平成1368日目

平成4年10月6日(火)

1992/10/06

【自民党・金丸信元副総裁】政治状況厳しく

自民党執行部は6日の役員会で、金丸前副総裁の5億円献金問題で動揺する党内の鎮静化に向けて「金丸氏が副総裁という公的立場を辞任したことで党としてのけじめはついている」との統一見解をまとめ、臨時国会を全党が「一枚岩となって乗り切る」ことを申し合わせた。

しかし、同日行われた竹下派の当選回数別の議員意見聴取では「献金問題に対する国民の反発は予想以上に厳しい」との認識表明が相次いだほか、政治改革本部選挙制度部会の議論で「金丸氏の進退問題」に言及する意見まで出てくるなど、金丸氏を取り巻く政治状況が一段と厳しくなってきた。《共同通信》



【富士山】一気に雪化粧

6日朝の関東地方は、大陸から寒気が流れ込み、各地でこの秋一番の冷え込みを記録した。富士山も頂の一部だけだった冠雪が、一気に半分ほどまで雪化粧―。

今朝の最低気温は、東京で10.1度(平年比マイナス5.9度)と11月中旬並みとなったほか、千葉9.8度(同5.9度)、横浜9.5度(同6.1度)、前橋9.1度(同4.4度)、熊谷9.5度(同4.5度)などいずれもこの秋の最低。富士山は、五、六合目付近まですっぽりと雪化粧し、晩秋と初冬が同居する冷え込みとなった。山梨県側五合目では、今秋初の積雪となり、駐車場は約1.5センチの雪で一面真っ白となった。

この付近の初雪は例年より半月以上も早く、レストハウスの従業員もびっくり。五合目に通じるスバルラインは四合目以上は通行止めとなった。また、山頂の気温も朝にかけてぐんぐん下がり、富士山測候所によると、午前9時現在、水点下11度。平年より7度低く、積雪は4センチに達した。

一方、冷たい北東気流が吹き込んだ群馬県の山沿いでは、前日からの雨が夜半にみぞれに変わり、6日朝、赤城山と浅間山で初冠雪を観測した。前橋地方気象台によると、赤城山は平年より47日、昨年より50日早く、観測史上最も早かった。浅間山は平年より24日、昨年より9日早い。谷川岳は前日午後から雪模様になり、6日朝には山頂付近は雪にすっぽりと思われた。《読売新聞》

【政府】対中円借款1373億円供与決定

政府は6日、中国への第三次円借款の今年度分として、21プロジェクトに対して計1373億2700万円を供与することを決め、同国政府と書簡を交換した。

中国は、フランスなどから戦闘機を購入すろなど軍事的増強の動きを強めており、軍事拡大目的には使用させないという日本の政府開発援助(ODA)の原則との関連が論議を呼んでいるが、外務省は「今のところ見直しが必要な状況とは思わない」としている。今年度分の内訳は、五強渓ダム(湖南省)建設などの継続案件16件と、湖北省の火力発電所建設などの新規5件。《読売新聞》

【経済5団体】「早急な政治改革を」

平岩外四経団連会長ら経済5団体首脳は6日夕、首相官邸に宮沢首相を訪ね、東京佐川急便事件で国民の政治不信が増大しているとして、選挙制度の改革や政治資金規正法の強化を含む抜本的な政治改革の早急な実行を求める要望書を提出した。

これに対し首相は「経済5団体がこのような要望を出すこと自体異例であり、これを厳しく受け止める」と政治改革への意欲を強調した。《共同通信》

【日本新党】金丸氏の辞職要求

日本新党(細川護熙代表)は6日、東京佐川急便からの5億円献金で罰金刑を受けた金丸信・自民党前副総裁の議員辞職と同氏の証人喚問を要求する見解を発表した。

「金丸氏は法の尊厳をおとしめ、政治不信を招いた責任をとって、すみやかに議員を辞職すべきである」としたうえで、①衆参両院で金丸氏の証人喚問を行い、5億円の使途、暴力団との癒着関係、検察当局との折衝過程などを徹底解明する②金丸氏が自ら議員を辞職しない場合は、国会で辞職勧告決議を行う③次の臨時国会で政治資金規正法の罰則強化などの実現を図る―ことを提案している。 要求併せて「政治腐敗の防止」、「選挙制度の改革」、「国会改革」などからなる「政治改革に関する十か条」と題する提言も発表した。

