平成1592日目

平成5年5月18日(火)

1993/05/18

【皇居】吹上新御所完成

天皇、皇后両陛下の新しい住居となる吹上新御所(仮称)が着工から1年半ぶりに完成し18日午前、皇居で落成式が行われた。

新御所は皇太后さまの住まいの吹上御所から南へ約150メートル。地下1階、地上2階(いずれも一部)建てで、内外の賓客をもてなす。接遇部分と私室部分、事務部分の三つに分かれ、延べ約4900平方メートル。総工費は約50億円、家具・調度品が約6億円。赤坂御所からの転居はことし12月ごろになる。

建物はガンの群れが飛んでいく姿をかたどり、半円形の切り妻屋根は銅板ぶき、壁はクリーム色のタイル張り。

計62室のうち、接遇部分は最も大きい広間(108平方メートル)や、両陛下が有識者らから説明を受ける進講室、会食用の食堂など11室で、いずれも洋室。

私室部分は紀宮さま用の3室を含め17室。1階は居間や食堂、茶道や生け花用の和室などで、2階には寝室、書斎などと別に皇位を象徴する剣と璽を安置する部屋もある。《共同通信》



【俳優・入江甚儀さん】誕生日


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【関西国際空港】旅客ターミナル棟上げ式

日本初の24時間空港として来年夏に開港予定の関西国際空港(大阪・泉州沖)で、メーン施設となる旅客ターミナルビルと立体駐車場、鉄道用空港駅の基礎工事が終了、空港島で18日、棟上げ式が行われた。ブーメラン状のカーブを描くターミナル本館のステンレス屋根も輪郭を現し、急ピッチで進む空港建設は最終段階を迎えた。

式典には、事業主体の関西国際空港会社(本社大阪市)の服部経治社長や運輸省関係者ら約300人が出席し、くす玉を割って棟上げ祝った。

旅客ターミナルビルは空港島の中央北寄りにあり、地上4階地下1階の本館と南北に延びる地上3階建てのウイングからなる空港の中心施設。全長1.7キロで延べ床面積は約30万平方メートル。

本館と隣接の鉄道駅にはJRと南海電鉄が直接乗り入れる上、5階建て立体駐車場(4500台収容)からも徒歩でチェックインできる。本館内はエレベーターで垂直に移動するだけで国内線、国際線の乗り換えが可能。南北ウイングの計33カ所の搭乗スポットには、無人運転のウイングシャトルで旅客を運ぶ。

旅客ターミナルは4月末で53%まで工事が進んでおり、完成は来年6月4日の見込み。《共同通信》

【大相撲夏場所10日目】曙10連勝

大相撲夏場所10日目(18日・両国国技館)横綱曙は琴錦を押し出しで破り10連勝、単独首位を堅持。追う3人のうち、関脇若ノ花が平幕剣晃の左下手投げに敗れて2敗となった。しかし大関貴ノ花は小城ノ花を攻め込まれながらも左突き落としで、また平幕の貴闘力は物言い取り直しの末、時津洋を下し、ともに1敗を守った。大関小錦は久島海を寄り切って5勝5敗の五分。小結同士の対戦は貴ノ浪が勝って勝ち越しを決め、旭道山は負け越した。十両は湊富士が2敗となったが、単独トップは変わらず。《共同通信》

【日本新党・細川護熙代表】佐川急便との疑惑を否定

日本新党の細川護熙代表は18日、記者団と懇談し、一部週刊誌などが報じている佐川清社主ら佐川急便グループからの資金提供などについて説明するとともに、疑いをもたれるような関係は一切ない、と強調した。

細川氏は、熊本市の自宅の改修費や、東京・元麻布のマンション購入のため昭和57年9月に「東京佐川急便から1億円を借り入れた」ことを認めた上で、別荘などを担保に提供し、平成3年1月までに完済したとしている。《共同通信》

【政府】文民警察官「独自判断で配置換えせぬ」

総選挙を5日後に控え一段と緊迫の度を増すカンボジア情勢を踏まえ、18日午前の閣議で再び文民警察官をはじめとする日本人派遣要員の安全対策問題が取り上げられた。

小泉郵政相は「文民警察官の危険地域からの配置換えが必要だ。日本独自の判断で実行することが必要ではないか」と発言。これに対し、河野官房長官は「現在、あらゆる角度から努力を傾注しているところだ」と理解を求め、郵政相も取りあえず了承した。

河野長官は閣議後の記者会見で、この問題について「現地の判断では移動が最も危険ということだ」と指摘、当面は移動に伴う危険性も考慮し、日本独自に日本人文民警察官を危険地域から避難させる考えがないことを表明した。

武藤外相は18日の閣議終了後の記者会見で、カンボジア情勢に関連し、国連平和維持活動(PKO)協力法で凍結されている平和維持軍(PKF)本体業務について「予測きる事態が起きているので(凍結の)解除について国会にお願いしなければいけないという感じは持っている」と述べ、PKF凍結解除に前向きの姿勢を示した。

