平成1694日目
1993/08/28
この日のできごと(何の日)
【社会党】全国書記長会議
社会党は28日午前から、党本部で全国書記長会議を開き、歴史的敗北を喫した総選挙の中間総括と山花執行部の責任問題について討義した。 あいさつに立った山花委員長(政治改革担当相)は12日に発表した「所感」の中で辞意表明したことに関連し「政治改革と非自民の改革連立政権を守ることは社会党全体の国民に対する責任であり、今は私のなすべき仕事としてそのことに全力で取り組みたいと決意している」と述べ、9月3日告示予定の委員長選挙再出馬に強い意欲を表明した。
ただ、正式の判断は韓国訪問から帰国する9月6日から、届け出が締め切られる9日までの間になるとの考えを示した。 山花氏は党再生について、「社会党を守るという視点だけから改革を怠り、現状を守る道は、55年体制崩壊の過程に自らを埋没させる道にほかならない」と指摘。「腐敗をなくす政治改革を着実に前進させ、新しい制度の中で国民の支持を回復する努力を尽くし、実績を上げる中で必ず党の存在価値が新しい時代の中で定着することを信じて疑わない」として小選挙区比例代表並立制導入による選挙制度改革を選択したことへの理解を求めた。
この後、あいさつした久保委員長代行は、「党首として入閣した責任は、党首として完結することが望ましい」と、山花委員長の再出馬に理解を示した。 同時に「任期満了で党首交代した場合でも、閣内で(山花氏が)党を代表する立場は維持される」とも述べ、閣僚在任途中で委員長を辞任する事態が万一起きても、山花氏が党を代表する閣僚であり続けるとの認識を示した。
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社会党全国書記長会議は28日午前、総選挙惨敗に伴う山花委員長の責任問題や委員長選挙、定期大会の9月繰り上げ問題をめぐり論議した。 県本部代表3人が発言し、熊本県本部代表は「山花氏は軽々しく再出馬を表明している」と批判した上で、党大会は従来の予定通り12月に開いて山花氏が辞任するよう主張。福島県本部代表も「辞めてまた出馬するのは、国民に分かりにくい」と厳しく指摘した。このほか「政治改革が実現するまでは現執行部がやるべきだ。今、委員長選挙をしても全党的な熱意は上がらない」(京都府本部)という意見も出た。 これに対し赤松書記長は11、12月が政治改革法案の審議のヤマ場となるとの見通しを示し、あくまで繰り上げ開催の方針を強調した。《共同通信》
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9月3日に告示される社会党委員長選挙に向けた山花委員長(政治改革担当相)の再選戦略に狂いが生じてきた。28日、党本部で開かれた全国書記長会議で、総選挙惨敗の責任からいったん辞意表明した山花氏の再出馬に批判的な声が予想外に多かったためだ。
連立与党第一党の党首として入閣、最重要課題の政治改革実現に責任を負う山花氏は、会議でこうした厳しい意見に沈黙したまま。党首交代が連立政権の結束に与える悪影響やイメージダウンを懸念する声が高まるのを、じっと待つほかに打つ手はなさそうだ。《共同通信》
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【第127特別国会】閉会
第127特別国会は28日、5日から24日間の会期を終えて閉幕した。
衆院解散ー総選挙の結果を受けて召集され、社会党・護憲民主連合、新生党、改革連合、公明党、さきがけ日本新党、民社党の非自民5会派がそろって擁立した日本新党の細川代表を79代首相に指名、1955年の保守合同以来、38年ぶりに与野党の政権交代が実現した。《共同通信》
【熊谷弘通産相】5年度中の減税実施「厳しい」
熊谷通産相は28日、静岡市で会見し、所得税減税について「考慮に値するが、本年度中の実施は難しい」との見解を示した。同相は「物価は上がっているが、この5年間、物価調整減税が行われていない中、長期的にみて所得税減税は考慮に値する。ただ財源が問題。直間比率(税収に占める直接税と間接税の比率)の是正や行政改革など多方面の検討が必要。来年度以降の早い時期にやってみたらどうか」と述べた。
公定歩合引き下げにも言及、「基本的には日銀の仕事だが、円高差益還元と合わせて利下げはやるべきところに来ている」と述べ、景気浮揚には一層の金融愛和が必要との考えを示した。《共同通信》
【新生党・小沢代表幹事】定数配分は妥協も
新生党の小沢代表幹事は28日午後、NHK番組の録画撮りの中で、連立与党の選挙制度改革案で小選挙区比例代表並立制の定数配分を小選挙区・比例代表とも250議席ずつとしたことについて「自民党の案が出てきた場合、話し合いの余地があれば話し合うのは当然だ。私個人はこだわらない」と述べ、小選挙区の定数を自民党との妥協で増やすことに柔軟な姿勢を示した。小沢氏は個人的な意見として、「小選挙区部分を増やした方が安定政権ができるし、政権交代がより可能になる」と述べた。《共同通信》
【自民党・森喜朗幹事長】600億円の与党案に反対
自民党の森幹事長は28日、徳島市内のホテルで記者会見し、連立与党が合意した政治改革法案の骨格で政党への公的助成を国民一人当たり500円、総額約600億円としたことについて「理解に苦しむ。国民の理解が得られるかどうか疑問だ」と述べ、与党案に反対する意向を明らかにした。
森氏は公的助成の在り方について「議会制民主主義のコストを応分に負担するものであり、経費の3分の1をみたらいい」と指摘、国民一人当たり250円が適当との考えを示し「公的助成だけで活動費を上回る政党も出てくるかもしれない」と述べた。小選挙区比例代表並立制の投票方法について、森氏は「個人的には一票制がいいと思っている」と述べ、重ねて一票制を主張。総定数についても「国会で定数を減らした姿勢を見せることが必要」と、公職選挙法の本則で定める471議席にすべきとの考えを表明した。自民党内の意見集約については来月1日ごろを目指していることを明らかにした。《共同通信》
【阪神・パチョレック内野手】退団
阪神のジェームズ・パチョレック内野手(33)の退団が28日、正式に決まった。出場選手登録から外れたこの日、同選手は甲子園球場で三好球団社長に「体力の限界」を理由にシーズン途中での米国帰国を申し入れ、了承された。三好社長は「突然だったので、取りあえず帰国を許可したが、実質的には円満に退団につながると理解していただいていい」と話した。
パチョレック内野手は「夏の半ばごろから、限界かなと思い始めた。腰痛がひどく、痛み止めの薬で胃も痛め、ずっと体調が悪かった」と、退団にいたった経緯を話した。《共同通信》
【Jリーグ】第8節
サッカーのJリーグ第8節は28日、盛岡市の岩手県営陸上競技場などで5試合を行い、首位攻防戦となった清水エスパルスとヴェルディ川崎は0−0からのPK戦の末、清水が3−2で勝ち、7連勝をマーク、7勝1敗で首位を守った。清水は6試合連続無失点。敗れた川崎は6連勝でストップし、三浦の連続得点試合も6で止まった。
4連勝と好調なガンバ大阪と横浜フリューゲルスも0−0からPK戦となったが、横浜Fが5−4で勝ち、サンフレッチェ広島は後半、小島、高木のシュートでジェフ市原に3−1で競り勝った。鹿島アントラーズは浦和レッズを2−0で破り、横浜マリノスも名古屋グランパスを2−0で退けた。この結果、広島、大阪など6チームが4勝4敗となった。《共同通信》