平成1030日目

平成3年11月3日(日)

1991/11/03

【全日本体操】女子48選手がボイコット

山形市で開かれている第45回全日本体操競技選手権大会二日目の3日、女子の強化体制、採点への不服などを理由に、18チームのコーチらがボイコット一を“決行”、女子選手72人のうち48人が自由演技を棄権するという異常事態が起きた。女子体操は先の世界選手権で団体の五輪出場権を失っており、日本体操協会とコーチの間の板ばさみとなった選手らは、ダブルショックを受けた形だ。同大会はバルセロナ五輪一次予選などのリハーサル大会も兼ねており、詰めかけた体操ファンらはがっかりしていた。

ボイコットしたのは、個人総合5位につけていた菅原リサ選手を擁する戸田市スポーツセンター(埼玉県)や筑波大学など、18チーム。

前日の規定演技の採点に不満を持ったコーチらが2日深夜、連名で同協会(横山修二会長)に対して「協会女子競技本部から派遣された主任審判員4人をはずすこと」などを求める要望書を出したのが発端。協会は3日午前、会場で急ぎ事会を開き、要望を受け入れることにしたが、コーチ側は指定時間にわずか数分遅れたことを理由に、選手らの意向を聞かずボイコットを決行した。結局、この日は24選手が競技を行ったが、午前中は、たった1人の選手が演技する異様な光景も見られた。

この背景には、塚原光男・女子競技委員長(朝日生命体操クラブ監督)を中心とした。“塚原体制”に対する長年の不満や不信感があると見られる。ボイコットしたコーチらの間からは「塚原一党独裁」「塚原さんが委員長でなければいい」との声まで出ていた。

朝日生命クなど出場した24選手の演技を見て、棄権した選手が観客席で泣き出す場面も。菅原選手は「みんなでがんばろうと話していた。試合をやり直してほしい」と悔しさをこらえながら話していた。

塚原委員長は「派閥や利益といった大人の問題に子供を巻き込んでしまったのが残念。ここまで(ボイコット)やるのは、非常識で卑劣だ」と語った。

最終日の4日は、予定通り進められる見込み。《読売新聞》



【橋本龍太郎前蔵相】弟の応援のため高知入り

橋本龍太郎前蔵相は3日、12月1日投開票の高知県知事選に出馬を表明している実弟の元NHK記者、橋本大二郎氏(44)応援のため高知入りし、同県中村市の文化センターで開かれた決起集会に参加した。

同知事選には自民党公認の前副知事、川崎昭典氏(62)が出馬表明しており、自民党県連の間からは「兄弟とはいえ、党の公認候補がいるのにおかしいのではないか」と批判的な声が上がっている。《共同通信》

【競馬・第52回菊花賞】レオダーバン制す

第52回菊花賞は3日、快晴、良馬場の京都競馬場の芝コース3000メートルに4歳オス馬の精鋭18頭が参加して行われ、ダービー2着、三番人気の関東馬、レオダーバンが直線で鋭く抜け出して快勝した。一番人気のイブキマイカグラは、フジヤマケンザンを鼻差かわして一馬身半差の2着だった。

レオダーバンは、北海道新冠町早田牧場新冠支部の生産馬。父マルゼンスキー、母シルティーク。7戦4勝で、収得賞金は2億1316万6200円。重賞はこれが初制覇だった。《読売新聞》

【ゴルフ・横島由一選手】ツアー5勝目

ゴルフのラークカップ最終日は3日、兵庫・ABCゴルフ倶楽部(パー72)で行われ、プロ21年目、39歳の横島由一が逆転優勝、賞金3420万円を獲得して賞金ランキングも41位から一気に6位となった。一昨年のダイジェスト以来、ツアー5勝目。

1番でいきなりバーディーの横島は6、15番でスコアを伸ばし通算8アンダーの280。尾崎直道は5番のバーディーで横島に1打差まで迫ったが、16番ボギーで及ばず3位タイ。中島常幸は5位タイ、尾崎将司は10位タイだった。《読売新聞》

【第23回全日本大学駅伝】日大が初優勝

第23回全日本大学駅伝は3日、名古屋市の熱田神宮と伊勢市の伊勢神宮を結ぶ8区間106.9キロで24チームが参加して行われ、日大が5時間25分56秒で初優勝した。

二区にリレーして、すぐトップに立った日大は、四区で一年生の川内が区間賞を取るなど堅実につないで、19度目の出場で初めて栄冠を手にした。山梨学院大はオツオリが追い上げたが、前半の不振が響いて一昨年と同じ2位、3連覇を狙った大東大は3位に終わった。《読売新聞》