カンボジア情勢の緊迫化を受けてPKFの解除に閣僚が言及したのは初めて。外相は、就任当初はPKF凍結解除には慎重だったが「前とは情勢が変わっている」と指摘、カンボジア情勢がPKF業務が必要なほど悪化していることを認めた。《共同通信》

【宮沢喜一首相】「PKO参加5原則は満たされいる」

宮沢喜一
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国会は18日午後、衆参両院本会議で、1993年度補正予算案提出を受け各党代表質問を行った。宮沢首相は緊迫した情勢が続くカンボジアでの国連平和維持活動(PKO)に関し「PKO参加5原則は満たされており、派遣要員・部隊の撤収は考えていない」との見解を改めて示したが、邦人選挙監視要員などの安全対策について「(自衛隊)部隊から保護を受けなければならない」と答弁、派遣自衛隊施設部隊が事実上警護することを認めた。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の梶山幹事長は18日午前の役員会で、前日の与野党幹事長・書記長会談について「(野党から)手形を落とせ、と殴られ放しに殴られました」と、所得税減税の実施を迫られたことを報告。ところが、続けて「国民のためには非常に幸せというか、赤字国債を出してまで減税すべき状態ではなくなりました」。野党には所得税減税を「前向き検討」と言い続けてきた梶山氏だが、最後には、「約束を果たせなかった景気(回復)を恨むばかりです」と、冗談交じりに余裕の口ぶり。

○…社会党の山花委員長は、東京・銀座の画廊で19日まで開かれている美術展に、色紙の書を初出品している。選挙区内の書家に「揮ごうの手本を貸してほしい」と頼んだところ、逆に出展を勧められたというが、本人は忙しさにかまけてこの日も足を運ばずじまい。書は「東呼西応」、父の故山花秀雄同党副委員長が好んで書いた言葉。「全国で民衆が呼応して立ち上がる」というイメージなのだが、果たしてその言葉通りおひざ元の都議選で勝利を収め、「本番」の衆院選に結び付けることができるかー。《共同通信》

【UNTAC・明石康代表】選挙断行に強い決意

社会党PKO調査団(団長・嶋崎譲副委員長)は18日、カンボジアの首都プノンペンの国連UNTAC本部で明石代表と会談し、カンボジア総選挙に対する考えと選挙後のUNTACの対応を聞いた。

明石代表は「選挙が仮に完全なものでなくてもやるべきだ。民主化への試練だ」と選挙実施の決意を重ねて表明した。その上で「一党の圧倒的勝利は独裁政治につながる」と述べ、政権与党以外の各派の選挙運動の機会を保障することがUNTACの重要な課題との考えを示した。さらに総選挙終了後のカンボジアへの関与については「選挙によって成立した新政権が国連に支援を求めた場合、国連は応じるのでないか」と述べ、選挙後も国連が何らかの支援をする可能性を示唆した。

嶋崎氏らが日本のPKOに対する評価を尋ねたのに対し、明石代表は「国際貢献は美しいものでなく、苦しみと危険が伴う。日本はグローバルな視点で世界の人々と協調する方向に向かって努力してほしい」と述べた。

会談後、嶋崎氏は「国際貢献が苦しいものという明石代表の言葉についてどう受け止めるかが今後の課題だ。国会のPKO論議は与野党ともにカンボジアの情勢、歴史を踏まえていなかった」と語り、帰国後、現地調査の結果をもとに国会でPKOについて改めて議論する考えを示した。

嶋崎氏らはこのあとプノンペン市内でラナリット派(旧シアヌーク派)外交部長のシラリット殿下、ソン・サン派のメアス・チャン・リープ執行委員と相次いで会談し、両氏は嶋崎氏らに「プノンペン政権側のわれわれに対する選挙妨害が日増し、に激しくなり、公正な選挙ができない」と訴えた。《共同通信》

【欧州連合条約】デンマークも批准

欧州連合条約(マーストリヒト条約)の存亡をかけたデンマークの批准再国民投票は18日午後8時(日本時間19日午前3時)からの即日開票の結果、有権者の56.8%が条約の批准を支持、昨年の否決以来、約1年にわたり足踏みを続けた欧州統合は、再び軌道に乗ることになった。今後の焦点は、与党内にサッチャー前首相ら反欧州統合派を抱えつつ議会での批准作業を迫られる最後の未批准国、英国に移る。

内務省の集計によると、最終投票率は前回より3.9%高い86.2%となった。批准賛成は56.8%、反対は43.2%だった。

昨年6月2日の前回国民投票で否決の原動力となった最大政党の社会民主党支持者らが今回は賛成に回り、批准支持の最大の原動力となった。また議会内8政党中、極右の進歩党以外がすべて批准を支持した。

批准を再度拒否すればデーンマークは欧州から取り残される、との危機意識をあおる政府の戦術が奏功したとみられ、ラスムセン首相は「国民は疑いなくデンマークと欧州、(最後の未批准国)英国にとって歴史的な重要決定をした」と述べた。《共同通信》



5月18日のできごと