平成1642日目

平成5年7月7日(水)

1993/07/07

【Jリーグ・第1ステージ】鹿島アントラーズが優勝

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サッカーの日本プロリーグ(Jリーグ)の初代チャンピオンは鹿島―。人気沸騰のJリーグは7日夜、全国各地で第16節の5試合を行い、浦和市駒場競技場で浦和レッズと対戦した鹿島アントラーズは2-0で快勝し、第1ステージを制した。鹿島には優勝賞金5000万円とチェアマン杯が贈られるほか、第2ステージの覇者と争うJリーグチャン一ピオンシップ(期日未定)への出場権を獲得した。

鹿島は茨城県の鹿島町など5自治体と地元企業43社が共同出資して設立したチームで、ブラジルからジーコ選手を獲得するなど強化に努めた。そして独特のヘアスタイルで人気者になったアルシンド選手や日本代表の黒崎比差支選手らが大活躍して、第6節から首位を突っ走った。《共同通信》

Jリーグ第16節、優勝に王手をかけていた鹿島は浦和戦で、三度目の警告でアルシンドを欠きながらも前半9分、石井が先制のミドルシュート。後半にもヘジスのセンタリングから黒崎が加点し、浦和を下し、通算13勝3敗とし、2試合を残して10勝6敗の横浜マリノス、ヴェルディ川崎に3勝差をつけた。

横浜Mはディアスの2得点などから清水エスパルスに3-1で勝った。川崎は名古屋グランパスに5-0で圧勝、ジェフ市原は0-0からの延長の末、パベルの決勝点で横浜フリューゲルスを下し、た。サンフレッチェ広島とガンバ大阪も延長の末、広島が4-3で勝った。《共同通信》



【大相撲名古屋場所】4日目

大相撲名古屋場所4日目(7日・愛知県体育館)前日不覚を取った大関貴ノ花は、大翔山を左上手出し投げで退け、連敗を免れた。横綱曙は平幕の小城ノ花を押し出し、大関昇進を目指す関脇若ノ花は水戸泉を破りともに4戦全勝。しかし、かど番大関小錦は小結貴闘力の引き落としに初黒星を喫した。関脇武蔵丸は3勝1敗、貴ノ浪は2勝2敗。この結果、幕内の全勝は曙、若ノ花、安芸ノ島、栃乃和歌の4人となった。十両は旭里と大至が4連勝している。《共同通信》

【米・クリントン大統領】服部君両親に弔意

東京サミット出席のため来日中のクリントン米大統領は7日午前、米ルイジアナ州バトンルージュで射殺された日本人高校生、服部剛丈君の両親の政一さん(46)と美恵子さん(45)=名古屋市港区=に電話し、事件に対する弔意を表した。

ステファノポロス大統領補佐官によると、電話は午前7時7分から15分ごろまで10分近く続いた。大統領はこの中で、銃砲の所持規制強化を目的としたブレイディ法案などの成立を目指していると説明。政一さんは「剛丈の死によって日米関係が悪化しないよう望んでいる」と述べた。大統領も両国関係を改善するために訪日している、と答えた。また、政一さんは今年11月にワシントンを訪れる際に大統領と面会したいと要請、大統領は会えるよう最善の努力を約束した。《共同通信》

【米・クリントン大統領】早稲田大学で演説

先進国首脳会議(東京サミット)に出席するため訪日中のクリントン米大統領は7日午前、都内の早稲田大学で包括的なアジア政策について演説し「米国の対日赤字は円高にもかかわらず、今年も増加している」と指摘、日本の市場閉鎖性は物価高で国民を苦しめているとして貿易不均衡の是正を強く求めた。

日米包括経済協議については「米国が求めるのは管理貿易や数字による貿易ではなく、より良い結果だ」と述べ、あくまで結果追求の政策を取ることを改めて強調した。

クリントン大統領は米国が今後も日米安保条約をはじめとするアジア太平洋地域の安全保障を重視すると述べ、日本や韓国への前方展開戦略を堅持する考えを強調した。

大統領は「不均衡の原因を日本の輸入障壁のせいだけにはできない」としながらも「米国の市場が日本の市場より開かれていることは明白だ」として、不均衡の是正には日本の一層の市場開放が必要との認識を表明した。

さらに、日本が今回の政局の激動を機に、自ら開放的な経済の実現に取り組むことに期待を示した。大統領は「太平洋地域は米国の雇用と成長の最大の源泉だ」として、アジア・太平洋地域の重要性を強調。同地域に新たな貿易圏を創設する考えがあることを示した。さらに、米シアトルでことし11月開かれるアジア太平洋経済協力閣僚会議(APEC)総会の際、非公式な首脳会談を開くことを提案し、自らアジア政策演説をする意向を明らかにした。

難航している日米包括協議の枠組みづくりに関して大統領は「ここ数日前進があった」として、数値目標などに関連して日本側が譲歩案を提示したことに一定の評価を示した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】カナダ・キャンベル首相と会談

