平成1428日目

平成4年12月5日(土)

1992/12/05

【サッカー天皇杯】名古屋、初戦敗退

サッカーの第72回天皇杯全日本選手権決勝大会は5日、佐賀県営総合運動場などで開幕。1回戦16試合を行い、日本プロリーグ(Jリーグ)の名古屋グランパスエイトがフジタ(関東)に1−3で敗れる波乱があった。しかし2連覇を狙う横浜マリノス、ナビスコカップに続くタイトルを目指す読売日本SCなどのJリーグ勢は順当に2回戦に進んだ。

ナビスコカップでベスト4に進出した実績を持つ名古屋は前半からリズムに乗れず、1−1からの後半38分、フジタのワグネル、同43分野口にシュートを許し、早くも姿を消した。日産はベテランの水沼のハットトリックの活躍などから初出場の金沢ク(北信越)に8−0で快勝。読売も北沢の2得点で福岡大(九州)に2−0で勝った。



【プロ野球・阪神】岡田内野手、真弓外野手はダウン

阪神の岡田内野手と真弓外野手は5日、契約更改交渉に臨み、両選手とも減俸の球団提示をのんでサインした。

岡田は700万円減の5000万円で更改。話し合いは約1時間半に及んだが、金額の交渉は「2、3分」(岡田)とか。「何百万円のダウンは覚悟していた。言う材料もない」と即決し、その後は今季の回顧や査定方法などについて雑談したという。「来季はオープン戦でも結果を出さなくてはと思う」と汚名返上の決意を披露した。

真弓は今季、ほとんど代打要員にとどまり、打率2割8厘、12打点と不調だった。更改額は300万円減の6200万円。「今年は自分で持っていた目標も下回ったから」とあっさり判を押した。プロ21年目の来季に向け「何年も前から今年あかんかったら(終わり)という気持ちでやっている。来年は一から出直すつもりで」と語った。《共同通信》

【自民党・小沢一郎元幹事長】改造前に羽田派独立表明の会見

自民党竹下派の小沢一郎・元幹事長は5日夜、岩手県水沢市内で記者団と懇談し、小沢グループの政策集団「改革フォーラム21」(代表・羽田孜蔵相)を母体とした「羽田派」旗揚げの時期について、「内閣改造とは関係ない。筋道の通る時期を計ってやる」と述べた。 同グループ内では、臨時国会直後には羽田氏らが記者会見し、竹下派から独立する決意を表明し、旗揚げのセレモニーや派閥事務所開きは改造後に先送りすべきだとの声が強まってお一り、小沢氏の発言はこうした空気を踏まえたものだ。

羽田孜蔵相は5日、自民党北海道連政経セミナー(札幌市)で講演し、自らが代表を務める政策集団「改革フォーラム21」を母体とした竹下派(小渕恵三会長)からの分離・独立問題について「われわれの集団は新しい政治を目指すものでなければならないし、変な取り繕いはしない」と強調、今臨時国会閉幕前後に予定している「羽田派」旗揚げは避けられないとの認識を示した。

【宮沢喜一首相、加藤紘一官房長官】コメ対応協議

宮沢首相は5日夕、東京・渋谷区内の私邸で、加藤紘一官房長官と約1時間20分間会談、終盤国会や新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)への対応について協議した。 とくにコメ市場開放問題では、多くの国が「例外なき関税化」を基本としている中で、わが国の立場をどう貫くか、田名部匡省農相の訪米による事態打開を含めて、調整が行われた模様だ。《読売新聞》

【自民党・佐藤孝行総務会長】「解散」は東京サミット以降

自民党の佐藤総務会長は5日、札幌市内での講演で、次期総選挙に関連して「6月20日過ぎまで通常国会があり、7月上旬には東京サミットがある。ここで1か月の空白を作って解散する余裕は全くない。解散があるとすればサミット以降だ」と述べた。《読売新聞》

【風船おじさん】連絡途絶える

「自殺行為だ」という周囲の反対を振り切り、東京・小金井市のピアノ調律師鈴木嘉和さん(52)が手製の風船ゴンドラで大空に消えてすでに2週間近く。出発3日目、海上保安庁の捜索機に手を振ってこたえて以降は、消息も途絶えた。

鈴木さんの「ファンタジー号」は、桐の木で作った2メートル四方のゴンドラを、ヘリウムガスを入れた直径6−1メートルのビニール製風船32個で浮揚させる仕組み。カジも推進装置もなく、遠距離用移動電話、遭難信号発信機(航空機用救命無線機)と、高カロリー食など1週間分の食料、毛布、それに、高度を調整するための「おもり」としてビニール袋に入れた沖縄焼酎を積んでいるだけだ。

大空に飛び立った先月23日は、滋賀県・琵琶湖畔で、太平洋横断のための「テスト」中。しかし、その場に立ち会った同志社大工学部の三輪茂雄教授は、「ロープで係留して風船をあげる練習という話だったのに、そのロープをはずして飛んで行ってしまった」と、ミスによる旅立ちではなかったことを証言する。

「ファンタジー号」は、出発翌日の24日午後から遭難信号を断続的に発信。海上保安庁が捜索の結果、25日朝になって宮城県金華山沖800キロで、上空2500メートルを時速約70キロで北東に進むゴンドラを見つけた。しかし、信号がやみ、鈴木さんらしき人影が手を振って異常はない様子で、「救助と言っても、技術的にどうしようもなかった」(同庁)という。

鈴木さんは耐寒服を2枚重ね着していた。しかし、気象庁によれば、捜索機が風船を確認した2500メートル程度でも、気象状況によっては富士山頂並みの冷気。。上空1万メートルともなると気温も氷点下4、50度になるのではないかという。

海上保安庁は今月2日、アメリカ、カナダ、ロシアの沿岸警備隊や救難調整本部に一連の経緯をテレックスで打電、情報収集への協力を求めたが、信号の受信など有力情報は、まだ寄せられていない。《読売新聞・12月5日朝刊》



12月5日のできごと