平成808日目

平成3年3月26日(火)

1991/03/26

【自民党・小沢一郎幹事長】ソ連・ゴルバチョフ大統領と再会談

自民党の小沢幹事長は26日午後3時50分(日本時間同9時50分)すぎから、モスクワのソ連共産党本部でゴルバチョフ大統領と二回目の会談を行った。この中で小沢氏は、北方領土問題について具体的に問題点を提起、ソ連が北方四島における日本の主権を確認するよう重ねて求めた。

これに対し大統領は「この問題に、日ソ間の友好関係発展のために誠意を持って真剣に取り組んでいく。前進していきたい」と、解決への意欲を示したが、最終的な合意メモとして発表するには至らなかった。

大統領は4月16日からの来日の際の海部首相との日ソ首脳会談に触れ「もちろん、その(北方領土問題の)話もしたい」と述べ、日ソ首脳会談で真正面から領土問題について話し合う姿勢を表明。両氏は「日ソ間に横たわるこの政治的障害(領土問題)を一日も早く取り除き真の日ソ友好を樹立しよう」(小沢氏)との姿勢を確認した。

会談は日ソ双方の通訳だけを交えた一対一の形で約45分間行われた。25日の会談でゴルバチョフ大統領が領土問題を話し合う用意があることを初めて公式に表明したことを踏まえ、小沢氏の側から再会談を要請した。大統領が外国政府首脳以外の要人と急きょ再会談をセットしたのは極めて異例で、大統領が日ソ関係打開にかける意欲を示したものといえる。会談では小沢氏が北方四島の主権を確認すべきだとの日本の主張に沿って具体的な考えを伝えた。

ただ、この内容について小沢氏は会談後の記者会見で「結論として具体的な問題を合意のメモとして発表するようなことには至らなかった」とし、提案の具体的中身を明らかにすることを避けた。《共同通信》



【日航機事故訴訟】遺族とボーイング社が和解

昭和60年8月に起きた日航ジャンボ機墜落事故の犠牲者のうち55人の遺族(計139人)が、機体メーカーの米国ボーイング社に総額約150億円の損害賠償を求めた集団訴訟で、原告のうち54犠牲者の遺族(計136人)が26日、ボーイング社が和解金を支払うことなどを条件に、東京地裁(青山正明裁判長)で和解した。《共同通信》

【対外経済協力審議会】海部首相に意見書を提出

首相の諮問機関である対外経済協力審議会の大来佐武郎会長は26日午前、官邸に海部首相を訪ね、政府開発援助(ODA)供与に関して環境への配慮の強化や地球環境保全への貢献を求める「地球環境問題とわが国対外経済協力について」と題する意見書を提出した。《共同通信》

【海部俊樹首相】磯村候補にエール

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

東京都知事選で自公民3党が推す磯村尚徳候補は26日午前、自民党本部で海部首相と会い、同候補が選挙公約の目玉として掲げる「住民税(都民税)の1兆円減税」実現へ改めて協力を求めた。会談には加藤政調会長、西岡総務会長も同席、海部首相は全面的にバックアップすることを約束した。《共同通信》

【海部俊樹首相】カンボジア国民政府首相と会談

海部首相は26日午後、首相官邸を表敬訪問したカンボジア国民政府(三派連合)のソン・サン首相と約10分間会談し、カンボジア和平問題について意見交換した。

ソン・サン首相は①1978年12月のベトナムのカンボジア侵攻以来、駐留しているベトナム兵との対決②カンボジア国民を大量虐殺したクメール・ルージュ(ポル・ポト派)からの解放―の紛争の二側面を指摘し、カンボジア和平への日本の協力を要請した。

これに対し、海部首相は「アジアの一員としてカンボジア問題の早期解決を望んでいる。国連包括和平案も作成され最終局面にきており、日本も和平案の補強に努力しているので理解を得たい」と述べ、日本の示した停戦までの具体案など和平努力への協力を求めた。

ソン・サン首相はカンボジア和平への努力が停滞しているとした上で「この停滞を打開できるのは日本だけであろうとすら思う」と、日本への期待を表明した。

同首相は同日夜、中山外相とも会談し「カンボジア国民は20年間も戦火で苦しんでいる。日本からの緊急の人道的援助を拡大してほしい」と要望した。《共同通信》

【政界メモ】「武士の情けを」と外相懇願

○…中山外相は26日の参院外務委員会で、公明党の黒柳明氏から前日の小沢自民党幹事長とゴルバチョフ・ソ連大統領との会談結果について説明を求められ「自「民党の代表者がゴルバチョフ大統領と会談したのであって、政府間交渉ではないので、公表する立場にない」ときっぱり。

黒柳氏がさらに「分析ぐらいはしているはず」などと追い打ちをかけても、のらりくらりと逃げるばかり。「私の答弁がいろいろと歯がゆく感じられるだろうが、大統領来日を控え、国益をかけた重要な時を前に発言するのは国家のためにはならない」と、最後は武士の情けをと懇願。

○…社会党の土井委員長がこの日遊説先の仙台市で記者会見。統一地方選の手ごたえについて「今は住民自治の時代だ。そういう問い掛けをすると反応がいい」と切り出した。

さらに革新県政が誕生した宮城県などの例を挙げ「参院選、衆院選でも地域の皆さんは私たちの政治より先を歩いている」と懸命のサービスぶり。記者団の「風向きは変わってないのか」との問いにも「追い風、向かい風というのは私たちがつくったものではない。マスコミの皆さんがおつくりになったんでしょ」と意気盛んだったが、この直後に土井氏の訪ソ中止が発表されたところをみると、どうもツイてないのは確かなよう。《共同通信》

【第63回選抜高校野球大会・第1日】坂出商、接戦制す

第63回選抜高校野球大会は26日、甲子園球場で開幕した。第1日は開会式に続いて1回戦3試合が行われ、春夏を通じて甲子園大会初出場の国士館(東京)と、選抜は初陣の大野(福井)が勝ち進み、そろって甲子園初勝利を挙げたほか、20年ぶりの坂出商(香川)も接戦を制し、香川県勢として甲子園大会春夏通算で100勝目をマークした。

国士館は第3試合で同じ初出場の瓊浦(長崎)と対戦。前田の大会第1号本塁打などで計3点を挙げ、圧勝した。第2試合で東海大甲府(山梨)と当たった坂出商は一回に1点を先行し、八回にはスクイズで2点目。朝倉が得意のシンカーで東海大甲府打線を苦しめ、九回の1点に抑え込んだ。

開幕試合の大野ー邇摩(島根)は、大野が相手投手陣の制球不足につけ入り、8ー4で打ち勝った。《共同通信》



3月26日のできごと