宮沢首相とカナダのキャンベル首相は7日午前、首相官邸で会談した。キャンベル首相は6月下旬に就任したばかりで、これが初めての首脳会談。

キャンベル首相は会談で国連の平和維持活動(PK0)を取り上げ、十分な成果を上げていない旧ユーゴスラビアやソマリアでの活動を例示しながら「国連はいろいろな情勢に対応する十分な能力を持っていない。伝統的意味でのPKOを超えたものもある」と指摘、PKO機能の強化に強い関心を示した。同時に、カンボジアでの日本のPKO活動を評価した。

これに対し、宮沢首相は日本のPKO派遣実現までの経緯を説明しただけにとどめ、東京サミットの政治討議でこの問題を協議することになった。

また両首脳は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の成功などでも一致した。

【米・クリントン大統領】インドネシア・スハルト大統領と会談

クリントン米大統領とスハルト・インドネシア大統領との会談が7日朝、米大使館で行われた。会談の内容は明らかになっていないが、スハルト大統領は非同盟諸国会議議長としての立場から発展途上国と先進国との「建設的対話」の促進をクリントン大統領に要請したもようだ。《共同通信》

【第19回先進国首脳会議】開幕

第19回先進国首脳会議(東京サミット)は7日昼すぎ、東京・元赤坂の迎賓館で歓迎行事を行い、3日間の予定で開幕した。

世界的な景気低迷が長引き欧州では失業問題が深刻化、冷戦後の新しい国際秩序の行方も不透明な情勢下で世界経済の成長と国際秩序の維持に向けて、先進7カ国(G7)首脳が実効性のある国際協調を打ち出せるかどうかが最大の焦点だ。

フランスのミッテラン大統領が同日午前に来日して参加首脳全員が勢ぞろいした。宮沢首相はカナダのキャンベル、ドイツのコール、英国のメージャー各首相と次いで会談し、サミットに向け最後の事前調整をした。

サミット初日は歓迎行事に続き首脳、外相、蔵相の個別会合と個別ワーキングディナーが開かれる。

首脳間の協議は、経済面では①マクロ経済政策協調②新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)③ロシア支援―が主要課題。

欧米首脳から1200億ドルを超える経常黒字を抱えた日本に、厳しい黒字削減と内需拡大要求が出ることは避けられない見通しだ。

さらに米国が、日米首脳会談で包括経済協議の枠組み合意ができなかったことを受けて、6月末のサミット準備会合で提案した「共通数値目標」を本番のサミットでも持ち出してくる可能性も出てきた。

政治討議では、旧ユーゴスラビアなど多発する地域紛争への対応、核・通常兵器の不拡散、国連の機能強化が討議の中心となる。

1995年に期限が切れる核拡散防止条約(NPT)の延長問題で、無期限延長に積極的な欧米と、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発もあって慎重な日本とが対立、具体的な文言の詰めは首脳間にゆだねられている。《共同通信》

【政界談話室】

○…東京サミットの記者説明役を務める河野官房長官が7日、都内のホテルの内外プレスルームを視察。パソコンや写真電送機がずらりと並ぶインフォメーションデスクに「ハイテクを駆使した日本型サミットだな」と妙な感心ぶり。生中継テレビに「僕がブリーフするより、ここで会議の結果を聞いてもらったほうが早いんじゃないか」と冗談も。ただ、日本の報道陣の部屋を見回った際には「選挙をやってるような気がしないね」と言葉とは裏腹に、やはり気掛かりは総選挙の行方か。

○…連日、全国を駆け巡っている新生党の羽田党首は、この日北海道入り。街頭での第一声は「声が出ないんです。申し訳ありません」と、のどから声を絞り出して悲壮なあいさつ。しかし「しゃべりだすと止まりません」との司会者の言葉通り、「6日夜クリントン米大統領に会った際、変な声になったと言ったら悪い兆候ではないと言われた」と大統領からエール送られたエピソードを交えながら予定時間いっぱい熱弁。宣伝車に乗り込んでからは、声が出ない分、“羽田スマイル”でカバー。《共同通信》

【ヒラリー・クリントン氏】ジャパン満喫

東京サミットに出席している各国夫人らが7日、東京・上野の国立博物館を訪れ、日本の代表的な美術品を鑑賞した。

訪問したのはヒラリー米大統領夫人やベルギーのデハーネ首相(EC議長)夫人ら10人と駐日大使夫人6人。宮沢首相夫人ら日本側の閣僚夫人3人が出迎えた。あいさつの後、宮沢夫人はヒラリー夫人を促し報道陣の前で2人そろってカメラマンのフラッシュを盛んに浴びた。

一行は鎌倉時代の「平治物語絵巻」や室町時代の雪舟策「秋冬山水図」など縄文から江戸時代まで日本の各時代を代表する美術品15点を説明を聞きながら熱心に見て回った。夫人らの間からは「雪舟は日本以外でも有名です」などという声も出ていた。

夜は東京都内のホテルで、宮沢首相夫人の庸子さん主催の晩さん会が開かれた。庸子さんが出迎える中、各夫人らが中庭にそろい、急きょ設置されたああめ細工の実演に見入った。

ヒラリーさんはあめ細工職人に「自分で作ってみてはいかが」と勧められると、道具を手にウサギに挑戦。自作を各夫人らに見せて「空飛ぶ豚みたいね」などと談笑した。《共同通信》



7月7日のできごと