日本新党の細川護熙代表は6日、参院議員会館で記者会見し、次期衆院選に少なくとも30人の候補者を擁立する方針を示し、このうち10人程度は今月中に第一次公認として発表する考えを表明した。 細川氏は、候補者の具体名は明らかにしなかったが、「地方議員が中心になっている」としたうえで、「30人の中には既成政党からの参加はないだろう」と述べた。また、来年夏の東京都議選にも相当数の候補者を擁立する考えを明らかにした。《読売新聞》

【加藤紘一官房長官】閣僚に派閥活動自粛を要請

加藤紘一官房長官は6日午前、閣議後の閣僚懇談会で、閣僚の派閥活動自粛について、「最近やや徹底を欠いているのではないかとの指摘もあるので、(自粛を)徹底されるようお願いしたい」と各閣僚に要請した。同長官はこの要請について、閣議後の記者会見で、「やむを得ないケースも時々あるかと思うが、最近若干、数が多くなってきている」と説明した。しかし、どのような場合が「やむを得ないケース」であるかについては、「昔所属した派閥にちょっと寄ったということもあるだろうし、そこは常識の範囲内と思う」と述べ、明確な表現を避けた。

閣僚の派閥活動自粛については、自民党政治改革大綱に基づき、宮沢内閣発足後も、派閥の会合に出席しないなどを申し合わせている。しかし、5日、金丸信・自民党前副総裁の5億円献金問題で揺れる竹下派の拡大常任幹事会に羽田孜蔵相、奥田敬和運輸相、渡部恒三通産相の3閣僚が出席したのをはじめ、渡辺美智雄外相が渡辺派の研修会に出席するなど派閥離脱が形骸化し、批判が高まっている。《読売新聞》

【セ・リーグ】首位攻防はヤクルトが先勝

阪神0−1ヤクルト◇6日◇神宮

プロ野球セ・リーグは6日、首位攻防のヤクルトー阪神第1戦は4万8000人の観衆で埋まった神宮球場で行われ、ヤクルトが1−0で勝った。この結果、両者が66勝60敗で並び、優勝決定は10日からの阪神ーヤクルト2連戦(甲子園)に持ち越された。

試合は岡林、仲田の両先発で始まり、六回まではともに無得点。しかしヤクルトは七回、広沢克がバックスクリーンに決勝本塁打を放ち、この1点を岡林が守り切った。両チームの残りはともに4試合。7日も同カードが神宮で行われる。《共同通信》

【警察庁】新制服を発表

全国の警察官と交通巡視員の制服が平成6年4月から一新されることになり、警察庁は6日、新制服を発表した。

現在のデザインは男性警察官が昭和43年から、婦人警察官が51年からのもの。同庁では「ファッション性も取り入れ、21世紀に向けて力強く、さわやかでスマートなものにした」としている。

新しい制服は冬服、合服、夏服の3種類で、現在の冬服と夏服の2種類から、細かな季節感を取り入れた。色のベースは現在と同じ紺色だが、明るい色調。上着はサイドベンツで、ボタンを一つ減らして四つにし、スーツスタイルに近づけた。生地も良質化、現在の約4分の3の重さにした。

これまで腰に下げていた手錠、警棒のベルト(帯革)を上着の下に隠すなど、スマートさとソフトさもアピール。制服と制服用ワイシャツの右上腕には、アメリカのポリス風に都道府県ごとのエンブレムをつける。

婦人警察官は、帽子を現在のドゴール型から、つばのついた丸型のハイバック型に変え、ベストも採用するなど、スチュワーデス風のスタイルになった。制服のバリエーションは男性警察官が現在の3タイプから7タイプに、婦人警察官も3タイプから10タイプに広げ、多様化を図った。《読売新聞》



10月6日のできごと