平成1084日目

1991/12/27

この日のできごと(何の日)

【政府】ロシアを承認

政府は27日午前の閣議で、ロシア共和国をソ連邦を継承する政府として承認することを決めた。閣議では、渡辺美智外相が「ロシア連邦(共和国)がソ連邦と継続性を有する同一の国家であり、わが国とソ連邦の間で締結されたすべての条約、その他の国際約束がわが国とロシア連邦(共和国)との間で引き続き有効に適用されると理解している」と述べ、この外相発言を了承する形でロシア共和国を政府承認した。

これを受けて、政府は同日、ロシア共和国に承認を伝え、エリツィン・ロシア共和国大統領の来日を招請するとともに①「独立国家共同体」創設に対する祝意を表する②北方領土問題を解決して日・ロ関係の飛躍的改善を実現したい―という宮澤首相の書簡を、エリツィン大統領に送った。

また、ウクライナ共和国など「共同体」に参加している残る10共和国については、28日の閣議で国家承認する方針だ。ただ、「共同体」に参加していないうえ内戦状態の続いているグルジア共和国については、当面、国家承認を見送り、事態の推移を見守っていくことにしている。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【宮澤喜一首相】ロシア・エリツィン大統領に来日を要請

宮澤首相は27日、ロシアの政府承認に伴って、エリツィン・ロシア大統領にあてた書簡の中で「大統領の訪日を改めて招請する」と明記、ロシアが旧ソ連の継承国となったことを受けて来日を要請した。《共同通信》

【社会党】「影の内閣」連立に

社会党の田辺委員長は27日、NHKテレビ番組の録画撮りで、同党のシャドーキャビネット(影の内閣)委員会について「参院選後には他の野党と共同してシャドーキャビネットを作りたい」と述べ、民社党や社民連などとの“影の連立内閣”の結成を目指す意向を明らかにした。

また、コメ市場開放問題では、「他のものが多少犠牲になってもコメ自給体制を守るべきだ」としたうえ、各国の理解を得るためには農業の生産性や価格競争力の向上を図る必要があると指摘した。

さらに、政治改革について、来年は「定数是正が最大の課題となる」と述べ、社会党としても積極的に衆院の定数是正に取り組む考えを強調した。《読売新聞》

【民社党・米沢書記長】参院選前の解散、総選挙も

民社党の米沢書記長は27日、党本部の仕事納めであいさつし、来年の政局について、参院選に加え「衆院選もちらちらと議論にのぼっている。宮澤政権が参院選前につぶれてしまうとの見方もあり、衆院選が参院選の前にあるという状況も十分考えられる」と述べ、場合によっては衆参同日選、さらには参院選前の衆院解散・総選挙もありうるとの見通しを示した。

そのうえで「(衆院選の)候補者選考を含め、1月から本番に入る気持ちで取り組まなければならない。常在戦場の気持ちでやって欲しい」と衆院選についても準備を急ぐよう指示した。《読売新聞》

【創価学会】阿部法主の退座を要求

日蓮正宗(阿部日顕法主)から破門された信徒団体の創価学会(秋谷栄之助会長)は27日、阿部日顕法主の退座(退任)を求める要求書を宗門に送るとともに、学会員から集めた約1600万人分の退座要求署名を公開した。

要求書は阿部日顕法主らこそ日蓮正宗の教えに反しているなど7項目にわたって批判しており、約10万字の文量。これに対し宗門側は同日「(要求を)一切拒否します」とコメントを出した。《共同通信》

【米軍】比から全面撤退へ

フィリピンに残る最後の米軍基地スビック海軍基地の扱いについてアキノ比大統領とウィスナー在マニラ米大使は27日、最終協議を行ったが、両者の相違が埋まらず、決裂した。比政府は、駐留の根拠となっている米比軍事協定があと一年で失効するとの通告を今月31日付で送付することを決定、米本土外では最大の規模を誇っていた同基地は92年末までに全面返還されることになった。

比上院が今年9月、スビック基地の10年存続などをうたった新基地条約を否決して以降、両国は「3年内撤退」を軸に非公式協議を重ねてきた。しかし、比政府が①核兵器を持ち込まない保証②撤退の具体的スケジュール明示—などの条件を提示したため暗礁に乗り上げていた。比憲法では、条約によらない92年以降の外国軍駐留を違憲としている。《読売新聞》

【山根成之さん】死去

山根成之氏(映画監督、日本映画監督協会専務理事)7日午後7時38分、肺コウソクのため東京都文京区の病院で死去。55歳。

日大芸術学部卒業後、昭和35年松竹に入社、43年「復讐の歌が聞える」(共同監督作品)で監督としてデビューした。主な作品に「同棲時代」「愛と誠」「五番町夕霧楼」がある。「さらは夏の光よ」などの青春映画で昭和51年度ブルーリボン監督賞を受賞した。《読売新聞》



12月27日 その日のできごと(何の日)