平成1657日目

1993/07/22

この日のできごと(何の日)

【宮澤喜一首相】退陣表明

自民党は22日午後、党本部で総選挙後初の両院議員総会を開き、宮澤首相が党分裂と過半数割れの責任を取って「熟慮の結果、総裁の座を辞することにした」と正式に退陣を表明、後継総裁選びが一気に本格化した。

両院総会に先立って同日午前、党四役会議が開かれ「結束・前進の会」(座長・河本元国務相)を「党再建のための新体制確立の中心的な特別機関」として、後継総裁選出の母体する方針を確認。併せて地方組織の意見も聴取しながら、最終的には両院議員総会での「投票決着」を含みとした総裁選の手順を決めた。

また、派閥横断の若手組織「新世代の会」と「新生自民党をつくる会」が22日午前それぞれ党本部で会合し、従来の派閥談合的な総裁選びを否定、リーダーの世代交代を求めた。

後継総裁選には、派閥領袖である渡辺前外相と三塚政調会長が出馬に意欲を見せているが、派閥の枠を超えて、政治改革推進派が海部前首相、若手が橋本元蔵相を推す動きがある。

宮澤首相(自民党総裁)は22日午後の党両院議員総会で党分裂と総選挙での過半数割れに伴い「熟慮の結果、総裁を退任する決意をした」と、正式に退陣を表明。これを受けて両院議員総会で今後の対応を協議した。後継総裁選出問題では執行部が話し合い調整を提案したのに対し若手議員中心に「開かれた新体制づくり」を求める意見が相次ぎ、両院議員総会での投票により決定することが決まった。両院議員総会での新総裁選出は平成元年の海部前総裁誕生以来。自民党の新体制づくりは、執行部が求心力を失う中で混迷の度を深めそうだ。

両院議員総会で首相は「知者は救わず、仁者は憂えず、勇者は慴れず」の言葉を引きながら党内結束を強調。梶山幹事長は新体制づくりに当たって各派領袖、現執行部らによる「結束・前進の会」を中心にした話し合いを提案した。しかし、30人を超える中堅・若手議員が発言を求め①民主的な新総裁選出②派閥主導の党運営の刷新―などを執行部に強く迫り、梶山氏も提案を撤回、最終的に両院議員総会での決着を確認した。

これを受けて当選回数別に各2、3名の代表を選任。23日に林田両院議員総会長の下で代表者協議会を開き、選出方法などを策定する。投票は8月上旬に行われる見通しが出ている。

党内では既に次期総裁候補に渡辺前外相、三塚政調会長らが意欲を見せているが、中堅・若手主導の選出になったことで最終的にだれが選ばれるかは極めて不透明になった。議員総会では竹下元首相を追加公認した執行部の対応に厳しい批判が続出した。《共同通信》

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【金丸信被告】初公判

「政界のドン」が裁かれる時がきた。大手の総合建設会社(ゼネコン)や山梨県の建設業界から受け取ったヤミ献金で割引金融債を購入するなどして約18億5000万円の所得を隠し、約10億4000万円を脱税したとして所得税法違反罪に問われた元衆院議員、前自民党副総裁金丸信被告(78)と、元公設第一秘書、A被告(49)の初公判が22日、東京地裁(安広文夫裁判長)で開かれた。

罪状認否で金丸被告は「蓄財の目的は私の夢である政界再編など政治の大事に備えるため」と無罪を主張。A被告は本人分の脱税は認めたが、金丸被告分の共謀を否認し、審理の長期化は必至となった。《共同通信》

【社会党】敗因分析

社会党は22日の中央執行委員会で、総選挙の敗因を分析した。歴史的惨敗をめぐって深刻な論議が交わされ、「55年体制が終わった後の党の使命を国民に示すことができなかった」との認識で一致した。38年間続いた自社主導体制が崩壊、新党が乱立する中で社会党自身の性格付けがあいまいになったことを認めた格好だ。

こうした認識に立ち、17日に開く全国都道府県本部書記長会議では、赤松書記長が非自民連立政権を実現することで党再生を図るとの考えを提示する予定だが、連立政権構想の中で党の主体性が埋没したことこそが敗因とみる一部地方組織から反発が出そうだ。

