平成1170日目

1992/03/22

この日のできごと(何の日)

【大相撲春場所】千秋楽

大相撲春場所千秋楽(22日・大阪府立体育会館)大関小錦が13勝2敗で2場所ぶり3度目の優勝を飾った。前日まで2敗で並んでいた4人のうち平幕安芸ノ島、小結栃乃和歌が相次いで敗れ、賜杯の行方は2敗同士の小錦、霧島両大関の一番にかかった。小錦は立ち上がりからパワーで霧島を圧倒し、寄り倒して優勝を決めた。

関脇同士の対戦は曙が貴花田を突き出し、勝ち越しを決めて関脇を確保。貴花田は5勝10敗。栃乃和歌を倒した小結水戸泉も8勝7敗と勝ち越したが、小結若花田は白星なしの10敗5休に終わった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【スピードスケート・橋本聖子選手】帰国

アルベールビル冬季五輪後、世界選手権やワールドカップ(W杯)出場のため欧州を転戦していたスピードスケートの橋本聖子(富士急)が22日、2つのメダルをみやげに、約2か月半ぶりに帰国した。

同日午後、成田に到着した橋本は、両親や会社関係者約100人の出迎えを受け、「五輪でメダルを取れたのは、今まで支えてくれた人にお返しができたうれしさが、世界選手権は、自分なりにこだわってきたオールラウンドでのメダルということで別のうれしさがあります」と、充実した2か月余りの遠征を振り返った。

今後については、すでに今季限りの現役引退を表明しているが、「五輪、世界選手権と燃え尽くして、肉体的にも精神的にも疲れているので、それ(引退)も含め、少し休んでから、ゆっくり考えたいです」と、今後の“進路”決定にはもう少し時間がかかるようだ。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】防大卒業式で訓示

宮澤首相は22日午前、神奈川県横須賀市の防衛大学校卒業式で訓示した。

首相はこの中で、参院で継続審議になっている国連平和維持活動(PKO)協力法案について「国際的貢献を実施するためPKO法案、国際緊急援助隊派遣法改正案を速やかに成立させていただくよう審議をお願いしている」と述べ、PKO法案の早期成立に重ねて意欲を表明した。

首相はペルシャ湾への海上自衛隊掃海部隊の派遣を例に挙げ、「国際社会の期待にこたえ、自衛隊が能力を発揮することは大いに意義がある」として、PKOへの自衛隊参加に積極的な姿勢を示した。《共同通信》

【宮澤喜一首相】景気立ち直り早い

宮澤首相は22日夕、衆院群馬二区補欠選挙応援のため訪れた群馬県太田市で記者会見し、景気が減速傾向にある日本経済の先行きについて、「大丈夫だ。日本の経済は潜在的に強い。在庫調整が多少遅れても、経済の立ち直りは意外に早いと思う」と楽観的な見通しを示した。

首相は特にその理由として、「金利はそのへんが底だな、という状況になれば設備投資をせざるを得ないと企業家は考えている」と述べ、近く実施が予想される第四次公定歩合の引き下げを念頭に、産業界の投資意欲が高まるとの認識を表明。さらに、「(日本は)人手不足だから合理化投資と省力投資をしなければこの先やっていけないという判断がある。本来的に設備投資の必要があり、人手が緩んでいる時の不況とは違う」と指摘した。

これに関連し、首相は在庫調整の終わる時期について、「今半分ぐらいのところにある」との見方を示すとともに、平成三年度の政府経済見通しの実質3.7%成長について「1-3月期がどういう経済になるかということだから、かなりいいところまで行くことは確かだと思う」と述べた。

首相は、終わったばかりの日ロ外相会談に関し、「(日ロ双方に)北方領土問題を詰めていかなければならない潮時が来たという判断がある」と述べ、9月中旬のエリツィン大統領の来日時に、領土問題で事態の打開を図ることに改めて強い意欲を示した。《読売新聞》

【ツルネン・マルティさん】町議に当選

神奈川県湯河原町の町議選(定数22)に出馬して話題を呼んでいたフィンランド出身で英語塾経営のツルネン・マルティ(日本名・弦念丸呈)さんは、22日に行われた投、開票の結果、見事に初当選を果たした。24人の立候補者中、1051票を集めて4位で当選。ツルネンさんは、日本に帰化しているが、欧米人が自治体の議員になるのは全国にも例がなく、今後の活躍が注目されている。

