平成1080日目

平成3年12月23日(月)

1991/12/23

【天皇誕生日】平成初の一般参賀

天皇誕生日の一般参賀が23日、平成になって初めて行われ、1万7420人(宮内庁発表)が皇居に集まり、58歳の誕生日をお祝いした。

天皇陛下は、皇后さま、皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、紀宮さまと、午前中三回にわたって宮殿のベランダに立ち、「きょうの誕生日に当たり、祝意を表してくれたことを感謝いたします。この一年、皆さん一人一人には様々な生活があったことと思いますが、くれぐれも健康に気をつけて、良い新年を迎えられるよう願っています」と述べられた。

また、宮殿では宴会の儀や外交使節の祝意を受ける茶会の儀なども行われた。

天皇誕生日の一般参賀は、平成元年が喪中のため、同二年は即位を祝う一般参賀が11月に行われた関係で、いずれも中止となっていた。《読売新聞》



【渡辺美智雄外相】コメ関税化を拒否

渡辺外相は23日、ブッシュ大統領来日の事前折衝のため来日したゼリック米国務次官と2回目の会談を行い、経済問題を中心に意見交換した。外相はコメ市場開放問題について「私は自由貿易の信奉者だが、コメは政治的問題だ。関税化は受け入れられない」と述べ、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の最終合意案に盛られた「例外なき関税化」は、コメについては応じられないとの立場を明確にした。

これに対し同次官は「政治的に重要だといって行動できないのは納得できない」と反論。日本の積極的対応を要求した。これは同次官が「日本におけるコメ問題と同様に、米国にとって自動車は重要だ」と指摘したのに関連し議論された。《共同通信》

【トヨタ自動車】ハンガリーに本格進出

トヨタ自動車は23日、来春にもハンガリーに輸入販売会社を設置することを明らかにした。同社はすでに旧ソ連、ポーランドに販売網を拡大中で、来年以降、本格的な東欧地域の販売体制充実に乗り出す。

ハンガリーでは日産自動車が10月末、日本の自動車メーカーとして初めて輸入販売会社を設立したばかり。来年にはスズキの現地生産もスタート予定で、欧州共同体(EC)の日本車輸入規制強化の動きも踏まえ、自由化の進む東欧を舞台に、日本の自動車メーカーの販売競争が激化しそうだ。

トヨタが設立するハンガリーの販売会社は豊田通商との合弁で、当面は10−15店舗を踊次、展開する予定だ。ハンガリーにはトヨタの中古車がかなり出回っているが、正規ルートによる新車は90年で322台が輸出されただけで、ほとんど実績はなかった。これは、旧ソ連製の車の生産待ちの状態が続いていたためで潜在的な需要はかなり大きいと見られている。《読売新聞》

【グルジア】クーデター派が庁舎突入

グルジア共和国で22日、ガムサフルディア大統領打倒のクーデターを起こした反大統領派の「共和国防衛隊」は23日午前2時半すぎ、首都トビリシの府庁舎内に突入し、政府軍との間で激しい銃撃戦を展開した。反大統領派は同日午前8時にもロケット弾、手投げ弾などで再び政府庁舎などに激しい攻撃を加えた。保健省によると、これまでの銃撃戦で19人が死亡、約150人が負傷した。

大統領が2度目の降伏の最後通告を拒否したことから反大統領派が攻撃を再開したもので、ロシア・テレビは大統領が依然、庁舎の地下にいると伝えている。独立国家共同体に唯一参加せず、西側からも独裁政権と批判されているガムサフルディア大統領は重大な危機に立たされている。《共同通信》

【ソ連・ゴルバチョフ大統領】辞任決定

エリツィン・ロシア共和国大統領は23日、クレムリンでゴルバチョフ・ソ連大統領と二回にわたり会議した。独立情報紙「インターファックス」によると、両大統領は「ソ連指導機関の解体」を定めた両氏共同の大統領令に署名し、ゴルバチョフ大統領が正式辞任を表明することで合意した。またロシア共和国最高会議スポークスマンは、ソ連最高会議の「最後の連邦・民族合同会議」が24日、同共和国代議員団出席のうえで、開かれることを明らかにした。

この結果、21日のアルマアタ首脳会議での「独立国家共同体」正式発足を受け、ゴルバチョフ氏は85年3月の共産党書記長就任以来、6年9か月ぶりに退陣、24日の最高会議で、ソ連「消滅」の法的手続きが完了する。《読売新聞》

【フィリピン・アキノ大統領】「私はもう出馬しない」

本人が100回以上打ち消しているにもかかわらず再選出馬のうわさが絶えないフィリピンのアキノ大統領は23日、マラカニアン(大統領府)詰め記者をゲストに開いたクリスマス・パーティーで「公の場では初めて」という歌声に託し、政治的意図のなさを強調した。

披露されたのは、グレン・ミラーの「私はもうほぼえまない」のかえ歌で、ズバリ「私はもう出馬しない」。ロマンチックなメロディーに乗せて「もう疲れたわ」「非政府機関(NG0)のために働きたい」「私の『さよなら』を受け止めてね」とタガログ語の歌詞で切々と訴えた。

伴奏の音程が低すぎたためか、歌というよりは読経に近い出来栄えとなったが、意表を突いたPRに日ごろは斜に構えた記者たちもヤンヤの大喝さい。「娘(の歌手兼女優のクリスさん)よりはずいぶんまし」(同席した記者)との“称賛”も浴びた。

もっとも、「これで再選の可能性が消えたわけ」ではない」(同)と、効果のほどはもうひとつだった。《読売新聞》

【東名高速】大井松田—御殿場IC間が7車線に

東名高速道路の大井松田(神奈川県)—御殿場(静岡県)間約20キロの車線拡張・修復工事が終了、23日夜、上り3、下り4の7本の車線全部が本格開通した。これで、同区間はわが国の高速道路で最大の車線数となった。

東名高速道路は昭和44年、上下各2車線でスタートしたが、山間部を貫通して走る大井松田―御殿場間は霧や雨で気象条件が悪く、事故も多かった。このため、車線を増やし走行条件を良くして事故を防ごうというのが、今回の工事の狙い。今年3月に新しい3車線が完成し、その後、従来の4車線を交互に通行止めにして修復工事に入っていた。

これから年末の帰省で混雑が予想されているが、日本道路公団御殿場管理事務所では「車線拡張で事故減少はもちろん、渋滞もいくらか緩和されるのでは」と話している。《読売新聞》



12月23日のできごと