平成1193日目

平成4年4月14日(火)

1992/04/14

【北朝鮮・金日成主席】日朝正常化に意欲

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問中の自民、社会両党代表団は14日午前、平壌市の錦繍台議事堂で金日成主席とそれぞれ個別に会談した。

自民党代表団の池田行彦団長は、日朝友好促進のため核疑惑の解消に努めてほしいとの宮沢自民党総裁と金丸副総裁の親書を手渡したのに対し、金主席は「宮沢総裁、金丸副総裁からの親書に感謝の気持ちを伝えたい」と述べた。

また社会党代表団との会見で金主席は田辺委員長に対し「南北対話が進展している中、日朝正常化交渉も(自民、社会、朝鮮労働)3党共同宣言に基づきこれからも進めていきたい」と述べ、日朝関係正常化に強い意欲を表明した。《共同通信》



【宮沢喜一首相】北方領土「西側共通の問題」

宮沢首相は14日、首相官邸で開かれた自民党の衆院当選一回生との懇談会で、独立国家共同体(CIS)への支援と北方領土問題の関係について、「我々はG7(先進7か国)と協調して支援するつもりはあるが、同時に北方領土問題について自由主義陣営共通の問題として認識してもらいたいと伝えるつもりだ」と述べ、4月下旬の仏独訪問や7月の先進国首脳会議(ミュンヘン・サミット)出席を通じ、G7各国に対し、対CISへの本格支援は北方領土問題解決が前提とするわが国の立場に理解を求めていく方針を表明しまた。

首相は「7月のサミットにエリツィン大統領に来てもらうことになるかもしれない」と述べ、エリツィン大統領のサミット出席の可能性を示唆した。

これに関連して、石原信雄官房副長官は同日夕の記者会見で、「(議長国のドイツから)ご相談があれば前向きに対応することになる」とし、エリツィン大統額のサミット出席に応じる意向を示すとともに、参加形式は、昨年のロンドン・サミットと同様、オブザーバー参加になるの見通し示した。

首相が、北方領土問題で「自由主義陣営共通の問題だ」と、改めて領土問題を西側各国首脳に訴えていく意向を明らかにしたのは、西側各国内で対CIS支援の声が高まり、サミットの場でも領土問題がなおざりにされる可能性があるため、あえてクギを刺したものと受け止められている。《読売新聞》

【自民党・金丸信副総裁】中台統一への橋渡しに意欲

自民党の金丸副総裁は14日夜、都内のホテルで開かれた日中国交正常化20周年記念中国教職員訪日団の歓迎レセプションであいさつし、中国と台湾の統一問題について、「同じ言葉、同じ民族でありながら、二つに分かれていることは不幸なことだと思っている。いつの日か一つになることは私の心の中で当然だ」と述べた。

そのうえで金丸氏は、先の中国共産党の江沢民総書記との会談でこうした考えを伝えたともに、「是非話し合いを持つべきではないか。その時の橋渡しは私がする」と述べたことを明らかにした。

また、金丸氏は日中関係について、「われわれの先輩、先祖が皆さんの国や隣国に対しても、誠に申し訳ないことを致し、心からおわびをしなければならない。日本の悪いところもあるが、いいところもあるわけで、相互扶助、共存共栄という考え方の中で成果を上げたい」と強調した。《読売新聞》

【ゴルバチョフ夫妻】日本の学生と対話

「皆さんとの出会いは、私たち夫婦へのプレゼントです」。そう切り出したゴルバチョフ元ソ連大統領の笑顔で、会場はすっかりリラックスしたムードに包まれた。14日、青山学院大学で開かれたゴルバチョフ夫妻と学生の対話集会。ライサ夫人を「人生最良の伴りょ」と持ち上げる元大統領。花束を差し出した幼稚園児を抱き上げる夫妻。お得意のユーモアとパフォーマンスが飛び出すたびに、会場は大いにわいた。

夫妻は予定より20分も早く会場に到着。1800人の聴衆から拍手で迎えられた。質疑応答では、「単に(私が)話をするだけと思っていたが、対話形式と聞いて期待している」と話し始めたゴルバチョフ氏。政治や経済、社会など多岐にわたる質問に、てきぱきと、かつ真剣に答えていた。

氏が理事長を務めるゴルバチョフ財団のエイズ問題との取り組みについて聞かれると、「そんな研究テーマがあることを思いもつかなかった。大変うれしい」。ここで、突然ライサ夫人が「確かに予想外の提案ですが、若者の意見ですし、検討する価値はあるわと“助言”すると、氏は「人生最良の伴りょの言うことですから、もちろん検討しましょう」と、会場をわかせた。《読売新聞》



4月14日のできごと