平成1262日目

平成4年6月22日(月)

1992/06/22

【江本孟紀氏】参院選出馬表明

野球評論家の江本孟紀氏(44)は22日都内で記者会見し「スポーツ平和党の猪木寛至(アントニオ猪木)党首から夏の参院選に出るよう要請されたが、前向きに検討している」と事実上の出馬表明をした。正式発表は、カンボジアを視察中の猪木氏の帰国後の29日に行う。

江本氏は「スポーツによる人の交流が、平和のための最善の方法だと思う。行動力のある猪木さんに共鳴した」と抱負を語った。《共同通信》



【カンボジア復興閣僚会議】閉幕

都内で開かれていたカンボジア復興閣僚会議は22日、「カンボジアの復旧・復興に関する東京宣言」と、「カンボジア和平プロセスに関する東京宣言」を採択して閉幕した。

両宣言は、参加国が表明した総額約8億8000万ドルに上る復旧・復興支援策を盛り込んだほか、ポル・ポト派による武装助員解除の「完全かつ時宜を得た実施」②国連カンボジア監定行政機構(UNTAC)の文民行政要員の早期展開③UNTACによる武装動員解除実行を支援するため、各国の政的貢献と人員の提供―会を求めている。

また、中長期的なカンボジア慢風を調整するカンボジア復興国際委員会(ICORC)が設立され、日本はその議長国として、今後もこの分野で主導的な役割を果たしていくことになった。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】政権浮揚へ得意分野強調

宮沢首相は、22日の記者会見で、今夏の参院選の争点は景気対策であるとの認識を示し、経済運営に自信を見せるとともに、北方領土問題の解決に改めて強い意欲を示した。

これは、国連平和維持活動(PK0)協力法が成立したことで「重荷」(首相周辺)を片付けた首相にとって、今後、得意とする経済運営、外交分野で宮沢カラーを発揮し、政権浮揚を目指そうとする姿勢の表れで、参院選後の内閣改造などについて明言を避けたのも、今後の政局運営をにらみフリーハンドを持つことで主導権を握ろうという狙いからのようだ。

しかし、PKO協力法と並ぶ重要課題である政治改革や、参院選後の公明、民社両党との関係など不透明な要素も多く、首相が指導力を発揮できるかどうかはこれからの展開次第といえそうだ。

首相は、参院選の争点について、「人によってはPKOという人もいるだろうが、国民に一番身近な問題は経済問題ではないか」と、景気対策を前面に掲げて闘う方針を強調した。とくに、経済成長率3.5%の実施に向けては、「山あり谷ありだが、これからのやりようだ」と経済運営に自信をのぞかせるとともに、景気対策については、時期、規模は明示しなかったものの、この日の自民党四役との協議で、建設国債増発を中心とした内需拡大策の検討を指示したことを説明。同時に、赤字国債発行については「やりたくない」とキッパリ否定するなど、メリハリのきいた答弁ぶりだった。

首相が景気対策を強調したのは、得意分野をアピールすることで選挙戦を有利に運ぼうという狙いからとみられ、参院選の見通しに一ついても、改選議席(126)の過半数(64)確保に強い意欲をみせた。

政局運営についても、参院選後の内閣改造は、「今のチームは非常にいいチームだ」と消極姿勢を強調、また、自公民連立内閣構想も「否定するとともに、年内解散も「まったく念頭にない」と言下に否定してみせた。こうした一連の発言、なかでも政局発言は、本音をみせないことで、参院選後の政局運営の主導権を確保しようという意欲の表れとみられる。

しかし、その一方で、内閣改造は、渡辺美智雄外相の入院の長期化などで避けられないとの見方があるのも事実。また、政治改革も、秋には予想される臨時国会で緊急是正の実現に強い意欲をみせたものの、抜本改革をまとめる11月には、中選挙区制の下で進めるのか、小選挙区制を導入するのか、党内で大激論になるのは必至で、それと緊急是正との関係への言及も避けた形だ。

