平成1412日目

1992/11/19

この日のできごと(何の日)

【自民党竹下派】小沢グループが勉強会

分裂状態にある自民党竹下派(小渕恵三会長)は19日、小沢一郎・元幹事長グループの政策集団「改革フォーラム21」(代表・羽田孜蔵相)が同日午前、都内のホテルで「羽田派」旗揚げに向けた勉強会を開く一方、小渕会長側は同日昼の総会で、小沢グループ抜きで常任幹事などの同派幹部人事を決定した。これにより、同派の亀裂は決定的となり、分裂に向けて秒読みの段階に入った。

「改革フォーラム」の勉強会はメンバー全員に招集をかけ、事実上の活動開始とみられていたが、小渕会長側が「分派活動で処分も辞さない」(幹部)と強く反発していることなどに配慮し、小沢氏や羽田氏ら現職閣僚は出席をとりやめ、同グループの衆院議員36人中27人(ほかに代理7人)が出席した。

一方、小渕会長は同日昼の同派総会で、常任幹事には渡辺栄一・元建設相、遠藤要・元法相ら12氏、事務総長代理には、村岡兼造・前運輸相ら2氏の起用などを報告、了承された。

なお、同派総会後に予定されていた政治改革推進協議会の亀井正夫会長を招いての講演会は急きょ延期となった。これは亀井氏が同日朝の小沢グループの改革フォーラムの勉強会の講師を務めたことへの反発からだ。《読売新聞》

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【大相撲九州場所】12日目

大相撲九州場所12日目(19日・福岡国際センター)曙は四つ相撲で旭道山に完勝、琴錦も大翔鳳を問題にせず、ともに1敗を守った。2敗の琴椿は勝ったが、武蔵丸は巴富士に投げ飛ばされて優勝争いから後退するとともに、今場所での大関昇進は絶望的になった。

貴花田は8連勝で勝ち越し、新入幕の琴別府も給金を直した。関脇の安芸ノ島と小結の旭道山は負け越した。十両は駒不動と智ノ花が3敗でトップ。《読売新聞》

【自民党】竹下氏、金丸氏の喚問を約束

佐川急便事件の証人喚問をめぐる国会空転打撃に向け19日深夜、自民、社会、公明、民社の幹事長・書記長会談が開かれ、自民党は竹下元首相、金丸前副総裁の喚問に応じる意向を表明した。しかし野党側はなお難色を示して合意には至らず、20日午前10時に再協議することになった。

野党側は竹下・金丸両氏に加えて、渡辺広康・元東京佐川急便社長に特定して喚問を求めたのに対し、自民党は同氏が拘置中であることを理由に回答を留保、20日に改めて回答することを明らかにした。《共同通信》

【宮澤喜一首相】独経済相と会談

宮澤首相は19日、首相官邸で、来日中のユルゲン・メレマン独副首相兼経済相と会談した。この中で、副首相は、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)で大詰めを迎えている米と欧州共同体(EC)との農業交渉について、「良い結果をもたらすため、ドイツとしても一生懸命やっている」と述べ、積極的に取り組んでいる姿勢を強調した。《読売新聞》

【自民党・森喜朗政調会長】検察庁は再捜査を

自民党の森政調会長は19日、東京佐川急便事件の公判(今月5日)で森氏が「日本皇民党事件」に関与したとされる検事調書が明らかになった問題で、調書内容の真偽を明らかにするための再捜査などを求める要望書を最高検察庁と東京地検に対して提出した。

森氏は要望書で、検事調書の内容は事実無根で虚偽であり、森氏の名誉を著しく損なうもので、検察庁は事実関係を明確にする責務がある、と主張。その上で、調書の内容について、①再度徹底した捜査をする②調書の作成などに際しては、第三者の名誉、プライバシーに最大限配慮するの—2点を要望した。

要望書提出後、同党本部で森氏とともに会見した同氏の顧問弁護士、山本栄則氏は、検察庁側が何らかの形で前向きな措置を講じれば、担当検事らに対する告訴は行わないことを示唆した。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】韓国・盧泰愚大統領と会談

ロシア大統領として韓国を初訪問したエリツィン大統領は19日午前、青瓦台(大統領官邸)で盧泰愚韓国大統領と第1回首脳会議を行い、北東アジア情勢、朝鮮半島問題、経済協力を中心とした二国間関係などについて約2時間意見交換した。

韓国側発表によると、エリツィン大統領はロシアが既に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への武器供与を中断していることを明らかにし、韓国へ軍事協力を行う用意があることを明らかにした。

両大統領は韓ロ基本条約に調印、ゴズイレフ、李相玉両外相が文化協力協定と二重課税防止条約に調印した。《共同通信》

韓国公式訪問中のエリツィン・ロシア大統領は19日、韓国国会で演説、朝鮮半島などを抱え冷戦終結後もなお不安定なアジア太平洋地域の緊張緩和に向け、多国間協議機構や紛争防止センターの創設を提案、同地域の安全保障強化のため国際的な協力態勢を構築する必要性を強調した。また対日関係に触れ、「日本に援助は請わない」と強硬姿勢を示す一方、アジア・太平洋経済協力閣僚会議(APEC)への参加をはじめアジア各国との経済関係強化の意向を表明した。

アジア太平洋地域における具体的な安保構想を示したのは、ソ連崩壊後のロシアとしては初めて。《読売新聞》

【パキスタン・ブット元首相】軟禁脱出

パキスタン・イスラマバードからの情報によると、政府打倒デモを組織して18日身柄拘束され、イスラマバードから南部の都市カラチに移送された同国最大野党パキスタン人民党(PPP)共同総裁のベナジル・ブット元首相は19日午前、事実上の軟禁状態に履かれていた同市内の自宅を脱出、行方が分からなくなった。

ブット女史はデモの続行を宣言しており、同地の消息筋は「デモを指導するため再びイスラマバードに向かったのではないか」とみている。

ブット女史は、カラチの自宅兼事務所、通称ビラワルハウスにいったん戻ったが、深夜から未明にかけて厳重な治安当局の警備をくぐり抜けた。治安当局では同女史の所在を突き止めるため、大掛かりな捜索に乗り出している。

政府は同女史に対し、首都周辺での政治活動を今後30日間禁止するとの声明を出しており、もし同女史が首都に現れた場合は逮捕、拘禁される可能性が高い。《読売新聞》

【ヒラリー・クリントン氏】ホワイトハウスへ

次期米ファーストレディーとなるヒラリー・クリントン夫人が19日、ホワイトハウスに初めて乗り込んだ。ブッシュ大統領とビル・クリントン次期米大統領が18日、ホワイトハウスで会談したのに続き、この日は夫人たちの引き継ぎがあったもの。午後3時、ホワイトハウスに専用車で到着したヒラリー夫人は、鮮やかなエメラルドグリーンのツーピース姿で、こちらも鮮やかな薄紫のワンピースを着たバーバラ夫人と愛犬ミリーの出迎えを受けた。

バーバラ夫人が「ようこそ」と笑顔で近寄ると、ヒラリー夫人も「お久しぶりです」とニッコリほほえみ二人は握手、抱擁した。カメラのフラッシュに、バーバラ夫人が「ここは大変なのよ」とおどけると、ヒラリー夫人も「何となくわかってきました」と応じ、二人は手をつなぎながら、室内に入っていった。ヒラリー夫人は姿を消す前に、待ち構えた報道陣に対し、「皆さん、調子はどう」と軽く手を振るなど、早くも貫録十分だった。《読売新聞》



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