との合意成立が運立政権に与える影響に関して首相は「すぐ大連立に結びつくとは思わない」と述べながらも、「(河野自民党総裁とは)折に触れ会談の機会をつくる」と語り、自民党との協調姿勢を鮮明に打ち出した。内閣改造については「今のところ考えていない」と否定した。

首相は「当面の課題は景気対策」とし、追加景気対策を今週中にも策定、平成6年度予算大蔵原案を訪米に出発する2月10日までに内示、第3次補正予算案を訪米から帰国後に国会に提出するとのスケジュールを明らかにし、日米首脳会談については「会談までに、貿易黒字削減のため内需拡大、税制(改正)などのパッケージ(総合対策)をまとめたい」と述べ、米側の要請に耳を傾ける姿勢を示したが、政府調達など、包括経済協議の個別分野では「わが国の立場もしっかり主張しなければならない」と強調した。《共同通信》



【プロ野球・オリックス】岡田彰布内野手の入団を発表

オリックスは神戸市須磨区のグリーンスタジアム神戸内の会議室で、前阪神の岡田彰布内野手(36)の入団を正式発表した。年俸は昨季より2000万円ダウンの3000万円、背番号は10に決まった。

会見に臨んだ岡田は移籍先がようやく決まり、緊張の面持ち。沖縄・宮古島での一軍キャンプに初日から参加することになり「野球のできる環境を与えてくれたオリックスに、今度はプレーで恩返ししたい。キャンプでは初心に帰り、みんなとともに泥にまみれて頑張る」と決意を話した。

オリックスは、昨季限りで阪神を自由契約となった岡田と、一度は獲得寸前まで交渉を煮詰めていた。しかし、阪神を退団する前に女性絡みのトラブルが表面化したため昨年11月には獲得を断念する意思を表明、移籍話は宙に浮いた格好となっていた。会見に先立ち井箟球団代表が「一度は一部マスコミに騒がれて獲得断念したが、その後、独自の調査を行い、大丈夫との確信を得た。この4、5日の間に(岡田と)交渉をしていた」と入団に至る経緯を説明した。《共同通信》

【全豪テニス女子単】シュテフィ・グラフ選手、4年ぶり4度目の優勝

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テニスの全豪オープン第13日は29日、メルボルンで女子シングルス決勝などを行い、女子シングルスでは第1シードのシュテフィ・グラフ(ドイツ)が6−0、6−2で第2シードのアランチャ・サンチェス(スペイン)を下し、4年ぶり4度目の優勝を飾った。

グラフは昨年の全仏、ウィンブルドン、全米を制しており、年間グランドスラムを達成した1988年以来の四大大会4連覇を成し遂げた。グラフの四大大会優勝は通算15度目で、プロ通算80勝は歴代単独4位に上がった。《共同通信》

【世界スプリント・男子1000メートル】井上純一選手が2位

リレハンメル五輪の前哨戦、スピードスケートの世界スプリント選手権第1日は29日、カルガリーの室内リンク「五輪オーバル」で行われ、男子1000メートルで井上純一(日大)が1分12秒64の日本新記録で2位に入った。井上は500メートルでも自己ベストの36秒43で4位につけ、第1日得点で72.750の3位とした。

男子の日本勢は、清水宏保(日大)も500メートルで36秒35の自己ベストを出し2位。1分13秒72で9位の1000メートルと合わせ、得点73.210で4位につけた。

記録の出やすい室内リンクで、1000メートルでは2位の井上、1分13秒26で6位の黒岩敏幸(ミサワホーム)、9位の清水までが日本新記録をマーク。500メートルは4位までが大会新記録だった。

女子は楠瀬志保(佐田建設)が1000メートルで1分20秒00の6位に入ったのが日本選手の最高。橋本聖子(富士急)は500メートル21位、1000メートル13位の得点21位と振るわなかった。

第1日を終え、男子の得点は500メートルを35秒96の好タイムで制したダン・ジャンセン(米国)が72.480で1位。女子はボニー・ブレア(米国)が2種目ともに勝ちトップに立った。《共同通信》



1月29日のできごと