平成1177日目

平成4年3月29日(日)

1992/03/29

【巨人・元木大介内野手】一軍入り

巨人は29日、公式戦「出場選手」28人を決め各選手に内示、昨年ドラフト1位入団の元木内野手が初めて一軍入りを果たした。

元木は宮崎キャンプ終了後にファーム落ちしたが、野手の故障者が目立ったため3月中旬に再び一軍に合流。オープン戦に9試合出場して11打数3安打、2打点の成績を残した。藤田監督は同選手を抜てきした理由について「実際には試合に出るチャンスは少ないので(出場選手に)残すか迷った。だが彼には何かがある。その力を発揮してもらいたい」と説明した。

通告を受けた元木は「うれしい。頑張るだけです」と抱負を語った。《共同通信》



【衆院群馬2区補選】自民が社共破り2議席

自民党が連敗した参院奈良、宮城両補選に続く衆院群馬2区補選(欠員2)は、29日投票、即日開票の結果、自民党の前職・谷津義男氏(57)と新人の元NHK記者・中島洋次郎氏(32)が、社会党新人の生協理事・須永敏江氏(41)(社民連推薦)らを抑えて当選、自民が2議席を独占した。投票率は67.03%だった。

政府・自民党は、昨年11月発足した宮沢政権下での国政選挙の連敗を食い止めたことで、「共和」汚職事件などによる逆風に一応の歯止めをかけるとともに、宮沢政権立て直しの足掛かりが出来たとし、今後、政治改革や国連平和維持活動(PKO)協力法案をめぐる国会運営でも積極的な攻勢に出る構えだ。 一方、社会党は田辺委員長の地元で議席を失ったことで大きな打撃を受けており、夏の参院選に向け、態勢の再構築を迫られている。

今回の補選は、須永徹氏(社会)と中島源太郎元文相(自民)の死去に伴うもの。須永氏の妻、中島氏の二男の“弔い合戦組”に、返り咲きを狙う谷津氏と、共産党新人の党地区副委員長・小菅啓司氏(41)が絡んで激しい選挙戦を繰り広げた。

政治倫理・政治改革問題が最大の争点になるとみられていたが、告示直前に社会党衆院議員がゴルフ場開発会社との癒着問題で議員辞職したことや、「東京佐川急便」事件と社会党参院議員との関連が取りざたされたことから、自民党も正面から政治改革を訴えたため、焦点がぼけた形となった。

今回の補選では、自社の各1議席か、自民2議席独占かが焦点となり、政府・自民党は、宮沢首相や党三役らを送り込むとともに、自民2候補が所属する三塚派が全面的にてこ入れ、本選挙並みの態勢をとった。

谷津氏は地元の館林市などを固め、中島氏は富士重工を中心とした企業グループの支援を得て、「自民2議席」を大義名分に笹川尭衆院議員の協力を取り付け、票を伸ばした。 須永氏は、自民2陣営のつばぜり合いの間で埋没。社会党議員の一連の不祥事などで追い風が弱まる中、参院奈良、宮城両補選のように「連合」の旗印のもとに幅広い有権者を結集することが出来ず、前々回衆院選では自民党が3議席を独占するという保守の厚い壁を破れなかった。小菅氏は都市部を中心に組織票をまとめるにとどまった。

首相や自民党は、今国会で政治改革に一定の成果をあげるとともに、PKO法「案の成立に全力を挙げる。また、景気対策の推進などで、低迷する内閣支持率上昇を図り、参院選に向けた態勢の整備を急ぐ方針だ。

宮沢首相(総裁)は29日夜、衆院群馬2区補選の結果を受け、次のような談話を発表した。 「(自民党が)2議席を確保できたのは、自民党に対して国民の叱咤激励をいただいたものと受け止め、さらに心を引き締めて、政治改革、景気対策、生活大国づくり、国際貢献など重要課題に取り組んでいく」《読売新聞》

【渋谷センター街】時限爆弾が爆発

29日午前1時ころ、東京都渋谷区宇田川町、渋谷センター街のファストフード店「森永ラブ」前の路上で、積み上げられていたゴミの中に仕掛けられていた爆弾が爆発、同店一階部分の看板の一部が吹き飛んだほか、道路を隔てたビルの二階の喫茶店「アートフード」の窓ガラスにひびが入った。

現場は渋谷駅側から約200メートル離れたセンター街の中心部で、週末とあって、“渋カジ族”と言われる若者をはじめ人通りが多かったが、けが人はなかった。

渋谷署で調べたところ、現場から黒こげになった消化器のとっ手部分と、カッターナイフの刃4、5片、直径9ミリのベアリング玉二十数個、電池ケース、時計の部品などが見つかった。このため、同署では時限式消火器爆弾と断定、不特定の通行人を狙った犯行とみて捜査を始めた。

爆弾が仕掛けられたゴミの山には、「森永Lラブ」など周辺の飲食店からのゴミ袋が積み上げられており、同店などがゴミを出した28日午後10時ごろには爆弾が見当たらなかったことから、同署ではゴミが積み上げられた後に爆弾を隠したものとみている。

爆発を目撃した近くの飲食店のアルバイト従業員(21)は「店の前でお客さんと話をしていたら、ものすごい音と地響きがして、周囲に真っ白い煙が上がった」と話していた。

現場には、幅約10メートルの道路いっぱいにゴミから飛び出した紙くずや発泡スチロールが散乱。爆発音に驚いた飲食客らが300人以上集まり、明け方まで混乱した。《読売新聞》



3月29日のできごと