ツルネンさんは「青い地球を見つめる青い目」のスローガンのもと、五日間の選挙期間中一切選挙カーを使わず、趣旨に賛同して駆け付けてくれた若者や主婦らとそろいのジャンパーを着て町中を練り歩く草の根戦術を展開。「夢があって誇りを持てる町づくり」を訴えてきた。

有権者約2万1700人の町内では「やはり地元生まれの人でないと」との声も強かったが、「クリーンな町づくり」を訴えてはね返した。

開票が始まると、自宅兼事務所で静かに待機。当選を知らされると、すっかり板についた日本語で「金のかからない選挙が実現できてうれしい。今後も金のかからぬ政治とゴミのないきれいな町づくりを目指し、BE POSITIVE(積極的)の精神でがんばりたい」と、淡々とした表情で新町議の抱負を述べた。《読売新聞》

【美空ひばりさん】墓荒らされる

22日午前6時半ごろ、横浜市港南区日野の市営日野公園墓地内にある故・美空ひばりさんの墓所内が荒らされ、墓石などにスプレーで落書きされているのを、墓参りに来た人が見つけた。周囲約100メートル以内に点在する他家の計15基の墓石も倒されていた。

約22平方メートルのひばりさんの墓所内には「加藤家之墓」と刻まれた墓石のほか、自作の歌とサインが刻まれた歌碑と墓誌が設置されている。横浜・港南署の調べでは、これらの文字の上に銀色のスプレーが吹き付けられており、さらにファンなどの供花も倒され、踏みつけられていた。周囲の墓石は根こそぎ倒され、一部は破損していた。

同署で器物損壊事件として調べているが、ひばりさんの墓は墓地の北側入り口から約100メートル入った場所で、同日午前0時に警備員が見回りをした際は、異状はなかったという。倒された墓石にはかなり大きなものも含まれており、同署では複数による仕業ではないかと見ている。同墓地では一昨年6月と暮れにも墓石が大量に倒される事件が発生しているが、その時はひばりさんの墓には手がつけられていなかった。

同市内では「美空ひばり記念館」の建設話が持ち上がっており、あす24日には発起人らが「記念館建設促進委員会(仮称)」の初会合を開く矢先の出来事。お彼岸とあって、この日も多くのファンが墓参に訪れたが、予期せぬ出来事に憤慨。荒らされた墓の清掃を行い、元通りにした。《読売新聞》

【仏・地方選】社会党、歴史的敗北

フランスで22日行われた地方選(地域議会、県議会議員選)は同夜即日開票に入り、ミッテラン政権の与党、社会党が歴史的な助北を喫した。

開票は23日未明まで続けられたが、比例代表制で実施された地域議会選に関する内務省の中間発表によると、社会党は得票率18%前後で2割を下回るのは確実。86年の前回地方選より10%以上減らしたばかりでなく、71年の同党創設以来のワースト記録を残すことになった。

また、58年に現在の第五共和制が発足してから、政権党の得票率が20%を切ったのも初めてで、国民の政府批判が明確になり、ミッテラン政権は苦境に立たされた。《読売新聞》

【F1】

自動車のF1シリーズ第2戦、メキシコ・グランプリ(GP)は22日、エルマノス・ロドリゲス・サーキット(1周4.421キロ)で69周の決勝レースが行われ、ウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセル(英国)が1時間31分53秒587(平均時速199.176キロ)で優勝、開幕戦の南アフリカGPに続き2連勝した。マンセルは通算23勝目。

2位にリカルド・パトレーゼ(イタリア)が入り、ウィリアムズ・ルノーが開幕戦に続き1、2位を独占した。昨年の総合チャンピオン、アイルトン・セナ(プラジル、マクラーレン・ホンダ)は12周目にマシントラブルでリタイアした。

予選24位の片山右京(ベンチュリ・ランボルギーニ)は3周遅れの12位と健闘した。《共同通信》



3月22日 その日のできごと(何の日)