平成1155日目

1992/03/07

この日のできごと(何の日)

【東京都港区・赤坂小学校】118年の歴史に幕

東京・港区の赤坂小学校(足立章校長)が、生徒数の減少から118年の歴史に幕を閉じることになり、7日、同校の講堂で閉校式が行われた。

同校は明治6年、学制施行とともに開校。これまで洋画家の黒田清輝など多くの著名人を輩出し、戦前は常に1000人を超す生徒がいた。

ところが、都心部の過疎化で次第に生徒が減少、昨年の新一年生が入学せず、現在は二、四、六年生だけの36人になり、来月1日から隣接する檜町小学校に統合されることになった。

この日の式典にはOBら500人が参加。また赤坂御所が学区内にあることから、三笠宮崇仁親王も出席、あいさつされた。式の後、同窓会有志によって、同校校門横に作られた顕彰碑の除幕も行われた。

昭和11年卒業の清松茂之さん(68)(無職)は「六年生の時、二・二六事件で休校になったのが思い出に残る。閉校は時代の流れとはいえ、やはりさびしい」と話していた。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【福井県小浜市】川に車に落ちていたが、、、

7日早朝、小浜市高塚、北川の川の中に車が落ちているとの通報。駆けつけた小浜署員や若狭消防署員らが捜索したが、車中に人はいない。一時は流されたのではないかと心配されたが、車の持ち主は敦賀市内の男性で、本人は何と、既に小浜市内の職場で働いていることが分かった。

小浜署が調べたところ、この人騒がせな男性は、前日の夜中に堤防から川に落ち、車をそのままにして自宅へ戻ってしまったという。警察への連絡も、車を引き上げる手配もしていなかったらしい。

近くの住民を心配させ、レスキュー隊は朝早くから冷たい水の中を捜索。小浜署は「非常識だ。連絡さえすればこんな騒動にならなかったのに。飲酒運転の疑いもある」と、無責任さにカンカンだった。《福井新聞》

【宮澤喜一首相】衆院「総定数削減が原則」

宮澤喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮澤首相は7日夕、参院宮城補選応援のため訪れた仙台市内のホテルで記者会見し、政治改革に関連し「衆院の総定数はやはり削減するのが原則だと思う」と述べ、定数格差の是正とともに、現行512の総定数を削減すべきだとの考えを表明した。

首相は、6日発表された日銀の企業短期観測調査(短観)が在庫調整の遅れを指摘したことについて、認識が一致するとし、公定歩合引き下げについて「日銀総裁が海外出張中だが、帰国してから短観の内容などを子細に検討すると思う。(公定歩合については)日銀の判断に信頼を寄せている」と述べ、訪欧中の三重野日銀総裁が11日に帰国するのを待って、日銀が早期に公定歩合の第4次下げの本格的な検討に入るとの見方を示唆した。《共同通信》

【参院宮城補選】決戦前夜トップ攻防

今夏の参院選の前哨戦であるだけでなく、今後の宮澤政権の政局運営にも大きな影響を与える参院宮城補欠選挙の選挙戦最終日の7日、事実上の一騎打ちを繰り広げている自民、連合両候補支援に、宮澤首相(自民党総裁)や田辺・社会、大内・民社両党委員長ら各党党首が駆けつけ、杜の都で激しい応援合戦を繰り広げた。

宮澤首相は、急きょ宮城入りに踏み切った。さる2月9日投票の奈良補選では同様の選挙戦パターンで自民が大敗を喫しているだけに、首相にとっては、「がけっぷちの選挙」(周辺)。「共和」事件による政権のイメージダウンを払拭するように政治改革の推進を前面に掲げ、仙台市内をあわただしく駆け巡った。

この日、出発間際まで首相官邸で電話をかけまくった首相は、同日午後3時過ぎ、新幹線で宮城へ。仙台入りした首相は、滞在時間わずか1時間半余という駆け足スケジュールで宣伝車からの遊説や個人演説会に臨んだ。

とくに今回、地元では「共和」事件の影響から首相遊説を敬遠する向きもあっただけに「最終日でご迷惑かと思ったが、県連がいいよと言うので、ようやくお手伝いに来られた」と、面目を保てたことに満足そう。その上で、「一政権、一政党とかいうことではない。日本の未来がかかった選挙だ」と自民党候補への支持をアピール。さらに「政治改革は待ったを許されない。不退転の決意を持って(改革に)向かう」とひとしきり、政治改革に取り組む姿勢を強調した。

また、コメ市場開放問題にもあえて触れた。ジュネーブの関税・貿易一般協定(ガット)事務局に対し、5日に提出した農業保護削減計画(国別表)でコメの関税引き下げ率などを空欄にしたことを挙げ、「私が指示して、コメの関税化は受け入れることはできないと決定した」と自らの指導力を力説。さらに、「答案を出しちゃった以上、もう答案を取り戻すことはできない。もう心配して下さらないようお願いします」と述べ、コメどころ宮城を意識、農民の不安の払拭も図った。

一方、連合候補の支援には、田辺、大内両氏のほか、田川・進歩、江田・社民連の各党首と山岸章・連合会「長も加わり、そろってJR仙台駅近くの繁華街で有権者に支持を訴えた。

各党首らとも、「共和」汚職事件など自民党の政治腐敗を取り上げ、「自民党はガンの末期だ(田川氏)、「金権腐敗のアカに汚れている」(山岸氏)などと厳しく批判。そのうえで、「自民党に政治腐敗の反省を求めるのか、それともこれを容認するのかがこの選挙で問われている」(大内氏)と訴えた。《読売新聞》



3月7日 その日のできごと(何の日)