平成1189日目

平成4年4月10日(金)

1992/04/10

【ボクシング・鬼塚勝也選手】初戴冠

世界ボクシング協会(WBA)ジュニアバンタム級王座決定12回戦は10日、東京体育館で行われ、同級1位の鬼塚勝也(協栄)が同級2位のタノムサク・シスボーベー(タイ)に判定で勝ち、新チャンピオンになった。

日本人の世界チャンピオンは通算31人目。これで日本の世界王者は辰吉丈一郎(大阪帝拳)、井岡弘樹(グリーンツダ)と合わせ、1982年7月以来、10年ぶりに3人となった。《共同通信》

【ボクシング・平仲明信選手】初戴冠

世界ボクシング協会(WBA)ジュニアウェルター級1位の平仲明信(沖縄)がチャンピオンのエドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)に挑戦したタイトルマッチ12回戦は10日、メキシコ市で行われ、平仲が1回1分32秒TKO勝ちし、二度目の世界挑戦でタイトル奪取に成功した。

10日には東京でWBAジュニアバンタム級の鬼塚勝也が王座に就いており、平仲は日本人通算32人目の世界王者となった。《共同通信》



【ロンドン爆弾テロ】

英保守党が4期連続の勝利を決めた総選挙終了後の10日夜、ロンドン中心部の国際金融街シティーで大型爆弾によるとみられる連続爆発事件が起き、2人が死亡、93人が負傷した。負傷者の中には三和銀行ロンドン支店と関連会社などのディーラーら日本人19人が含まれていた。

この直後の11日未明にもロンドン市内の幹線道路接続点で爆弾が爆発したが、負傷者はなかった。ロンドン警視庁はカトリック系過激派組織「アイルランド共和軍」(IRA)の犯行の可能性が大きいとみて、本格的捜査に乗り出した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】解散念頭にPKO審議

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮沢首相は10日昼、自民党の衆院当選1回生議員22人を首相官邸に招き、昼食をとりながら約1時間懇談した。この中で首相は国連平和維持活動(PKO)法案の審議に関連して「ぎりぎりのところまで戦うことにせざるを得ないかもしれない」と述べた。

これは同法案審議の行方によっては衆院解散もあり得るとの渡辺外相らの見解を念頭においた発言と受け止められており、首相の強い決意を示したものだ。《共同通信》

【国連・ガリ事務総長】アフガニスタンに「暫定評議会」設置

ブトロス・ガリ国連事務総長は10日、ジュネーブで記者会見し声明を発表、国連の仲介により、アフガニスタンのナジブラ政権に代わる「暫定評議会」を早急に設置し、今後数週間以内に国連主導のアフガン和平会議を招集、暫定政権樹立を目指すことを明らかにした。

「評議会」は15人で構成され、そのメンバーは「間もなく発表される」という。アフガン反政府勢力の中には、依然、武力による政権奪取を掲げる組織もあるが、国連は13年越しの内戦収束に向け積極的なイニシアチブを示したものである。

ガリ事務総長の声明によると、暫定評議会の構成、暫定政府樹立に至るまでの手続きなどは、現在も交渉が進められている。この監定評議会は「公正な人物」で構成するとされており、政治的指導者、ゲリラ各派、宗教的指導者、部族長などが参加するものと見られる。

ナジブラ大統領は先月18日に「暫定政府樹立についての合意が得られれば、権限を委譲する」と述べ、辞任の意向を明らかにしており、事務総長声明もこれを確認した。

国連による仲介工作は、今年初めから国連事務総長特使のベノン・セバン氏による現地での精力的な根回し作業が続けられていた。この結果をセバン氏がジュネーブ滞在中のガリ事務総長に報告、国連事務総長声明に踏み切った。声明は関係各国が全面支持していると述べており、和平会議の開催場所については、ジューネブかウィーンが有力視されている。《読売新聞》

【自民党・金丸信副総裁】社会党・田辺委員長と会談

自民党の金丸副総裁と社会党の田辺委員長は10日、都内で開かれた日朝友好親善協会設立準備会に出席したあと、2人だけで約20分間会談した。この中で、両氏は与野党協議が本格化している政治改革について、まず政治腐敗防止のための具体策を早急に整備する必要があるとの基本認識で一致した。

また、田辺氏は、衆院の定数是正に関して、「実現しなければならない問題だが、あわててこそこそとやるのはよくない」と述べ、自民党内でとりざたされている「四増四減」などの小幅の是正案を強く批判。さらに「定数是正をはじめとした政治改革全般について宮沢首相がどう判断し、自民党内をどうとりまとめるつもりか聞きたい」として、党首会談の実現を求めた。

一方、金丸氏は、国連平和維持活動(PKO)協力法案について社会党の審議協力を要請。田辺氏はなお環境整備が必要との見方を示し、さらに、同法案自体については、あくまでも廃案に追い込む方針であることを強調。今国会での成立をめざす金丸氏とは平行線に終始した。《読売新聞》

【フィギュア・伊藤みどり選手】引退申し入れ

アルベールビル冬季五輪のフィギュアスケート女子シングル銀メダリストの伊藤みどり選手(22)(プリンスホテル)は10日、日本スケート連盟に引退を申し入れた。引退の理由について、同選手は口頭で久永勝一郎副会長に「競技生活でのプレッシャーをこれ以上味わいたくない。普通の生活をしたい」と伝えた。同副会長は慰留に努めたが、気持ちは変わらなかったという。連盟としては、今後も話し合いを続けていく方針。

同選手が所属しているプリンスホテル側によると、選手生活の区切りと考えていたアルベールビル五輪が終わって、現役を続けていく気持ちが薄れ、引退の決意は固いという。

伊藤選手は、6歳でスケートを始め、小学五年生で全日本に初出場。全日本選手権8連覇中。1988年のカルガリー五輪で5位。89年の世界選手権では日本選手として初めて優勝した。女子選手として世界で初めて三回転半ジャンプに成功した選手として知られる。《読売新聞》



4月10日のできごと