平成1043日目

平成3年11月16日(土)

1991/11/16

【自民党・森喜朗政調会長】並立性導入に否定的

自民党の森喜朗政調会長は16日午後、地元の石川県松任市内で記者会見し、政治改革の与野党協議の進め方について、「与党にも反対が多く、野党もだめというもの(衆院への小選挙区比例代表並立制導入)を再び出しても前進しない。まず、自民党で選挙制度改正をどうするのか話し合わなければいけない」と述べた。

これは与野党協議に先立って、自民党内で協議し、与野党双方に反対の強い小選挙区比例代表並立制導入案を断念し、各党の合意可能な案を検討すべきだとの考えを示したものだ。

政府・自民党首脳が公式の場で小選挙区比例代表並立制の導入に否定的な見解を示したのは初めて。森氏は党政治改革本部長を兼任していることから、この発言は波紋を呼びそうだ。

これに関連して、森氏は、宮沢首相が政治改革問題で「1年をめどに結論を出す」としていることについて、「(廃案になった政治改革関連3法案を)このまま、野党にお願いすれば、1年以内でまとめることは不可能だ」と指摘した。また、大幅な歳入欠陥が予想される来年度予算案編成の財源対策について、「赤字国債は絶対にいけないし、消費税(率)の手直しはあってはならない。そうなれば、法人税を中心にした考え方が出てくるかもしれない」と述べ、法人税の増税の可能性を示唆した。

コメ市場開放問題について、森氏は、「日本はまだ譲歩しなければならない環境になっていない。しかし、日米関係を重視すれば当然この問題に対応しなければならない」と述べ、何らかの譲歩が必要になるとの見方を表明。そのうえで、部分開放(ミニマム・アクセス)に触れ、「国会決議を踏まえ、食管法の改正ができるのかを重視しなければならない」と述べ、部分開放に応じる場合、食管法見直しが課題になるとの考えを示した。《読売新聞》



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【自民党・小沢一郎氏】コメ開放に積極対応を

自民党竹下派会長代行の小沢一郎氏は16日夕、岩手県水沢市の記者懇談で、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の農業交渉について「欧米は日本が反対したからウルグアイ・ラウンド交渉が流れたと言いたいのだ。原理原則を認めた方が日本のためになる。日本だけが例外をつくることはできない」と述べ、欧米の譲歩を前提に、コメの市場開放に積極的に対応していくべきだとの考えを強調した。

ただ小沢氏は、欧米も農産物の自由化には国内的に大きな障害を抱えていることを指摘。「今すぐ自由化するわけではない」と述べた。《共同通信》

【米・ヒルズ通商代表】農相らと会談

来日中のカーラ・ヒルズ米通商代表部(USTR)代表は、16日午前、田名部匡省農相、渡部恒三通産相と相次いで会談した。

田名部農相との会談で、ヒルズ代表は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の成功のため、アメリカは例外なしの関税化を求める方針は変わらないことを強調。コメへの直接の言及こそ避けたものの、コメの市場開放に向けた政治決断を促した。

ヒルズ代表は「ウルグアイ・ラウンドは貿易で利益を得てきた日本に大きな可能性をもたらす。農産物しか輸出できない国にも配慮すべきだ。各国とも困難な問題を抱えているが、ウルグアイ・ラウンドの成功のため、政治的な困難に立ち向かわなければならない」と述べ、コメの市場開放への政治決断を求めた。

また、ヒルズ代表は「アメリカがピーナツや酪農品などのウェーバー(自由化義務)を関税化するのは当然だ。国内で一部の支持を失う可能性はあるが、市場開放などで良い包括合意ができれば受け入れられる」とした。

さらに、ヒルズ代表は欧州共同体(EC)との協議で農業分野の課題として、保護削減の基準年や期間、暫定合意の場合の継続交渉などが残されていることを認めながらも、「実質的に進展している」と述べた。

これに対し、田名部農相は、日本が世界最大の食料純輸入国であることや食料自給率が低下していることを指摘したうえで、「輸出補助金を撤廃せず、国境措置だけ一律に関税化しようとするのは現実的でない。コメの自由化につながる解決は無理だ」と述べ、コメの関税化には応じない方針を強調した。

また、ヒルズ代表はサービスでの海運などの例外について「市場が開放されない国にはアメリカは最恵国待遇を与えない」と断言した。《読売新聞》

【米・ベーカー国務長官】中国首脳と会談

一昨年6月の天安門事件以来、最も高いレベルの米政府当局者として中国を公式訪問中のベーカー国務長官は16日、午前の李鵬首相、楊尚昆国家主席との会議に続いて午授、北京の人民大会堂で江沢民総書記との会談を行った。

新華社電によると、ベーカー長官は李鵬首相との会談の際、「私の訪問自体、高官の接触禁止の取り消しを意味するものだ」と語り、天安門事件に関連して米国が発動した「政府高官の交流禁止」の対中制裁措置の解除を公式に表明した。

これに関連し、江沢民総書記は会談の中で「現在必要なのは両国のハイランクの指導者が接触と対話を強化し、相互理解、信頼、尊重を深めるとともに、重要な国際問題について直に意見交換することだ」と指摘し、中米指導者同士の交流強化に強い意欲を示した。《読売新聞》

【米ルイジアナ知事選】元KKK指導者デューク氏が大敗

人種差別論争を呼び、全米の注目を集めた南部ルイジアナ州の知事選は16日投票、即日開票の結果、民主党の前知事エドウィン・エドワーズ候補(64)が人種差別の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)の元指導者デービッド・デューク候補(41)を大差で破り、当選した。

エドワーズ候補は、全有権者の約27%を占める黒人のほぼ全面的な支持を得たのに加え、10月の予備選で敗退したローマー現知事(共和党)の白人支持層まで大きく食い込んだことが、勝利につながった。《共同通信》

【大相撲九州場所7日目】貴ノ浪、7戦全勝

大相撲九州場所7日目(16日・福岡国際センター)横綱北勝海は栃乃和歌の押しに屈して連敗、早くも3敗となった。

1敗の両大関のうち、小錦は久島海を落ち着いてさばいたが、霧島は曙の突きに完敗。新入幕の貴ノ浪は大善を下手投げで下し、ただ1人初日から7連勝。1敗は小錦と小結琴錦の2人となった。《読売新聞》



11月16日のできごと