平成907日目

平成3年7月3日(水)

1991/07/03

【タレント・板野友美さん】誕生日

【ユーゴスラビア】連邦軍が大規模移動

緊張が続くユーゴスラビアで3日未明、首都ベオグラード駐留の連邦人民軍部隊がクロアチア共和国方面へ向け、戦車を含む大規模な移動を開始した。軍当局、連邦政府はこの移動についてまだ何の公式発表もしておらず、連邦軍の行動が北部のスロベニア、クロアチア両共和国への単なる威嚇なのか、あるいは本格的武力行使を目的としたものかどうかは分かっていない。

ベオグラード・テレビなどの報道によると、連邦軍部隊は3日午前2時、ベオグラード南部のバニツァ駐屯地から戦車、装甲車両、兵員輸送車など約180台を連ねて出動。テレビは夜が明けた後もベオグラードとクロアチア共和国の首都ザグレブを結ぶハイウエーを移動する軍車両の長い列を放映した。出動部隊がクロアチア国境で停止したとの情報もある。《共同通信》

ユーゴスラビア・スロベニア共和国テレビが3日夜(日本時間4日未明)伝えたところによると、スロベニア領内に展開していたクロアチア駐留連邦軍の戦車、装甲車など58両が、ザグレプ、カルノバツの駐屯地へ帰還した。また、これに先立ち記者会見したスロベニア共和国のカチン情報相は、「連邦軍の具体的な引き揚げ方法を検討する共和国と連邦の合同委員会が4日にも開かれることになった」と発表した。連邦軍がまとまって帰還したのは、これが初めてで、たび重なる停戦合意にもかかわらず、エスカレートする一方だったユーゴの内戦危機は、鎮静化に向かう可能性も出てきた。

同テレビによると、駐屯地に引き揚げたのは、28日にスロベニアに展開した部隊。2日に行われたメシッチ連邦幹部会議長(国家元首)とクーチャン・スロベニア共和国大統領の会談で、バリケードの排除でも合意し、引き揚げ可能となったものと見られる。《読売新聞》

【大阪大病院】脳死肝移植を断念

大阪大病院が3日、脳死状態の患者から肝移植を計画しながら、提供された肝臓の状態が良くない、という理由で手術を取りやめた。この間、大阪府警側からの「脳死は死と認められない」という警告で、当初計画の脳死移植が、心肺停止後の移植に変更されるなど、警察側の“脳死アレルギー”や医療現場との対立が今回も見られた。《共同通信》

【海部俊樹首相】“対ソ支援”弾力的対応も

海部首相は3日、首相官邸で対ソ支援に関する記者団の質問に対し、「状況をみながら考える」と述べ、欧米各国の動向を見極めつつ、弾力的に対応する可能性を示唆した。

これに関連して、外務省首脳は、「恐れているのはドイツの動きだと述べて、対ソ支援に極めて前向きなドイツの姿勢が、先進国首脳会議(ロンドン・サミット)での対ソ支援論議の基調となりかねないことに懸念を示した。

政府は、対ソ支援について、北方領土問題を抱える立場から、本格的金融支援には慎重姿勢を堅持している。しかしドイツをはじめとするサミット参加各国の出方次第では、日本が厳しい立場に追い込まれかねないことから、領土問題の進展に応じて経済協力も進める「拡大均衡」路線に立って、できうる限りの支援策を模索、欧州復興開発銀行(EBRD)を通じた限定的金融支援も検討している。海部首相や外務省首脳の発言は、こうした立場を背景としたものといえる。《読売新聞》



7月3日のできごと