参院選後には、東京佐川急便事件の政界への波及も、との見方も一部にあるだけに、首相が主導権を握れるかどうかは依然として定かではない。《読売新聞》

【政府、自民党】追加景気策で協議

宮沢首相と綿貫幹事長ら自民党四役は22日午前、首相官邸で、景気のてこ入れ策として4年度予算の大型補正を柱とする第二次景気対策について協議した。この中で、首相は、景気対策の具体的な内容として、①公共事業前倒しなど三月末の第一次景気対策のフォローアップ(事後点検)②ゴミ処理場など生活関連分野への投資③財政投融資の枠の拡大による中小企業対策④企業の設備投資減税―の四項目をあげて、検討し、首相が先進国首脳会議(ミュンヘン・サミット、7月6ー8日)に出発する今月30日までに結論を出すよう指示した。

政府、自民党の協議は、夏の参院選に向けて、①景気対策をアピールする必要がある②米国などが内需拡大による年率3.5%の経済成長率達成を求めており、サミットの場で、わが国の対応策の提示を迫られている―などから行われ、首相、党四役のほか、羽田孜蔵相、加藤紘一官房長官らが出席した。

協議では、景気が依然、下降線をたどっているとの認識で一致。首相は、補正予算を含めた景気対策の実施時期については、「議論する時期ではない」としながらも、景気対策は必要として、四項目の検討を指示した。

このうち、公共事業は、第一次の緊急対策で、公共事業の契約率75.2%を上半期に前倒ししたため、下半期に大幅に不足するとみられる事業量について、補正に計上しようというもの。その場合、「生活大国」実現の観点から、とくに生活関連分野に配慮することとし、ゴミ処理、産業廃棄物関連、駐車場などの分野を取り上げようというものだ。《読売新聞》

【東京株式市場】86年以来の終値16000円割れ

東京株式市場は22日、景気の先行き不安感を背景に全面安の展開となり、平均株価(225種)終値は前週末に比べ598円65銭の大幅安の1万5921円22銭と1万6000円を割り込み、今年最安値を更新した。1万5000円台は1986年10月22日(1万5819円55銭)以来5年8ヶ月ぶり。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】番付発表

7月5日から名古屋市の愛知県体育館で始まる大相撲名古屋場所の番付が22日朝、日本相撲協会から発表された。北勝海の引退で今場所は番付から「横綱」の文字が消えたが、これは昭和6年5月-7年10月場所以来のこと。

大関は、しこ名の「曙」に「、」を付けた新大関の「曙」が東、史上6位の在位31場所となる小錦が西の正位と、外国人力士が史上初めて東西の最高位を占めた。霧島は3度目の大関カド番を迎える。

関脇は大関候補の安芸ノ島が4場所ぶり、琴錦が3場所ぶりに返り咲いた。小結の三杉里は21場所ぶりで、貴花田は2場所ぶりの三役復帰。新小結の巴富士は、弓取り経験者としては戦後初の三役。

北勝海のほか、元関脇の「栃司(現入間川親方)と巨砲(大嶽親方)が相次いで引退したこともあり、幕内、十両への昇進はともに大量の6人。

新十両の坂本山改め肥後ノ海(日大出)は28人目の学生相撲出身関取となる。若闘将は間垣親方(元横綱若乃花)が部屋を興して9年目で初めて育てた関取。《読売新聞》

【中国・鄧小平氏】「私は資本主義が欲しい」

私は資本主義が欲しい—。22日の上海紙「解放日報」は、中国の最高力者、鄧小平氏が今年2月、上海市のマイクロエレクトロニクス工場を訪れた際の視察記を載せ、鄧氏のこんな発言を紹介した。資本主義の利用を説く同氏だが、これほど“過激”な言葉が伝えられたのは初めて。

2月10日、楊尚昆国家主席とともに工場を訪問した鄧氏は、海外から導入された設備を指し「これは資(資本主義)か社(社会主義)か」と職員に質問。返答に窮した職員に「元は資でも今は社だ。私は資が欲しい。資は社に変えられるからだ」と資本主義を利用した経済発展の持論を述べた。《読売新聞》



6月22日のできごと