22日の中執委では「新しい時代の政権の受け皿づくりを示し得なかった」と非自民連立政権構想が具体性に欠けていた点が指摘された。また、自民党が自衛隊など社会党の基本政策に的を絞って攻撃してきたことに関連し、新たな綱領的文書「93年宣言」の議論を先送りせず、選挙戦中も続けていればよかったという声があった。さらに、テレビを通じた各党の論戦が頻繁だったことを指摘し「社会は映像時代の選挙が下手だ」との反省も出された。

党再建の方向に関しては「立党のテーマを踏まえながら大胆に妥協し、その中で自己の存在意義を見いだす」という依然として玉虫色の表現で集約する形にとどまった。《共同通信》

【ボクシング・辰吉丈一郎選手】WBCバンタム級暫定王者に

世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級暫定王座決定戦12回戦は22日、大阪府立体育会館で行われ、元チャンピオンで同級2位の辰吉丈一郎(大阪帝拳)が、前王者で同級3位のビクトル・ラバナレス(メキシコ)に2-1の判定勝ちし、暫定王座を獲得した。

暫定王座決定戦が日本で行われたのは、これが初めて。辰吉は今後、王者扱いとして防衛戦を実施できるが、負傷で休養中の同級チャンピオン辺丁一(韓国)と対戦する場合は「暫定王者」としてリングに上がる。

昨年9月の対戦でTKO負けしている辰吉は、立ち上がりから左ジャブを主体にリズムよく攻めた。中盤からスタミナ切れし、ラバナレスにペースを奪われたが、終盤持ち直した。特に最終回、右のストレートを再三クリーンヒットし、ラバナレスぐらつかせた。《共同通信》

ラバナレスの猛打にあい、両目をはらした辰吉に、勝者の喜びは薄かった。「ちゃんとしてけりをつけたかった」。島田、大久保両トレーナーに「よくやった」とねぎらわれても、首を横に振るばかり。TKOで敗戦を喫したラバナレスに勝ったとはいえ、小差の判定での勝利が辰吉をうつむかせた。

しかし獲物を追う目の輝きは、最後まで失われなかった。序盤は辰吉、中盤はラバナレスがペースを握る激しい打ち合い。昨年9月、タオルを投げ入れられた屈辱の9回を乗り切ると、辰吉は息を吹き返す。11、12回に右ストレートを軸に攻め込み、勝利を引き寄せた。

「向こうのペースにはまってしまった」中盤は、休みなく繰り出される連打を食うばかり。しかし、自らの体を痛めつけられながらも前進を続けた。結局、最後まで獲物を仕留めようとした強気な姿勢が、傷だらけの勝利をつかんだ。《共同通信》

【英下院】「マーストリヒト条約」政府案を否決

英下院は22日夜(日本時間23日朝)欧州連合条約(マーストリヒト条約)批准作業で最後の難関として残っていた共通社会政策の適用除外をめぐる政府案を否決、23日に改めて首相に対する信任投票の形で表決することを決めた。信任を得られない場合は、総選挙に突入する可能性もあり、メージャー政権は危機的状況に直面した。

下院はまず、条約に含まれている社会政策の適用を政府に求めた労働党の修正案を表決した結果、賛成317、反対317の同数となった。このため労働党出身のブースロイド議長自身が決め手の一票を「反対」に投じ、否決された。

次いで政府案の表決に移ったが、与党保守党の条約反対派が反対に回ったため、養成316、反対324で否決された。英下院は「社会政策の採否」を棚上げして批准法案を可決した経緯があり、この問題が解決しない限り法案は発効しない状態となっている。

メージャー政権は、残業時間などを規定する社会政策の適用を回避することで、投資環境面での国際競争力を確保する基本戦略を立てているのに対し、野党の労働党、自由民主党は労働条件の悪化につながるとして社会政策の適用を主張してきた。

欧州連合条約は欧州共同一体(EC)加盟国中、英国を除けばドイツで憲法裁判所の判断が残されているだけとなっている。仕切り直しとなる23日の表決で、政府案が可決された場合でも、英国では批准作業の適法性をめぐる司法判断が懸案として残っている。政府はこの司法判断を待つ姿勢を示しており、英国が批准できた場合でも今秋になるのは確実だ。《共同通信》



7月22日 その日のできごと(何の日)