【全日本体操選手権】西川大輔選手、小菅麻里選手が連続V

バルセロナ五輪の第一次選考会を兼ねた体操の第40回全日本選手権第2日は3日、山形市スポーツセンターで男女の団体、個人総合の自由を行い、個人の男子は西川大輔(日大)が2連勝、女子は小菅麻里(朝日生命ク)が4連覇を達成した。

男子の西川は鉄棒の離れ業ゲイロードで落下したものの、他の5種目を安定した演技でカバーし115.40点で逃げ切った。《共同通信》

【サッカー・コニカ杯】トヨタ、初の全国制覇

サッカーの第2回コニカカップは3日、東京・国立競技場で決勝戦が行われ、延長の末にトヨタ自動車が6-5で本田技研を下し、トヨタとしては初めて全国大会を制した。

試合は点の取り合いで、延長に入り、退場処分で1人少ない本田が100分、ロベルトのミドルシュートでリードを奪った。しかし、トヨタは116分、119分とたて続けにクリシューマが得点、逆転した。

トヨタには優勝賞金3000万円が贈られ、大会8得点で得点王に輝いたクリシューマが最高殊勲選手(MVP)に選ばれた。《読売新聞》

【クロアチア】全土で激戦

ユーゴスラビア・クロアチア共和国では2日から3日にかけて全土で、先月19日に成立した最新の停戦協定以来、もっとも激しい戦闘が続き、ザグレブ放送によると、この戦闘で少なくとも25人が死亡した。

クロアチア放送によると、共和国首都ザグレブ近郊のベリカ・ゴリカで連邦軍機がテレビ塔、橋、工場、発電所を爆撃したのをはじめ、サボルスコ(共和国南西部)、ビロビチカ(同東部)などで連邦軍による軍事、経済拠点への空爆が目立ち、同放送は死傷者の詳細は明らかにしていないが、この連邦軍の大規模空爆が犠牲者を増やしたものと見られる。

また、東部プジェロバルでは、連邦軍・セルビア人武装組織とクロアチア共和国郷土防衛隊が、迫撃砲、ロケット砲で交戦し、約5000人のセルビア人がベオグラードに向けて避難を開始、2か月以上、連邦軍の包囲が続くブコバルでも両者の激しい戦闘が行われた。

一方、10月初めから連邦軍による軍事封鎖が続いているアドリア海沿いの港湾都市ドブロブニクの近郊では、1日再発した連邦軍による大規模攻撃が続き、グルズ、ラパドなどで砲撃、銃撃戦が行われた。《読売新聞》

【中東和平会議】二国間直接交渉

中東和平会議第二段階の紛争当事者による二国間直接交渉は3日、イスラエルとヨルダン・パレスチナ合同代表団が、イスラエル占領地パレスチナ人の暫定自治政府樹立に向けた交渉開始で合意、中東紛争の中核であるパレスチナ問題解決に第一歩を踏み出した。アラブ最強硬派のシリアも同日夜、初めてイスラエルとの直接交渉にのぞんだが、交渉の目的、和平条約締結に対する両者の請は埋まらなかった。

これによりマドリードでの全日程はとりあえず終了したが、交渉継続では関係国の意思の一致をみており、会議提唱者の米国は今後の交渉場所、日程の決定のため新たな調停工作を開始した。

ヨルダン・パレスチナ対イスラエルの交渉は、午前、午後の2回、5時間以上に及んだ。会談終了後、三者交渉チーム代表が自治交渉開始の共同声明を読み上げた。この中で、三者は交渉継続の意思を確認、今後の交渉をイスラエル・ヨルダン、イスラエル・パレスチナの二つに分けて行うことを明らかにした。パレスチナ代表団スポークスマンのハナン・アシュラウィ女史は、「2、3週間以内に次の交渉を開始することになろう」と述べた。

イスラエル・シリア交渉は午後10時(日本時間4日午前6時)過ぎ始まり、4日午前3時(同11時)まで約4時間半続いたが、イスラエルのベン・アバロン首相府長官は交渉後、「シリア側は、次回交渉のための両者の直接的な接触、拡大地域会議への参加など、すべての提案を拒否した」と、「今後の交渉が白紙状態であることを認めた。《読売新聞》



11月3日のできごと